準備だけで満足してない?実践に役立つ「防災ホリデー」という過ごし方

準備だけで満足してない?実践に役立つ「防災ホリデー」という過ごし方

「数十年に一度の天災」と言われるレベルの自然災害が、毎年のように発生している昨今。「そろそろ備えようかな」ではなく「いつ日常生活を脅かす大雨が降っても大丈夫なように常に備えるべき」という、高い防災への意識が求められています。だからこそ、休日を使って災害時の行動のリハーサルを行いませんか。 防災は「考える」「防災グッズを備える」だけでなく、行動する為の「実践のためのリハーサル」も大切なこと。今回は、30分からでも始めらる、休日向きの防災訓練“防災ホリデー”の過ごし方をご紹介します。2020年07月11日作成

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「備える」だけが防災じゃない!「できる」「使える」が大事

準備だけで満足してない?実践に役立つ「防災ホリデー」という過ごし方
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最近防災対策としてよく耳にする「非常用リュック」や「ローリングストック」。以前よりも自分の身は自分で守るべく、もしもの事態に向けて備えを充実させることが常識となりつつありますよね。

とはいえ「ちゃんと準備をしたから、もう安心」という考え方は―― ちょっと危険。
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本当に大切なのは、実際に発生してしまった「もしも」の場面で、その準備が実際に“機能するのか”ということです。

準備したものが実際に「役に立つもの」であるか。そして、それらが自分にとって実際に「使いこなせるもの」になっているかが重要。
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そこでご提案したいのが、“お休みの日”にちょっとずつ備えを活用した実践リハーサルをしてみること。

考えるのではなく、試しにやってみることが大切。“お休みの日”に防災ツールやグッズ、行動を集中的に確認し、使える・実践できる術を身につけることで、より確かな安心を確保できます。

今回はこの“お休みの日”の防災リハーサルを、「防災ホリデー」としてご紹介。隙間時間でできることから、たっぷりと時間を使って休日に取り組みたいことまでを洗い出してみました。

目次

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はじめに|災害リスクは確実にUPしている

頭で「防災対策は大事!」と思っていても、「我が家に限って…」「私だけは大丈夫」と、テレビの中で起こっている他人事として捉える気持ちがどこか拭いきれず、いまいち備えに本腰が入らない…という方もいるかもしれません。
「低層階ではなく免振構造なので、地震も洪水もリスクが低いから、避難所への移動は想定していません」という意見もあるかもしれませんね。


では、例えばここ最近毎年の方に報告される大雨による洪水被害について考えてみましょう。
出典:unsplash.com

頭で「防災対策は大事!」と思っていても、「我が家に限って…」「私だけは大丈夫」と、テレビの中で起こっている他人事として捉える気持ちがどこか拭いきれず、いまいち備えに本腰が入らない…という方もいるかもしれません。
「低層階ではなく免振構造なので、地震も洪水もリスクが低いから、避難所への移動は想定していません」という意見もあるかもしれませんね。


では、例えばここ最近毎年の方に報告される大雨による洪水被害について考えてみましょう。

災害レベルの雨はどんどん増えている

そもそも天気予報で「1時間に●mmの降水量」と説明される意味を、正しく理解していますか?これは、1時間にどれくらいの深さ水がたまるか、という意味。

こう聞くと、例えば「1時間に50mm=5cm」ということで、たいしたことないように思えるかもしれませんが…実際は「滝のように」降り、水しぶきで視界が白っぽくなるレベル。車の運転も危険なほどです。
出典:www.photo-ac.com

そもそも天気予報で「1時間に●mmの降水量」と説明される意味を、正しく理解していますか?これは、1時間にどれくらいの深さ水がたまるか、という意味。

こう聞くと、例えば「1時間に50mm=5cm」ということで、たいしたことないように思えるかもしれませんが…実際は「滝のように」降り、水しぶきで視界が白っぽくなるレベル。車の運転も危険なほどです。

ちなみに、全国の1時間降水量50mm以上の年間発生回数は10年あたり28.9回のペースで増加しているんだそう。そしてなんと、最近10年間(2010~2019年)の平均年間発生回数は約327回にものぼるのだとか!

データ的に見ても、雨による災害に遭遇するリスクは高まりつつあると言えます。
出典:unsplash.com

ちなみに、全国の1時間降水量50mm以上の年間発生回数は10年あたり28.9回のペースで増加しているんだそう。そしてなんと、最近10年間(2010~2019年)の平均年間発生回数は約327回にものぼるのだとか!

データ的に見ても、雨による災害に遭遇するリスクは高まりつつあると言えます。

気象庁|予報用語 雨の強さと降り方
気象庁が天気予報等で用いる予報用語に関するページです

高いところに住んでいるから安全???

とはいえ、ビルやマンションも増えてきている昨今、高いところにいれば安全と思いがちですが…立地が低い場所の場合、建物の3~4階まで浸水する可能性もあります。

たとえ自宅が浸水せず避難所暮らしを免れた場合も、電気系統の故障でエレベーターや水道等がストップしてしまえば、階段で上り下りしながら自宅避難を続けなくてはいけません。徹底して在宅避難を続ける場合には、2週間以上の備蓄が必要とも言われています。
出典:

とはいえ、ビルやマンションも増えてきている昨今、高いところにいれば安全と思いがちですが…立地が低い場所の場合、建物の3~4階まで浸水する可能性もあります。

たとえ自宅が浸水せず避難所暮らしを免れた場合も、電気系統の故障でエレベーターや水道等がストップしてしまえば、階段で上り下りしながら自宅避難を続けなくてはいけません。徹底して在宅避難を続ける場合には、2週間以上の備蓄が必要とも言われています。

だからこそ、「使える現実的な選択肢」を数多く準備しておこう

このように現実を知ると、有事の際は、自分の想像を超えた事態に陥ることがお分かりいただけたのではないでしょうか?

そして、これをただ怯えて待つのではなく、「現実」を踏まえながら前向きに、どうせなら楽しく実践的な方法で備えておこう!というのが、今回ご提案する「防災ホリデー」です*
出典:unsplash.com

このように現実を知ると、有事の際は、自分の想像を超えた事態に陥ることがお分かりいただけたのではないでしょうか?

そして、これをただ怯えて待つのではなく、「現実」を踏まえながら前向きに、どうせなら楽しく実践的な方法で備えておこう!というのが、今回ご提案する「防災ホリデー」です*

- もしもの為のリハーサル「防災ホリデー」の過ごし方 -

さぁ、実際に防災に目を向けた実践的な過ごし方にトライしてみましょう!自分に興味があることや、自分に負担なくできることからで◎。それぞれの過ごし方を組み合わせてもOKです。

外に出かけたいときの【お出かけ編】、のんびりお家で過ごしたいときやstay homeでも取り組める【おうち編】にわけてご紹介します。

《おでかけ編》

1.ハザードマップを見て、避難所までお散歩!【難易度:★☆☆】

まずは、「ハザードマップ」をチェック!

そもそも、避難所にもいくつか種類があるのをご存じですか?

「基本は避難所だが洪水の時はNG」「小さい子連れや要介護者などを優先的に受け入れる」など…。まずは自分の家族構成やどんな有事を想定するかをイメージして今回の目的地となる避難場所を決定します。

そこで役に立つのが、「洪水」「土砂災害」「液状化」など、様々な災害を想定し、避難所などを案内する「ハザードマップ」です。

皆さんが暮らす地域の自治体ごとに準備されているので、それも踏まえつつ避難所までの経路を考えてみましょう。
出典:www.pexels.com

そもそも、避難所にもいくつか種類があるのをご存じですか?

「基本は避難所だが洪水の時はNG」「小さい子連れや要介護者などを優先的に受け入れる」など…。まずは自分の家族構成やどんな有事を想定するかをイメージして今回の目的地となる避難場所を決定します。

そこで役に立つのが、「洪水」「土砂災害」「液状化」など、様々な災害を想定し、避難所などを案内する「ハザードマップ」です。

皆さんが暮らす地域の自治体ごとに準備されているので、それも踏まえつつ避難所までの経路を考えてみましょう。

また、人口が多い場所の場合、想定していた避難所が満員という場合も…。「ホテル」や「親せき」「友人宅」など、自治体で指定された以外の避難先もいくつかリストアップしてみてもいいですね。
出典:unsplash.com

また、人口が多い場所の場合、想定していた避難所が満員という場合も…。「ホテル」や「親せき」「友人宅」など、自治体で指定された以外の避難先もいくつかリストアップしてみてもいいですね。

・全国のハザードマップが検索できるポータルサイトもあります。
▼ 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
ハザードマップポータルサイト
国土交通省が運営する、「ハザードマップポータルサイト」です。身の回りでどんな災害が起こりうるのか、調べることができます。
▼ わがまちハザードマップ(全国のハザードマップの公表状況のまとめ)
わがまちハザードマップ
全国のハザードマップ公表状況をまとめた「わがまちハザードマップ」です。
▼国土交通省「重ねるハザードマップ」
重ねるハザードマップ
重ねるハザードマップ |身の周りの防災に役立つ情報をまとめて閲覧
▼ NTTタウンページ「防災タウンページ」(全国の避難所情報)
防災タウンページ
あらかじめ予測することができないのが災害です。日頃から最小限の準備をし、いざ!という時に慌てることなく行動できるようにしておきましょう。防災タウンページでは、避難所情報の他、主な災害について基本的なヒントを紹介します。

玄関~到着までも発見の連続。

玄関を出たら、エレベーターなどは使わず出発。もし既に用意された非常用リュックなどがあれば、それを背負ってでかけましょう。

先ほど決めた経路を歩く中で、周囲を見回すと危険な箇所はありませんか?実際の災害時は、悪天候や落下物などをケアしながらの移動となる、という視点もお忘れなく。

往路は周辺の観察をしながらじっくり時間をかけて。自宅までの復路は、玄関ドアに到着するまでの所要時間を計ってみましょう。
出典:www.photo-ac.com

玄関を出たら、エレベーターなどは使わず出発。もし既に用意された非常用リュックなどがあれば、それを背負ってでかけましょう。

先ほど決めた経路を歩く中で、周囲を見回すと危険な箇所はありませんか?実際の災害時は、悪天候や落下物などをケアしながらの移動となる、という視点もお忘れなく。

往路は周辺の観察をしながらじっくり時間をかけて。自宅までの復路は、玄関ドアに到着するまでの所要時間を計ってみましょう。

*こんな気づきがあるかも…
□ リュックが重すぎる
□ 子供の抱っこ移動は非現実的(傘や荷物があるとなおさら)
□ 並木道は木の枝が飛んでくる可能性がある
□ マンホールはどこ?(道路一面が雨水に覆われると落下の可能性)
□ 倒れやすい塀はどこ?
□ 避難所が意外と狭い

2.晴れた日は非常食で、お試しランチ!【難易度:★★☆】

備えといえば最初に着手する人も多い「非常食」。

もしリュックや自宅に備えてある非常食があれば、それをそのまま持参してアウトドアランチしてみましょう。日頃の備えから気づきを得ればOKなので、何かを新たに買い足したりする必要はありません。
(備蓄がなければ、コンビニ等で「自分が備蓄として買う可能性があるもの」を購入していってもOKです)
出典:

備えといえば最初に着手する人も多い「非常食」。

もしリュックや自宅に備えてある非常食があれば、それをそのまま持参してアウトドアランチしてみましょう。日頃の備えから気づきを得ればOKなので、何かを新たに買い足したりする必要はありません。
(備蓄がなければ、コンビニ等で「自分が備蓄として買う可能性があるもの」を購入していってもOKです)

行先は、できれば実際に避難する可能性がある近所の公園などが◎。より現実的な気づきを得られます。
出典:www.photo-ac.com

行先は、できれば実際に避難する可能性がある近所の公園などが◎。より現実的な気づきを得られます。

*こんな気づきがあるかも…
□ 食べてみたらおいしくない!
□ 水で炊けるご飯は、所要時間60分もかかる
□ パサパサしていて水分がほしくなるものばかり
□ ベンチや日影が少ない
□ 水道が一か所しかない
□ カップラーメンの汁が捨てられない!
□ カトラリーやお皿があった方が便利
□ 赤ちゃん用に用意していた離乳食が月齢とずれている
□ できれば温かいものがあったら嬉しい!
◆すこしのんびり過ごす予定なら、「防災ポーチ」をお共にして、その使い勝手をついでに検証してもいいですね。
いつでも安心感を。外出の時はお守りとして「防災ポーチ」を持ち歩こう
いつでも安心感を。外出の時はお守りとして「防災ポーチ」を持ち歩こう

昨年立て続けに起こった台風や豪雨、そして日本各地を襲う震災――。その教訓をいかし、万が一に備えて、お家に防災グッズをまとめた持出袋をつくったという方も多いのでは。でも、もし家から外出したときに被災したとしたら…そのための備えは十分ですか? そこで、いつどこにいても手が届く防災対策として注目されているのが、いつものバッグにプラスして持ち運べる「防災ポーチ」。 自分のライフスタイルや家族構成に合わせてカスタマイズしながら、今すぐ頼れる「ポーチ」を用意してみませんか?

3.防災リュックで1日お出かけ!【難易度:★★★】

1日たっぷり時間が取れるなら、防災リュック(+念のためのお財布)と共に1日ピクニックに出かけてみましょう。
出典:

1日たっぷり時間が取れるなら、防災リュック(+念のためのお財布)と共に1日ピクニックに出かけてみましょう。

避難所になりうる公園を目的地にしたり、近所でもっとも溢れる危険性のある川などを見に行くのもいいかもしれませんね。

海や川の近くなら、途中の電柱に「想定浸水深」が書かれた看板を探しながら歩いてみるのも◎。
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避難所になりうる公園を目的地にしたり、近所でもっとも溢れる危険性のある川などを見に行くのもいいかもしれませんね。

海や川の近くなら、途中の電柱に「想定浸水深」が書かれた看板を探しながら歩いてみるのも◎。

浸水深と避難行動について - 国土交通省 川の防災情報
「想定浸水深」については、こちらから。
そしてこのピクニックの最大のテーマは、「防災リュックで1日過ごせるか?」。そこで感じた便利や不便を振り返ることで、有事の際の安心につながります。

季節や時間帯を変えて何度か繰り返すと、また違った発見がありますよ。
出典:

そしてこのピクニックの最大のテーマは、「防災リュックで1日過ごせるか?」。そこで感じた便利や不便を振り返ることで、有事の際の安心につながります。

季節や時間帯を変えて何度か繰り返すと、また違った発見がありますよ。

*こんな過ごし方はいかがですか?
□ 非常食を実際に食べてみる
□ ホイッスルを鳴らしてみる
□ 避難所になりうる施設のトイレに実際に入ってみる
□ 公衆電話の使い方をおさらい
□ スマホの充電が限られている状況を想定して、スマホ断ちして過ごす
□ ラジオをBGMに過ごす
*こんな気づきがあるかも…
□ リュックの中身に実際に使わないものが多い
□ リュックの中から中身が出しにくい
□ ホイッスルの音が意外に小さい!子供がうまく鳴らせない!
□ 大きなレジャーシートより、小さいもの数枚の方が融通が利く(場所に合わせて敷いたり、目隠しにも使える)
□ トイレに荷物用のフックがない!ペーパーがない!子供が和式が使えない!
□ 貴重品を身に着けておく小さなバッグが必要!
□ 天候や年齢、時間を問わず遊びやすいおもちゃがもっと必要
□ 公衆電話を使うのに必要なコインが足りない!そもそも電話番号がわからない!
□ ラジオの音は周囲に迷惑になる可能性があるのでイヤホンが必要!
□ 雨対策は万全だけれど、日よけ対策が皆無

《おうち編》

4.避難までのToDoリスト作り【難易度:★☆☆】

もしものときに持ち出すものについ気をとられがちですが…そもそも家を出るまでに気を付けることややるべきこともあるのです。非常時は動揺してついつい忘れがちなそれらのアクションや注意点を、整理しリスト化しておきましょう。

作成したリストは、しまい込まず、靴箱の扉裏など、もしもの時にワンアクションで見える定位置に掲示しておくことがオススメです。
出典:www.pexels.com

もしものときに持ち出すものについ気をとられがちですが…そもそも家を出るまでに気を付けることややるべきこともあるのです。非常時は動揺してついつい忘れがちなそれらのアクションや注意点を、整理しリスト化しておきましょう。

作成したリストは、しまい込まず、靴箱の扉裏など、もしもの時にワンアクションで見える定位置に掲示しておくことがオススメです。

*リスト化するアクションの例
□ 留守にする前に、ブレーカーは下げる(停電復旧時の通電で火災が起こる可能性も)
□ ガスや水道の元栓を閉める
□ 不在家族に向けて、玄関扉内に「避難済み&場所」のメモを残す
□ 靴下&サンダル以外の靴を履く(裸足やサンダルの場合、砂利などが足裏に入ると歩きにくい)
□ 抱っこする子供がいる場合、その子に靴を履かせる
□ 戸締りの確認
□ 持ち出すものリスト(必要最小限に)
□(雨天時などの場合)傘ではなくレインコートを使用する
□(立体駐車場の地下部など利用している場合)早めにコインパーキングに車を移動する

5.防災メニューを調理実習!【難易度:★★☆】

ライフラインが止まった状況を想定して、実際に卓上コンロやポリ袋(高密度ポリエチレン袋)を使用して食事を作ってみてはいかがでしょう?

一度トライしておくのと、もしものときに手探りでやってみるのとでは、安心感は桁違い!実際に食べてみた結果、おいしいレシピが見つかったら、プリントアウトしてストック食材などと一緒にしまっておけばより安心ですね。
出典:www.photo-ac.com

ライフラインが止まった状況を想定して、実際に卓上コンロやポリ袋(高密度ポリエチレン袋)を使用して食事を作ってみてはいかがでしょう?

一度トライしておくのと、もしものときに手探りでやってみるのとでは、安心感は桁違い!実際に食べてみた結果、おいしいレシピが見つかったら、プリントアウトしてストック食材などと一緒にしまっておけばより安心ですね。

◆ライフラインが止まりそうな時の備えやレシピはこちらもご参考に…
ライフラインが止まったら。知っておきたい《キッチンの備え・調理術/お手軽レシピ11選》
ライフラインが止まったら。知っておきたい《キッチンの備え・調理術/お手軽レシピ11選》

台風、大雨、地震・・・大きな自然災害が数多く起こる昨今。防災用品や避難グッズの準備を整えるなど、「我が家の防災対策」を改めて見直している方も多いのではないでしょうか。日頃の備えとしてまず思い浮かぶのは、飲料水や食料品の備蓄ですが、もしも電気やガスといったライフラインが止まってしまったら・・・どのように調理することが適切なのでしょう。 今回は、災害時の備えの中でも、「食事」にフォーカス。いざというときにきっと役立つ《キッチンの備え&料理テクニック》をご紹介します。

6.思い切って停電を疑似体験!【難易度:★★★】

ストップして恐らく一番戸惑うライフラインといえば、「電気」。不便を覚悟で、一度意思をもってブレーカーを下げてみるのはいかがでしょう?

以下のような下準備をしたうえで、実際に電気がない生活を体験してみましょう。1時間でも30分でも構いません。
出典:

ストップして恐らく一番戸惑うライフラインといえば、「電気」。不便を覚悟で、一度意思をもってブレーカーを下げてみるのはいかがでしょう?

以下のような下準備をしたうえで、実際に電気がない生活を体験してみましょう。1時間でも30分でも構いません。

「キャンドルナイト」のような形で、灯りをとりながら取り組んでもいいですね!(地震の時には危険なので、他の光源が必要となることが前提です)

夜の取り組みは難易度がより上がるため、まずは昼間にトライするだけでも価値はありますよ。
出典:unsplash.com

「キャンドルナイト」のような形で、灯りをとりながら取り組んでもいいですね!(地震の時には危険なので、他の光源が必要となることが前提です)

夜の取り組みは難易度がより上がるため、まずは昼間にトライするだけでも価値はありますよ。

*こんな下準備をオススメします
□ 冷蔵庫や冷凍庫に、凍らせたペットボトルなどを保冷剤として追加
 (停電時、保冷効果を発揮してくれます。どれくらいの効果があるのか検証するのも◎)
□ 浴槽に水をためて一度お風呂を沸かしておく
 (マンションなどの場合、各戸に水をくみ上げる装置が停電で停止し断水の可能性があるため)
□ 非常用トイレをいくつか用意しておく
*こんな気づきがあるかも…
□ 懐中電灯がすぐに取り出せない!足りない!
□ 備えていたはずの防災グッズが探せない!
□ 料理がしにくい!
□(保冷効果が損なわれるのに)冷蔵庫を思いのほか何度もあけてしまう!
□ お風呂に使いやすい防水ライトがない
□ 非常用トイレの使い方がわからない!
□ ラジオが数台あると大人も子どもも嬉しい
□ スマホのモバイルバッテリーが劣化している
□ 床にある○○が危険!
□ 冷暖房が使えず不快!
 (悪天候の場合や防犯の面から、窓も開けられない場合が多い)
もちろん、実際の停電時は、エレベーターも電動式駐車場も使用できなくなるのでもっと不便ですし、周囲の灯りも消え、より孤独や不安を感じることでしょう。また、マンション棟ではオートロックが機能しなくなり、防犯面でもよりリスクの高い状態になるかもしれません。

そんな状況にも想像を巡らせながらよりリアルな環境を疑似的に体験してみるのは、もしものときの大きな備えになるはずです。
出典:unsplash.com

もちろん、実際の停電時は、エレベーターも電動式駐車場も使用できなくなるのでもっと不便ですし、周囲の灯りも消え、より孤独や不安を感じることでしょう。また、マンション棟ではオートロックが機能しなくなり、防犯面でもよりリスクの高い状態になるかもしれません。

そんな状況にも想像を巡らせながらよりリアルな環境を疑似的に体験してみるのは、もしものときの大きな備えになるはずです。

もしもの場面で頼れる自分になるために「想像」より「体験」を。

「百聞は一見にしかず」、「案ずるより産むが易し」とはまさにその通りで、防災も頭で考えたり想像してばかりいるより、自分で体験してみることが一番です。
出典:unsplash.com

「百聞は一見にしかず」、「案ずるより産むが易し」とはまさにその通りで、防災も頭で考えたり想像してばかりいるより、自分で体験してみることが一番です。

本番はできるだけ巡ってこないでほしいものですが、いざという場面で、しっかり自分や大切な人を守れる頼もしい自分でいられるために。ひたすら「蓄える」だけではなく、トライ&エラーで自分スタイルの防災へとブラッシュアップしていってはいかがですか?
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本番はできるだけ巡ってこないでほしいものですが、いざという場面で、しっかり自分や大切な人を守れる頼もしい自分でいられるために。ひたすら「蓄える」だけではなく、トライ&エラーで自分スタイルの防災へとブラッシュアップしていってはいかがですか?

一人暮らしでも、家族と一緒でも――あなたが気軽に取り組める過ごし方から、まずは1つお気に入りの「防災ホリデー」を過ごしてみてくださいね!
出典:

一人暮らしでも、家族と一緒でも――あなたが気軽に取り組める過ごし方から、まずは1つお気に入りの「防災ホリデー」を過ごしてみてくださいね!

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