粗食とは?
いい意味で、バランスの摂れた食事
飽食の現代、体に良いとされる様々な食事方法が紹介されていますが、今回はゆっくりと体と向き合いながら食事を楽しむ「粗食」の魅力をご紹介したいと思います。従来までは「粗食」というと、質素な食事を意味する言葉でしたが、昨今は日本の伝統が活きたバランスの取れた食事だと見直されています。食事の内容はもちろん、旬の食材を選びながら四季を感じたり、薄味で食材本来の甘味を楽しんだりと自然と寄り添う「食」の時間を楽しまれてみてはいかがでしょうか。
分量の目安
ご飯
お味噌汁
「畑の肉」ともいわれる大豆から作られる味噌はたんぱく質の宝庫。さらに必須アミノ酸9種がすべて含まれている他、さまざまな栄養素が詰まっていて一つの食品でこれほど多くの栄養を含む食材は他に例がないほど。そこで気になるのが塩分量ですがそれほど多くないのが特徴で、一食一杯のお味噌汁であれば、塩分も摂り過ぎることなく十分な栄養の摂取が期待できます。
お漬物
一汁一菜を楽しむ
単純に一汁一菜と言ってもそのスタイルは色々ありますが、昔ながらの「日本の朝ごはん」をイメージされるとわかりやすいと思います。お坊さんの様に修行するわけではないので、時には卵焼きをプラスしたりと無理のない範囲で「粗食」を楽しみましょう。一番大切なことは、「食事を丁寧に楽しむ」と言う事です!
お昼にも一汁一菜を実践したい時には、こんなお弁当を作ってみてはいかがでしょうか。保温出来る容器にお味噌汁やスープを入れていけば、お弁当の手間もグッと減ります。
一汁一菜の美味しいレシピ
しょうがの炊き込みご飯
五穀ごはんの味噌焼きおにぎり
にんじんと春菊の炊き込みピラフ
サツマイモのみそ汁
高野豆腐のみそ汁
夏の冷やし味噌汁
たたきキュウリの漬け物
ユズ風味白菜漬け物
子供がよろこぶ一汁一菜メニューのつくりかた
好きなメニューを1点、組み合わせて
彩りを取り入れ、甘めの味付けにアレンジ
食べやすい盛り付けの工夫
子供が大好きな味付けを取り入れて
食事を大切にする為に、素材にこだわる
ご自身の体の基本になる「食べ物」だからこそ、この機会に素材にこだわられてみてはいかがでしょうか。
お米にこだわってみる
秋は新米の季節。新米はどれも美味しいですが、最近では全国各地で様々なブランド米が育てられています。
粗食の基本は何と言っても「お米」。この機会にお気に入りのお米を探してみてはいかがでしょうか。品種によって風味や食感なども全然違うので、その日の気分でお米の種類を選ぶのも良いかもしれません。
旬の野菜に詳しくなる
最近では、栽培はもちろん保存や物流が進化して一年中様々なお野菜がスーパーに並べられていますよね。でも、やっぱり旬の物は旬の時に食すのが美味しくて体にも良いとされています。これを機会に、旬の野菜を中心に取り入れてみませんか。
季節を味わう一汁一菜の献立帖~春夏秋冬レシピ~
春 ―だし汁要らず♪豚肉たっぷり~ごちそう土鍋たけのこご飯
夏 ―夏野菜の豚汁で一汁一菜
秋 ―秋の豚汁で一汁一菜
冬 ―農家の一汁一菜 冬野菜のてんぷら 大根と油揚げのお味噌汁
体の中からきれいに、健康になる
キレイになると言う事は、単純に痩せる事が目的ではありません。
ご自身の体の健康ともちろん美しさの為に、その素である食事を少し見直してみてはいかがでしょうか。毎日3食は難しくても、1日の中の食事の1回を粗食に置き換えるだけでも、変化を感じられるかもしれません。
粗食とは、決して粗末な食事を意味するものではありません。一汁一菜、つまりご飯とお味噌汁に少しのお漬物などの食事の事を粗食と呼びます。