器用なのに「貧乏」とは?
何事も適度にこなせる器用な女性は知的な美しさを持ち合わせいるものです。しかし一方で器用ゆえに損をしてしまうことがあります。スキルがあってバランス感覚も良いのに、不思議と大成できないという人も。人はなぜ、いわゆる「器用貧乏」に陥ってしまうのでしょうか。そもそも、器用貧乏な人は本当に器用なのでしょうか。
オールラウンダーと器用貧乏の違い
一目置かれる人と、便利屋になってしまう人
オールラウンダーと呼ばれる人がその才能を認められて一目置かれるのに対して、器用貧乏に陥ってしまう人は才能を使われて「何でも屋」になりがち。あっちもこっちも頼まれごとを引き受けて忙しいわりには自分が納得できる結果や収入には繋がっていない、という残念なことにもなってしまいます。
器用貧乏になりやすい人の特徴
幅広く興味を持っている
器用貧乏になりやすい人は、もともとはポジティブな要素をたくさん持っています。
まず、ファッション、コスメ、インテリア、料理など、いろいろな物事に好奇心が旺盛で興味の幅が広いということ。流行りにも敏感で情報収集が得意なのではないでしょうか。
周囲に溶け込みやすい
どんな人とも程よい距離感で接することができる器用な人は、コミュニケーション力が高く、その場の空気を読むのが上手。相手に合わせられる愛嬌の持ち主で好感を持たれやすいタイプです。
ただし、自分の軸がブレやすく優柔不断な一面も。
理解力が高く仕事にそつがない
空気を読める能力は仕事でも発揮されていることでしょう。作業の要点や自分がやるべき役割を理解して、スムーズに仕事を進めていく真面目な人。
ただし、どこか冷めたところもあり必要以上の努力はしなそう。
ルーティンワークをこなすのが得意
職場でも家庭でも、毎日決まったルーティンワークは要領よく進めていけます。できるだけ生活環境を気持ちよく保ちたいという意志を持ち、掃除や片付けもパパっと済ませることができる人です。
ただし、突発的な作業や臨機応変な対処は苦手なのかも。
ある程度できる自分に満足している
きっと学生時代から学校の成績は良いほうで、自分の能力を自覚できているのはないでしょうか。それをポジティブに捉えて満足できる前向きさもあるはず。
ただし、それ以上を望まない自己評価の高さが、活躍の場を広げられない原因になっている場合も。
競争することが嫌いな平和主義
トップに立ちたい、誰かに勝ちたい、認められたい、といった考えがあまりないよう。どちらかというと承認欲求は低めなのかもしれません。
競争心をバネに上を目指すオールラウンダーとは、そこが大きく違うポイント。
器用貧乏な人にありがちな短所
面倒をまかせられやすい
たくさんの長所がある反面、そのバランスの良さが逆に悩みの種となることもあります。
例えば、「何でもできる」「言えばやってくれる」「あの人なら」と思われて周りから仕事を頼まれがちなのが器用貧乏になりやすい人の特徴。まかせられるのは能力を認められている証拠ですが、断れずに引き受けていると忙しくなるばかりで自分が本当にやりたいものからは遠ざかっていく可能性も。
リーダーや達人になりにくい
こうしたタイプの人は、道を究めていく達人や企業のトップにはなりにくいものです。本人がそれを望んでいないとしても、ある程度年齢や経験を積んだ頃「このままでいいのかな?」と不安に思う時がくるかもしれません。
気持ちが移りやすい
その気になれば何でもできるという経験値は、「これじゃなくちゃダメ」という執着心を弱めていくことがあります。好奇心が旺盛なだけに、趣味や仕事、恋愛でも気持ちが移りやすいかもしれませんね。没頭して我を忘れることがない分、どれも及第点には達しているものの、6割程度の中途半端さになっているかも!?
お金を稼ぐことにはやや疎い
実際の稼働量や才能に比べてお金や成果がついてこないのが器用貧乏最大の残念な点。社交性や優しさはあるけれど、自分の利益を生むビジネスセンスには疎いのかもしれません。
「多才」をポジティブに。器用貧乏から抜け出す方法
1つのことを突き詰めてみる
「がむしゃらにやる」「必死で努力する」「誰にも負けない」といった熱血ワードは嫌いなのかもしれませんが、どれも「それなり」では、まさに多芸は無芸のまま。自分の心の動きを重視して何か1つに打ち込んでみてはどうでしょうか。
できないことを断る強さを持つ
利用されるだけの都合の良い人になっていませんか?
何かをはっきりと選び・何かをきっぱりと捨てる勇気が、新しい道を切り開くこともあります。「断れないから」「仕方ないから」を言い分しないで、優先順位を考えて今あなたに必要なもの・すべきこと・できる行動を選んでいきましょう。
なりたい自分をイメージする
無理に上昇志向を持とうとせず、平均点を保つのも決して悪くはありません。大切なのは、それが自分の幸せだと思えること。今の場所で自分らしい花を咲かせるか、もっと別な結果を生むための何かを目指すか、なりたい自分をイメージしましょう。
器用貧乏は決してネガティブな素質ではない!
この記事を読んで心に引っかかるものがあったあなたは、今一度自分を見つめる時間を作ってみてください。
多才で万能、何でもこなす。そんな人はビジネスやスポーツ界においてオールラウンダーと呼ばれています。さまざまなシーンで実力を発揮して、実際に目に見える成果を残しているのがオールラウンダー。幅広くそれなりに活躍しつつも特別際立つわけではない器用貧乏タイプとは異なり、周囲にも影響を与えられるリーダー的存在になれる人たちです。