しっかり寝たはずなのに、どうしてベッドから抜け出せないの?
でも、毎朝やってくる「目覚め」だからこそ、スッキリベッドから脱出できたら、ぐんと素敵な毎日が待っているはず!
今こそ「ご機嫌な朝」を迎えるために、「頑張って起きる!」の根性にまかせた精神論からは卒業するとき。
原因を意識しながら、次の手順にそってヒントを探っていきましょう。
~毎朝起きれない「体」・「心」を、前へと動かす為の処方箋~
【はじめに確認】あなたが"朝が苦手"な原因はどこにある?
朝スッキリと起きられないあなたに、まずは質問。
[Q]
あなたが起きられないのは、「もうどうしても眠くて起きられない」からですか?
それとも「なんとなくダラダラしてしまって起きるタイミングを逃している」からですか?
・前者なら、「体」に原因が。
・後者なら、「気持ち」に原因がありそうです。
「朝が苦手」と一口でいっても、「体」と「気持ち」、原因によって、アプローチは大きく異なるもの。
今回は「体」と「気持ち」それぞれへの処方箋をご紹介していきます。
「体」を⼀歩前へ動かす為に|Point1.体内リズムを整えよう
そんなあなたが「体」を一歩前に動かすためには、
・「寝つきをよくする」こと、
・「より自然に近い状態で覚醒する」こと
が、意識すべきポイントです。
特に大切な《3つ》のポイントをおさえておきましょう。
【体内リズムの整え方①】就寝・起床時間を決め、睡眠サイクルを作る
睡眠サイクルの乱れを整えることで、目覚めがスッキリと感じる、大きな効果につながりますよ。
睡眠サイクルの乱れを直す為のアドバイス
「就寝・起床時間を毎日一定する」とさらっとお伝えしてみたものの・・、現実的にはむずかしい時もありますよね。「休みの日くらいはたっぷり眠りたい!」ということも。
そんな場合には、「朝寝坊」よりは「早寝」を意識して、起床時間は平日通りをキープがベターです。
もし早寝が叶わなかった場合には、平日と同じ時間に起床して朝食を摂るなどの活動をしてから、夜の睡眠に影響を及ぼしにくい午前中にもう一度眠る、という形で睡眠時間を補うようにしましょう。
【体内リズムの整え方②】体内部の体温サイクルを整えよう
睡眠の質と大きく関わるために、体の内部の「深部体温」についても、知っておきましょう。
本来深部体温は夜に下がり、それに伴い人は眠くなります。そして、その深部体温は朝方に上昇し始め、人は目覚めることができる・・・というサイクルを刻んでいます。
ここで起きる日中と睡眠時の体温変化は1度くらいなのですが、この深部体温の変化があることで、スッキリとした目覚めをもたらしてくれるとされています。
押さえておきたいのは、寝るときに深部体温を下げる為には、体を温めておく必要があるということ。
「どうして下げるのに、温めるの?」と思われるかもしれませんが、体を温めることで、寝るとき、体表面に熱が移動(体の内部から外側へと熱を逃がす)しやすくなるのです。例えば寝る前にお風呂に入るのも効果的です。
逆に、手足が冷えた状態で布団に入ってしまうと筋肉が収縮して、体の内部の「深部体温」がうまく下がらないことも。これからの冬の季節はとくにそんな状況に陥りがちで、それは、ドヨーンとした目覚めの要因になってしまいます。
寝る時に深部体温が下がるようにする為のアドバイス
一日で最も体温が高くなるのは「夕方」なので、できればその前後の時間帯に軽い運動などでしっかり体温をあげておくと、深部体温の高低差が生まれやすくなりサイクルが整ってくるんだそう。また、半身浴も効果的。
注意点もあるので、あわせて押さえておきましょう。
まず、軽い運動は、ベッドに入る眠る寸前ではあまり効果が期待できません。また、激しい運動・熱すぎるお風呂などは、体温が下がるタイミングを後ろ倒しにしてしまうことも。
結果として入眠まで時間がかかってしまう場合もあるので、軽く汗ばむ程度を目安にしましょう。
「体」を⼀歩前へ動かす為に|Point2.夜の過ごし方を変えてみよう
【夜の過ごし方①】睡眠をケアした「夕食時間・献立」を意識する
質の良い睡眠をとるための“夕食”を意識してみませんか。
まずは「夕食時間」を整えるところから。
聞いたことがある方も多いかと思いますが、睡眠のことを考えると、就寝2~3時間前には夕食を済ませておくのがベター。これは、就寝時に体内で消化活動がほぼ終わっているのを目指すためです。
内臓がしっかり休息できる状態にすることで、より効率よく疲労回復しやすくなりますよ。
また、アルコールやカフェインを含む飲食物は、睡眠を浅くする原因になるので、いただくなら就寝3時間ほど前まで(カフェインの影響を受けやすい体質なら5時間前を目安)に摂るようにするのがおすすめです。
睡眠をケアした献立のアドバイス
普段帰宅が遅くなりがちな場合には、消化の良いものを少量摂ることを心がけましょう。
また、夕食メニューは、体の修復や質の高い睡眠をサポートしてくれる「セロトニン」の材料となるタンパク質を中心に。
肉・魚・卵・乳製品などを中心に、入眠時間までの時間を逆算して消化のしやすさなどを考慮しながら積極的に摂取するようにしましょう。
【夜の過ごし方②】リラックスできる環境を作ろう
ぬるめのお湯に入浴したり、ヒーリングミュージックや水のせせらぎ音、落ち着いたクラシックといった音楽鑑賞など・・・。
がんばった一日からの解放感でテンションが上がりやすい事もあるかもしれませんが、快眠のため、「心穏やか」に「リラックス」して過ごすことを意識して過ごしてみましょう。
リラックスできる飲み物のアドバイス
心がほっとする温かい飲み物を摂るのは、リラックスするためのよい方法ですよ。
「白湯」「カモミールティー」「生姜湯」などがおすすめ◎。体内からしっかり温まり、交感神経から副交感神経へのスムーズな切り替えを手伝ってくれます。
あまりたくさん水分を摂りすぎると、トイレのために夜中に起きてしまい睡眠を邪魔する原因にもなるので、タイミングや量は様子を見て調整しましょう。
「体」を⼀歩前へ動かす為に|Point3.睡眠時間を管理する
【睡眠時間を管理①】睡眠時間を多めに確保しよう
働き盛りの年齢は睡眠時間が少なくても大丈夫!と思われがちですが、実は大人の理想の睡眠時間は年齢によってそれほど変わらないのをご存知ですか?
大人の理想の睡眠時間は「7~9時間」です。
ちなみに、7~8時間連続で眠った時、仕事などのパフォーマンスも最も上がるんだそう。
もしこれに満たないレベルの睡眠が日常であれば、少し睡眠時間を増やすだけで目覚めはスッキリ、昼間も気分爽快に過ごせる可能性大です。
30分長く眠るには「夜は15分早く寝て、朝は15分遅く起きる」したりと、大きく生活習慣を変えなくても実現できる方法を作れるはず。7時間(もしくは6時間)を目標にすることから、始めてみませんか。
【睡眠時間を管理②】起床時間は、よりよいタイミングに設定する
《はじめに》知っておきたい「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」のこと
人間は睡眠時、浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」を繰り返しています。「入眠⇒レム睡眠~ノンレム睡眠~再びレム睡眠へ…」というのが1サイクルですが、その時間はおよそ90分。
研究によると、入眠からこのサイクルを2回繰り返す間(前半3時間)はノンレム睡眠もより深くぐっすりした眠りが多く、合間に挟まれる浅い眠りであるレム睡眠の時間も短いのだそうです。
以降このサイクルを繰り返すほどに、ノンレム睡眠自体のレベルも徐々に浅くなり、間に挟まるレム睡眠の時間が徐々に長くなるという傾向になるんだそうですよ。
より良い起床時間を見出す為のアドバイス
先ほど触れたとおり、およそ90分ごとに浅い眠りがやってくるので、できれば起床時間から逆算して入眠を90分の倍数のタイミングにできるのがベターです。
《便利アイテム》スマホアプリを活用するという方法も
最近は、ユーザーの睡眠中の動きを分析し、眠りが浅くなったタイミングを感知してアラームを鳴らしてくれるというスマホアプリも。
例えば、「6:00~6:30に起きたい」と少し幅を持たせてアラームを設定すると、この時間の中で眠りが浅くなったタイミングを見計らって、無理なく目覚めやすいタイミングで起こしてくれます。
何種類もアプリは存在していますが、その多くが睡眠時間や眠りの深さなども分析・記録してくれるものが多いので、爽やかな目覚めだけでなく、自分の眠りの癖や質の把握にもつながる可能性大ですよ。
「心」を⼀歩前へ動かす為に|Point1.朝の楽しみを用意する
「眠くて仕方がない」というよりも、比較的頭はクリアなものの、なんとなくベッドでもぞもぞ…。
「なんとなく気持ちが重いな」「会社に行きたくないな」「なんだか面倒…」と、億劫な気持ちが理由でベッドから離れがたいなら、「起きることに前向きになれるきっかけ」さえあれば課題はクリアできるはず。
ぜひ試してみてほしい3つのヒントをご紹介します。
例えば、目覚めた瞬間に部屋の中に焼き立てのパンの香りが漂っていたら…考えるだけで、至福の朝、ですよね。
こんな風に、起きてすぐ、ちょっとしたお楽しみがあったら・・・いつもよりちょっと早めにベッドを抜け出すモチベーションになるはず。
【朝の楽しみ①】週に1~2度、お肌をスペシャルケア♪
少し早めに活動を開始すれば、いつもよりちょっと丁寧なスキンケアもできるはず。
例えば手早く効果が実感しやすい、「蒸しタオルスキンケア」はいかがでしょう?
水にぬらしたタオルを軽く絞ったら、耐熱皿において(ラップにくるんでもOK)電子レンジへ。500-600Wで約1分温めるだけで蒸しタオルの出来上がり♪
気分に合わせて、アロマオイルをプラスして、香りを楽しみながらケアするのもオススメ。
タオルを絞る水に数的オイルを垂らすか、仕上がった蒸しタオルの顔に触れない側にオイルを数的垂らせばOKです。
蒸しタオルで血行が良くなれば、「くすみ・クマ」「むくみ」の改善、さらには化粧水や乳液といった「基礎化粧品の浸透UP」という効果が期待できます。
朝から潤い十分の化粧ノリ◎のお肌に気分も上がれば、清々しい一日のスタートになるはず。
【朝の楽しみ②】こんな小さなご褒美はいかがですか?
こんな風に、少し早起きするだけでわかりやすく達成できるちょっとした「ご褒美」があれば、起きた瞬間からワクワクした気持ちと共に一日をスタートできますね。
自分の気持ちに素直に、他にもこんなご褒美を作ってみてはいかがですか?
・朝食を近所のカフェで食べる
・いつもより時間をかけて、新しいメイクにチャレンジする
・ちょっとリッチなフェイスパックを試してみる
・本を一章読み進める
・挽きたての豆でハンドドリップしたコーヒーを、朝日を浴びながら飲む
「心」を⼀歩前へ動かす為に|Point2.「明日への打ち合わせタイム」を習慣に
【明日への打ち合わせタイム①】明日の設計図や予定を思い描こう
そんなあなたには、夜眠る前の新習慣。
お菓子や飲み物、アロマなど、自分へのご褒美と共に過ごす、「気持ちいい明日のための打合せタイム」を、たった5分設けてみましょう。
なんと、朝は夜の6倍も生産性が上がる、という研究結果もあるとか。
そう考えると、
・明日やるべきこと
・早起きして時間が余ったらやりたいWISHリスト
・なんとなく先延ばしにしていたこと
・できなくても支障はないけれど、できたら嬉しいこと
を積極的にリストに挙げてみるとよさそうですね。
【明日への打ち合わせタイム②】翌朝、できたらhappyなアレコレも
「起きたらアレをやらなくちゃ」「明日コレを忘れないように・・・」と気にしながら眠ると、眠りが浅くなることも多いですが、寝る前に書きだすことですっきりした気分で安心して深い眠りにつけますね。
そして、書きだした後に迎える翌朝、「やること・やりたいことがこんなにある!」と思えば、ベッドでダラダラ過ごすのがもったいなく思えるはず。
ぜひ、できたらhappyな“朝のあれこれ”もリストにしてみましょう。
・ハンカチや洋服にアイロンをかける
・靴を磨く
・気になっていた朝食レシピに挑戦する
・15分資格勉強をする
リストに背中を押してもらって、シャキッと起き出せば、思いの外てきぱきとリストを消化できて、目覚めから即アクションすることの効用を、より感じられるかもしれませんね*
「心」を⼀歩前へ動かす為に|Point3.朝起き成功を3回は繰り返す
なんとなくでもいいので、とにかく一度「いつもよりちょっと頑張って起きてみた朝」を体験してみるのも、翌日からの「起きるモチベーション」につなげるよい方法。
どんな効果があるかはわからないけれど、とにかくいつもより少し早めに起き出して、その分家も早く出発してみる。
すると、もしかしたらいつもより澄んだ朝の空気に心地よさを感じるかもしれませんし、満員ではない電車で座って通勤できることに快適さを感じるかもしれません。
シャキっと起きたら、それにより自由な時間、より価値のある時間、心地よい風景が手に入る…それを実感できれば、「明日はこの時間に起きてみよう」という自分なりの目標が定めやすいのではないでしょうか。
おしまいに
いい一日になりそうな予感に満ちた、穏やかな朝を。
自分の疲れや億劫な気持ちを少し丁寧に見つめること。
それさえできれば、「何とか乗り切って過ごす」平日から、「自分から気持ちよくスタートを切る」毎日へ、意外と簡単にシフトチェンジできるかもしれません。
「今日の私は、できる!!」という予感と希望に満ちた、あなたらしいポジティブな朝が日常になりますように・・*
「しっかり寝たはずなのに、わたしはどうしてベッドから抜け出せないの?」そんなお悩みを持つ方は、もしかしたら多いのでないでしょうか。
でも、なかなかそこにある理由ってじっくり見つめにくいものですよね。
ギリギリまでベッドにしがみついてはみるものの、なんとか頑張って起き出して、朝の支度を急いで済ませたらもう家を出発する時間・・・そして今日も始まる日常。気づけば毎朝「眠いなぁ、起きたくないなぁ・・・」と思いながら365日、このサイクルを繰り返すママになっていませんか?