”あなたに必要な”防災用品を見極めよう
考えたくないかもしれませんが、大地震や猛烈な台風、集中豪雨といった自然災害は、ここ数年だけでも日本全国で発生しています。このことは「誰もが被災する可能性がある」ということを強く意識させられるものです。
2019年9月9日に千葉県で発生した台風15号を思い返してみましょう。約63万件という広範囲で停電が発生し、なかには倒木が妨げとなり、停電復旧までに2週間以上かかった地域も。目立った家屋の破損が無い地域に住んでいても、10日以上経っても停電が復旧しないという「停電の長期化」は誰もが想定外で、まだ記憶に新しいところです。9月はまだ厳しい残暑のなか、エアコンも使えない在宅避難生活を強いられました。
このように過去を振り返ると、自然災害が他人事ではないということを痛感させられます。
今回は、自分が災害に遭ったとき「自分の命を守る為の【防災グッズ】は、何が必要なのか」について考えます。
下の「防災グッズが必要になる状況」を自分の暮らしと重ね合わせてイメージしながら、考えていきましょう。
防災グッズが必要になる状況とは
②家を出て、避難所で過ごすとき
③家から離れた場所へ、移動(避難)するとき ※家の二階や屋上・車への避難も含む
防災グッズは「一次避難用(非常袋)/二次避難用(防災袋)」を考える
一次避難の袋入りセットとは、被災時に、家から一刻も早く持って出るための「持ち出し用袋」。
二次避難の袋入りセットとは、被災時に、体育館といった避難所で生活するための「防災袋」。
優先順位としては、まず、一次避難用の防災グッズを完璧に備えることが大切です。
一次避難用「キホンの非常袋」の中身とは?
山善(YAMAZEN)
すべて袋に入っており、河川の氾濫などで、この袋の保管場所が浸水したときも中身が濡れないよう防水仕様になっています。
山善(YAMAZEN)がセレクトした、「非常用持ち出し袋」として絶対必要なものは、以下のとおり。約4000円という手が届きやすい価格帯も、魅力的です。セット内容は同じままで、リュックサックが赤い「YBG-30R」と、リュックサックが黒い「YBG-30BK」があります。
緊急用ホイッスル
2WAYドライバー
カッター
圧縮袋
予備袋
筆記用具セット
歯ブラシ×3本
綿棒×20本
マスク×3枚
携帯トイレ×3個
45Lポリ袋×3枚
紙皿×3枚
プラカップ×5個
割り箸×5膳
スプーン・フォークセット
2WAY懐中電灯
ラバー手袋
お薬ケース
布テープ
レインポンチョ
サンダル
アルミシート
アルミブランケット
エア枕
非常用給水バッグ
ラップ
アルミホイル
ボディタオル
ティッシュ
防災防犯ダイレクト
グッドデザイン賞受賞をしていることでも人気の、「防災防犯ダイレクト」の非常持出袋です。
防災士が厳選した30種類の防災グッズをセット。袋の素材は火災時の延焼を防ぐ防炎素材を使用し、しっかり中身をガードします。1人用は重量5kgほどと、女性でも持ちやすいのも嬉しいポイント。
その丈夫な袋の中身は・・・快適性に配慮した防災グッズも整っています。拭き取りタイプの水のいらないシャンプーや、エアーまくら、アイマスク、耳栓といった、衛生面や睡眠をサポートするアイテムは心強い味方になります。
1.ソーラー多機能ラジオライト5000
2.5年保存水(500ml×4本)
3.缶詰ソフトパン(100g×3)
4.5.食品加熱袋・加熱剤
6.ウェットボディタオル
7.非常用簡易トイレ3回分
8.アルミブランケット
9.アルコール除菌ジェル
10.マルチツール
11.エアーまくら
12.13.アイマスク・耳栓
14.スリッパ
15.非常用給水袋
16.水のいらないシャンプー
17.緊急用ホイッスル IDカード付き
18.レジャーシート
19.軍手
20.歯ブラシ
21.布ガムテープ
22.レインコート
23.カイロ(×2)
24.三角巾
25.乾電池(×4)
26.マスク
27.緊急時連絡シート
28.防災アドバイス
29.30.救急ポーチ・救急セット
LA・PITA(ラピタ)
「防災防犯ダイレクト」と同様、こちらの「LA・PITA(ラピタ)」も、防災用品のトップメーカーです。
ご紹介する「LA・PITA(ラピタ) 防災セット」は、防災士×防災用品メーカーの共同開発によって誕生。楽天ランキングで上位に入ることも多く、大きな注目を集めている商品です。
ポーチ×1
多機能ダイナモラジオライト×1
防滴ダイヤルランタン×1
単三乾電池
防災アドバイス×1
ポーチM×1
長期保存水500ml×4
ポーチS×1
レスキューライス
アルファ米×3
ポーチ×1
圧縮タオル×1
アイマスク・耳栓×1
レスキュー寝ふくろ×1
防災エアーマットAIRGOLON×1
レスキューシート×1
ポーチ×1
トイレONE3枚入×1
マスク×1
全身ドライシャンプー×1
目かくしポンチョ×1
コップ付き歯みがきセット×1
ポーチ×1
ソフトパックティッシュ×1
救急セット×1
ぱぱっとレインコート×1
らくらく圧縮袋×1
蓄光ホイッスル×1
ウォーターバッグ×1
取扱説明書×1
メテックス
こちらは2~3人用。
リュック兼コロコロが付きローラーバッグが、防災用として登場しました。
キャリーケースのように持ち手をもって移動できます。
視認性の高いVデザインの反射板が付いており、遠くからでも目立つことも大きなポイント。
永谷園製造のレトルト非常食のほか、ラジオ付き多機能自家発電ライト、保温機能のあるアルミシートなどをセット。
この商品の目玉は、このバッグ自体が大型貯水タンクになること。バケツのように使えて、水を漏らしません。貯水容量は28L(走行時23L)です。
水道がストップして、給水へ向かうとき、家から近いところとは限りません。たっぷり入れた水は、非常に重たいからこそ、コロコロ付きのキャリーケースで運べるのはとても便利。バッグの中身は自己流にカスタマイズするとしても、このバッグ自体はとても重宝しますよ。地方に住んでいる車生活の方でも、キャリーなら車まで運びやすいですね。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
~「防災グッズ」を個別に確認!必要な物リスト~
②[重要な情報を収集するためのグッズ]
③[照明]
④[給水を入れる容器]
⑤[大小様々なサイズのビニール袋]
⑥[避難生活の為の便利グッズ]
⑦[非常食・保存食]
①命と体を守る/衛生管理のための物
人間が聞きとりやすい音を出すホイッスル「コクヨ 防災用救助笛ツインウェーブ」
被災して、救援を求めるときに必要なものが「ホイッスル」。
こちらは一見、笛とは思えないおしゃれなデザインですが、聞こえやすい「3200Hz」「4800Hz」の音を出す、実践的な機能を備えています。
アクセサリーとして身に付けられる「おしゃれな防災笛」
カッターに触れても切れない生地の軍手「防刃手袋」
ガラス、瓦礫などを持つときに手を守るグローブですが、一般的な布製の軍手では、万全とはいえません。カッターに触れても切れない「耐切創手袋」がおすすめです。
人が集まる避難所でも安心「静音アルミブランケット」
体温が奪われるのを防ぐ「アルミ製保温シート」。100均でもよく見かけますが、人気商品はこちら。
ポケットサイズで軽量なうえ、カサカサ音が出ないアルミ保温シートなんですよ。
老若男女大勢の人が集まる避難所生活において、アルミ保温シートのカサカサ音がストレスになる方が多いそう。それを意識して動かず慎重に・・・というのはストレスになりますよね。
気持ち多めの「非常用トイレ」
被災したとしても、避難所などに「簡易トイレがあるのでは?」と思われる方も多いかもしれません。しかし実際は、簡易トイレがあったとしても、とても長い行列ができてしまって、なかなかトイレに行けない・・ということも多いものです。
「非常用トイレ」は、絶対必要なものとして常備してほしいグッズです。こちらは人気バラエティ番組で防災マニアの方が紹介していたもの。口コミでも人気で高評価です。
※トイレに行く回数は、平均的に日中で5回ほど。
交換目安は15年間。「すぐに使えて臭わない唯一の携帯トイレ」を謳っている人気商品です。
しかし、トイレの我慢は急性膀胱炎をまねくことも…。万が一、後悔しないためにも、トイレを我慢しない癖をつけておきましょう。
※PDFが開きます。
長持ちする「トイレットペーパー」
トイレットペーパーは、ティッシュペーパー代わりに使えて役に立つので、一人暮らしさんでも、最低限1ロールは必要。
以下の「スコッティ フラワーパック 3倍長持ち」はその名のとおり、3ロール分の紙が1ロールとして使えるので、とてもおすすめです。
女性に嬉しい「洗顔&スキンケア&保湿 を兼ねたフェイスマスク」
災害時は、飲料水が貴重。洗顔に、水を使わないためにも用意したいですね。
水のいらない「ドライシャンプー」
避難所生活で、お風呂に入れないと、頭皮のべたつきも気になってきます。そんなときに水を使わずにシャンプーができたら便利ですよね。こちらは水の要らないドライシャンプー。皮脂吸着成分配合で、汗やべたつきをなくしてくれます。普段使いもできるので何本か備えておくといいですよ。
水のいらない「口腔ケアグッズ」
避難所生活や不安からくるストレスで、唾液の量が減少し口の中が乾燥すると、感染症のリスクも高まります。水が使えないからとお口のケアをしないのは、病気の元になることも。歯磨きティッシュなら、水がなくても指にかぶせて口腔内をケアすることができますよ。
・除菌ウェットティッシュ(除菌用のハンドジェル、食品用アルコールスプレーも便利)
・歯ブラシ
・救急セットや医薬品
・マスク
・薄めのタオル・ハンカチ
・ティッシュ
・雨具(レインコート) *ポケットサイズ
・防寒対策(服・ジャケットなど)、靴下、薄いシャツ、下着(カップ付きタンクトップ)などの衣服 (※)
・カイロ
・赤ちゃん用おしり拭き(大人も体を拭くのに役立ちます)
・生理用ナプキン(女性)
・ちょっとしたブランケット(広げれば敷物の代わり、まるめれば枕の代わりにも)
(※) 衣服を選ぶ際は、脱水症・熱中症(とくに夏)、低体温症(とくに秋~春)に気を配るようにしましょう。
②重要な情報を収集するためのグッズ
スマホも充電でき、懐中電灯にもなる「ソニー ポータブルラジオ ICF-B99」
被災時、情報収集に必要なものといえば、「スマホ(携帯電話)」そして「ラジオ」です。両方駆使することで、はぐれてしまった大切な人を見つけ出せることもあります。だからこそ、スマホ充電に対応した、電池なしでも動くラジオは必須アイテム。
ここで取り上げたいのは、 ソニーのポータブルラジオ ICF-B99。手回し充電に加え、太陽光充電(ソーラーパネル充電)にも対応しています。
スマホも充電でき、暗闇を照らすライトも付いています。こちらはamazon評価も高いです。
【主な機能】
☑FM/AMラジオ(ワイドFMにも対応)
☑モバイルバッテリーになる
☑懐中電灯
☑防滴仕様(JIS IPX4 相当)
【充電の仕方】
☑USB充電
☑手回し充電
☑ソーラーパネルによる太陽光充電
★乾電池(単3形x2本)でも動きます。
劣化しづらく長持ちする手回しラジオ「東芝 ラジオ TY-JKR5」
こちらもコンパクトで軽量化にぴったり。東芝製の「ラジオ TY-JKR5」は188gです。
【主な機能】
☑FM/AMラジオ
☑USB端子付きでモバイルバッテリーになる
※ただし乾電池をセットして、スマホへの充電は不可
☑懐中電灯(白色LEDライト)
【充電の仕方】
☑手回し充電
※内蔵充電池には、10年間機能を保持すると言われる電気二重層コンデンサー(キャパシタ)を採用。
★乾電池(単四形x2本)でも動きます。
常に携帯できるサイズ感で、ソーラー充電可能の「モバイルバッテリー」
平常時でも携帯している方が多い、スマホのモバイルバッテリー。コンセントからの充電式が一般的ですが、被災しライフラインが止まってしまったら・・・充電できませんよね。そこで役に立つのが、ソーラーパネルを搭載した、「ソーラー充電タイプのモバイルバッテリー」。1台につき、同時に複数のスマホ充電に対応。また、照明ライト付きで、防水・防塵加工も施されています。赤と青の2色で点滅するSOSモードもあります。携帯しやすいサイズ感なので普段のお出かけにも良く、様々なシーンで重宝しますよ。
・メモ帳
・油性ペン
・鉛筆
・はさみ・カッター
・布のガムテープ
・電池(ラジオ等、併せて持っていく電気製品に合ったもの)
・地図(できれば広域避難地図)
・家族、親戚、万が一の時頼れる知人、友人などの連絡先
・家族の顔が映った写真(万が一はぐれたときのため)
※上であげた文房具は、100均でも購入可能ですが、慎重に選ばないと役に立たないケースもあるそう。
(「布のガムテープ」は粘着力が弱い、「鉛筆」は芯が折れやすいなど)
質にこだわりたいものは、100均ではなく、専門メーカーのものを選びましょう。
③照明
単1形~単4形、どの電池でも使用可能な「懐中電灯」
スマホでも懐中電灯代わりになるよ!という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、夜間の自然災害によって町が停電、家屋が倒壊するという、不測の事態に見舞われたら・・・。スマホのライトは、よく知っている家の中では役立つかもしれませんが、外の広範囲を照らすのには不十分。そしてなにより、夜間、暗闇のなかで「救助を求めるサイン」としても、懐中電灯はとても役立つものなのです。
パナソニック「電池がどれでもライト」は単1形、単2形、単3形、単4形、どの電池でも「1本」で使えます。手に馴染みやすいサイズ感で、携帯しやすいですよ。
電池が不要な「ナイトスターJP」
振ると発電する、電池がいらない懐中電灯もおすすめ。
大作商事の発電式LEDライト「ナイトスターJP」は、約30秒振るだけで約20分間点灯します。加えて水中100mにも耐える防水設計、さらに1.2mの高さからの落下にも耐える頑丈設計です。併せてご検討くださいね。
吊り下げて使うこともできる懐中電灯「TRI-PANEL SOLAR CHARGED LED LIGHT」
手が空いて作業しやすい「ヘッドライト」
最大70時間連続使用ができるLEDヘッドライトです。防水・防塵仕様でお手頃価格なので、用意しておきたいグッズです。
気軽に付けやすい「ネックライト」
最近、夜間のランナーたちからも注目れているのが、こちらのLEDネックライト。手で持たずに、ネックレスのように首から吊り下げされるので、両手があくことが大きな魅力です。
お子さん連れのお母さんもこれがあると何かと便利。ヘッドライトよりも、気軽に身に着けやすいですよね。
停電になったときの在宅避難。照明をつけることができない時、耐熱ガラスのうつわにサラダ油を入れ、キッチンペーパーを紐状にすることで、簡易ランプをつくることができます。
④給水を入れる容器
注ぎやすいコック付き「給水袋」
被災して家の水道がストップしてしまったら・・・家に備蓄している水で、生活をやりくりしなければなりません。飲料用に備蓄しているお水は、とても貴重ですよね。
そこで、自衛隊の災害派遣などの「給水車」の出番。給水車からの水をもらうために必要なのが、「給水袋」もしくは「ポリタンク」です。おすすめは、透明色の「給水袋」。たとえば給水車ではなく井戸から水を汲む、といった場合でも、中身を確認しやすいので安心です。
簡易水道にもなる「ポリタンク」
⑤大小様々なサイズのビニール袋
丈夫な高密度ポリエチレン素材の「ビニール袋」
「ビニール袋」は絶対必要なもの。プライバシー保護のため、中身がすべてわかる透明ではなく、半透明くらいがおすすめ(プライバシー保護を意識しすぎて黒などの色を選ぶと、中身が疑われるケースも)。
こちらは、Amazonブランドの取っ手付きゴミ袋。丈夫な高密度ポリエチレンの素材なので、やや重たい物も入れることができます。
着替えにも使える大型の「黒いビニール袋」
黒いビニール袋であれば、見られたくないものを包むのにいいですよ。着替えたいときに穴を開けてすっぽりかぶればプライバシーも守れます。また授乳用のケープとして使うこともできますよ。
⑥避難生活の為の便利グッズ
調理でも役立つ「マルチツール」
まず、避難所で活躍するのが、アウトドア・登山用アイテムの数々(シングルバーナー、ヘッドランプなどが代表的)。調理用ナイフについても、アウトドア用のものが人気です。そして、なにかと使い勝手がいいのが、プライヤーなどが付いたマルチツール。ただ多機能でも、使いづらければ意味がないですよね。
1983年創業のアメリカ発のメーカー、LEATHERMAN(レザーマン)の、現行ラインナップ商品の中では一番古いモデルである「MICRA(マイクラ)」
ご覧のとおり、“ハサミ”が使いやすい形状をしています。実際の災害時の食事づくりでは、ナイフよりも、ハサミやカッターが重宝するケースが多いですよ。
ハサミのほか、ステンレスナイフ、マイナスドライバー&フラットプラスドライバー、栓抜き、ピンセットなどが付いています。
非常時にこだわらなくても、日常でバッグのポーチに1つ入れておくとなにかと便利!
マルチツールを探すと多機能な商品が多く迷うかもしれませんが・・・自分にとっての使い勝手の良さを重視すると、絶対必要なものが見えてくるはず。
<主な機能>
・ハサミ
・420HCステンレスナイフ
・マイナスドライバー(XS、M)
・爪ヤスリ
・ピンセット
・定規(12cm/4.7インチ)
・栓抜き
ベーシックなタイプ「ナイフ クラシックSD」
創業以来130年以上。十字マークでお馴染み、マルチツールやキッチンナイフを手掛けるスイス発のメーカー「VICTORINOX(ビクトリノックス)」。
こちらはベーシックタイプとして知られる、7機能を搭載したマルチツールです。
<主な機能>
1.スモールブレード
2.はさみ
3.つめやすり
4.マイナスドライバー 2.5mm
5.キーリング
6.つまようじ
7.ピンセット
缶切りやのこぎりも「フィールドマスター」
フィールドマスターは15機能を搭載。
1.ラージブレード
2.スモールブレード
3.カン切り
4.マイナスドライバー 3mm
5.せん抜き
6.マイナスドライバー 6mm
7.ワイヤーストリッパー
8.リーマー(穴あけ)、千枚通し
9.プラスドライバー(フィリップス型1/2)
10.はさみ
11.のこぎり
12.マルチフック
13.つまようじ
14.ピンセット
15.キーリング
ごはんも炊ける「アイラップ」
いつもは炊飯器で炊いているご飯ですが、電気が使えない状況では、どのようにしてご飯を炊けばよいのでしょう?
そこでおすすめしたいのが、耐熱ポリ袋を使って、湯せんでご飯を炊く方法。耐熱性が無い袋を使うと、役に立たない可能性があるのでご注意を。
料理上手さんにも人気の「アイラップ」が役立ちます。
ポケットにも入る「カトラリー」
避難所生活では、使い捨ての食器(紙皿・割り箸など)を使うことが多いのですが、何回か使えば、ふやけてしまったり、(たとえラップを敷いて使ったとしても)衛生的によくありません。
そこで、このように折りたたみ可能なステンレス製のアイテムを、防災グッズのリストに加えてみませんか。
こちらの商品は、箸も連結させて、大人用サイズの1本にするつくり。メッシュ収納袋が付いてきて、通気性が良いのも嬉しいポイントです。
ボトルオープナー入り「カトラリーセット」
水害時に役立つ!車の窓を割る「ガラス割りハンマー」
創業61年、カー用品メーカー「大自工業」が展開しているブランド「メルテック」にはカーライフをサポートする実用的なグッズがたくさんあります。
こちらは、窓ガラスをたたき割るハンマーと、車のシートベルトを切断できるカッターが付いている、メルテックの「レスキューハンマー」。
豪雨の多い近年、大雨の時に車で避難している間に水位が上昇して…ということもあります。車のなかに閉じ込められそうになった時脱出するためにも、ドライバーさんにとっては本当に必要なものと言えるでしょう。
【避難所】寝れない夜に「耳栓」
避難所で大人数で眠るとき、人のいびきが気になって寝れない・・・という場合に活躍するのが耳栓。
また日中であっても、「誰かの音楽プレイヤーがイヤホンから音漏れして聞こえる」「聞きたくないような会話が聞こえてくる」といったときでも有効です。
【避難所】ちょっと歩く程度のときに「ラバーサンダル」
【避難所】冷たい床からの冷えを防ぐ「寝袋」
【避難所】コンパクトでかさばらない「エアーマット」
膨らむと厚さ6㎝で寝るときの不快感が低減できるマットです。1日目や2日目はまだ床に寝るところが多く、マットがあれば休まりますよ。
・ライター
・食品用ラップフィルム(サランラップ®など)
・プラスチック皿(大きめのフタ付きタッパー/プラ容器でも可)
・使い捨てできる、プラスチックカップ
・ジップロック®等のファスナー付きポリ袋
・使い勝手のよい布巾(てぬぐいなど)
サランラップ®などの「食品用ラップ」は、お皿の汚れ防止のために敷くものとしてお馴染みですが、そのほか、保温や、怪我をして出血したときの応急処置として活用できます。また、汚れよけのカバー、梱包や、紐代わりとして使うこともできます。
命を守るアイテムになるかもしれないため、絶対必要なものリストに加えましょう。
⑦非常食・保存食
内閣府から出された災害時の資料では、水の備蓄について、一般的に「1人当たり1日3リットル、3日分で計9リットル」必要と言われています。
500~600mlの水
避難所へ行く際、こちらのような600mlの水を5本リュックに詰めて、背負っていくことができたらベストです。
しかし実際のところ、そのほか懐中電灯、缶詰など、重たい荷物も出てくるもの。せめて最低限・・・4本は持っておきたいですね。
2Lなどの大きなペットボトルよりも、500mlや600mlサイズのペットボトルで持って行くのがおすすめ。大容量のものを少しずつ飲み続けると、ボトルに雑菌が入ってしまう恐れがあります。また、水が入ったペットボトルのそばに携帯ライトをおけば、光りが乱反射して明るさが際立つので、サインとして役立つことも。
お湯(水)を注いで食べれるお米「アルファ米」
被災時でも、アウトドアでも、電気を使わずに食べられるご飯の商品といえば、「尾西のアルファ米」がだんとつ人気です。12種類と味のバリエーションも豊富なので、数日間であれば毎食でも飽きることはないのではないでしょうか。
ランプにもなる「ツナ缶」
ツナマヨおにぎり、ツナの炊き込みごはん、ツナチャーハンなど、子供の頃から慣れ親しんでいる「ツナ」の味。タンパク質を補える食材として大活躍します。
ご飯にそのままのせて食べられますし、カレーに加えたり、野菜サラダに和えたりと、応用しやすいのが大きな魅力。安い日に買いだめして、常にお家に常備を。ローリングストックして、使っていけるといいですね。
ツナ缶は、万が一のとき、暗さを照らすランプとして活用可能です。
(ノンオイルではなく、オイル入りのツナ缶を使用ください!)
おなじみの味「缶飯」
こちらは、吉野家が出している「牛丼」の缶詰です。高機能玄米「金のいぶき」が使用されていて、本当に“丼”を楽しめるのがポイントです。そのほかに「豚丼」もありますよ。
ライフラインが止まっていても吉野家の牛丼が食べられるのは、なんだか日常を取り戻した気持ちになって、嬉しいですよね。
長持ちカレー「常備用カレー職人」
電気、水道だけでなく、火も使えない状況に陥ってしまったなら・・・。
そんなときには、アルファ米でご飯をもどして、こちらの常備用カレーで「カレーライス」を作ってみてはいかがでしょうか。「カレーライス」はしっかりとした味なので、例えば、一緒に「豆の缶詰」「ツナ缶」を混ぜたりと、アレンジしやすいのがいいですよね。
カルシウムとタンパク質が摂れる「スキムミルク」
こちらのスキムミルクはカルシウムがしっかり摂れるうえ、どこかほっとする香りと味わい。砂糖を入れて甘い飲み物にしたり、コーヒーに入れたり、そして調理に使ったり・・・幅広く活用できます。
おやつにいい「食べる小魚」
おやつとしてそのまま食べても良し、そして炒ってみるとまた香ばしくて美味しいのが「食べる小魚」。乾物なので長持ちするのに、カルシウムやDHAといった栄養も摂れて、優秀なんですよ。
小袋入りでよく見かける「アーモンド&小魚」もおすすめです。
調理するなら「カセットコンロ」
地震や台風で、ガスと電気がストップした時に大いに助かるのが、カセットコンロ。自炊をするうえで大変重宝します。
もちろん日常でも、鍋をしたりと使いこなせるものなので、1つあっても後悔することはないアイテムです。アウトドアシーンでも活躍します。
こちらのイワタニの「カセットフー エコプレミアム CB-EPR-1」は炎が内側に出る内炎式エコバーナーを採用。カセットガスの使いすぎをセーブしてくれる優れものです。
カセットコンロと一緒に、「カセットガス(カセットボンベ)」もセットで管理しましょう。本体があっても、これがなければ火はつきません。
ちなみにJIS規格に合ったカセットガス(カセットボンベ)であれば、イワタニ製のカセットコンロを買ったとしても、他社メーカーのカセットガスを取り付け可能です。もちろん、逆もしかりです。カセットガスはどこのホームセンターでも手に入りますので、安い特売日を狙えるといいですね。
カセットボンベには使用期限があるので、一度にたくさんストックするか、2~3本ストックするかは、自分のライフスタイルに合わせて考えましょう。
『卓上カセットコンロ+カセットガス』を買うより・・・
✔「シングルバーナー+ガス缶」
✔「固形燃料用コンロ(五徳&風防付き)+固形燃料」
✔「アルコールストーブ+五徳&風防+燃料用アルコール」
を備えるというのもオススメです。
登山を趣味にすると、自ずと山でご飯を作れる術(すべ)が身につくので、常温保存が可能な「缶詰」や「乾物」、「レトルト」をいかした調理が上手になります。さらには日常的に登山に持って行く食材をチェックしたり、購入・ローリングストックしたりと……災害時に役立つ食品ストックも上手にできるように。家のライフラインが止まってもサバイバルできる能力が高まりますよ。
知っておきたい【備蓄】に関するお役立ち情報
【1】お米を備蓄するなら、洗わなくて済む「無洗米」を選ぼう
【2】食物繊維はドライフルーツ、ビタミンはサプリで補給しよう
【3】停電に備えて保冷剤・チューチューアイスを用意しよう
【4】小銭を常備しておこう
あわせて通帳&印鑑セットなども、忘れないように気をつけたいものです。
赤ちゃん連れの避難
赤ちゃん用の防災用品として昨今注目されているのが「液体ミルク」。2019年にようやく日本でも液体ミルクの発売が開始され、認知度も高まってきました。常温保存ができ、そのまま哺乳瓶に入れるなどしてすぐに赤ちゃんに飲ませることができるので、普段から母乳や粉ミルクと併用するママさんも多いそう。離乳食前の赤ちゃんがいるおうちでは、備蓄しておくと安心です。
液体ミルク
こちらは缶入りで新生児や月齢の低い赤ちゃんにおすすめの120mlサイズ。12か月の長期保存ができます。通常は哺乳瓶に移し替えますが、専用のアタッチメントとピジョンの「母乳実感」の乳首を取り付ければ缶のまま飲ませることができます。
120mlのほか、月齢の高くなった赤ちゃん向けに200mlのサイズもあります。200mlは18カ月の保存が可能です。
こちらの液体ミルクは、世界で主流となっている紙パックのもの。常温で9カ月保存ができます。軽くて持ち歩きも楽。普段から外出時や実家に帰省する際も便利ですよ。
避難所での過ごし方
避難所はストレスがたまりやすい場所。ストレス軽減の方法を知っておく
そんなストレスを感じやすい環境下で、よく話題となるのが、プライバシー確保の問題です。
周りの目を意識せずに過ごせる「自分専用エリア」をつくってくれる避難所もありますが、非常時は、いかに自分で自分のストレスを軽減させるか(心の健康を保てるか)も、体の健康のほかに、気を配らなければならないポイント。
パーテーションづくりのノウハウ等を押さえておきましょう。
防災グッズの管理法
買ったらもう終わりじゃない!防災グッズは「ローリングストック」で新陳代謝を
しかし、そのリュックを1年、2年放置してしまったら・・・中身が劣化する場合もありえます。そこで実践していただきたいのが、定期的に備蓄品の新陳代謝を促す「ローリングストック」です。
よく「備蓄用の食料品(水、缶詰、乾麺など)」のローリングストックが推奨されていますが、除菌ウェットティッシュは効果が弱まったり、電池は寿命が減ったりと、食べられないモノについても同じこと。防災グッズがいつでも使える状態に保てるように、定期的にローリングストックを行ないましょう。
ただし、災害時に「避難が1番安心」と意識すぎるのも危険です。
自然災害時に発信される「防災無線」「緊急速報メール」のアラートは全て自主避難を促すものではなく、注意報・警報・特別警報などがあります。状況によっては外に出るより自宅待機(二階などで)のほうが安全な場合がありますので、正しい判断を心がけましょう。