国産のレモンの旬は秋から
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店頭では年中安定した価格で手に入るレモン。暑いと酸味が欲しくなるので期間限定のレモン味のお菓子や食品は夏頃に多く出回っていますね。そのせいか、なんとなくレモンの季節は“夏”というイメージを持たれる人も多いかもしれませんが、日本がレモンの旬でない時期に多く出回るのは海外からの輸入品です。
国産レモンが出回るのは10月頃から翌春にかけて
国産レモンの旬は、10月頃から翌年の春にかけて。意外な気もしますが、日本で栽培されている他のみかんの仲間と大体同じ時期だと思えば納得かもしれません。
国産レモンは緑?
国産レモンは黄色ではなく緑色しか店頭にない時期があります。これは品種の違いなどではなく、早い時期に収穫されたもので、熟すと自然と黄色くなります。「若い新鮮なレモン」ですが、黄色いものより酸味が強くやや皮が硬めです。「熟した黄色いレモン」が好みの場合は、年末にかけて少し待つと黄色い国産レモンが出回るようになります。
果皮を使いたいなら、やっぱりおすすめは国産!
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海外からレモンを輸入する場合、私たちの手元に届くまでに数週間くらいかかることも珍しくありません。そのため、輸入品のレモンの多くは収穫後に防かび剤が使われています。安全基準が設けられてはいますが、果皮を食べたいときにはちょっと気になりますね。
塩でこするなど薬剤を落とす方法もありますが、レモンピールやシロップ漬けなど皮ごと気兼ねなく使いたいなら、国産レモンが安心です。
旬のうちに作っておきたい「レモンの手仕事」
料理の調味料として使いやすい「塩レモン」を作ってみよう
傷みにくい、スタンダードな塩レモンレシピ
塩が15%から20%のレシピは長期保存しやすいのでレモン仕事用におすすめレシピです。
塩レモンの保存期間は一年程度(※適切な滅菌がなされた場合)
瓶を煮沸消毒し、塩分濃度が高めで作った塩レモンは、適切な管理であれば一年程度の保存が可能です。
さらに長期保存したい場合は、塩とレモンを同量にする方法もあります。
さらに長期保存したい場合は、塩とレモンを同量にする方法もあります。
初めての塩レモンにおすすめの塩気がやわらかめレシピ
「塩レモンってどんな感じ?」のお試しに向く時短レシピ
塩レモンを使ったおすすめアレンジレシピ
せっかく作っても、使い慣れていないと「どんなお料理にアレンジしていいかわからない…」と戸惑ってしまいますね。酸味と塩気をプラスする使いやすい調味料なので、気軽にちょい足ししてみてください。
塩レモンのカルパッチョ
さわらの塩レモンソース
モロッコ風チキンのタジン
塩レモンクリームのパスタ
アーモンドの塩レモンキャラメル
自家製スポーツドリンク
そのまま食べても、お菓子の素材にも使える「レモンピール」
お菓子に混ぜる場合は水分多めの状態で保存しても
定番のバターケーキ
レモンピールの塩チョコマフィン
くるみ入りキャラメルダマンドとレモンピールのグレーズのタルト
残ったレモンの皮でできる「ちょこっと手仕事」
手作りレモンオイル
果皮のグラニュー糖漬け
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国産レモンの皮が余ったときにもう一つ、手軽にできるのが皮の砂糖漬けです。洗ったレモンの皮の表面をピーラーで剥いてグラニュー糖に埋めるようにして冷蔵庫で保存すると長持ちします。
「たくさん作って保存」「しばらく楽しむ」どちらでも楽しい「レモン手仕事」
レモンが大好きな人なら国産レモンの旬にたくさん買い込んで一年分の保存食を作っておくことをおすすめしますが、「季節の手仕事として何度か作ってみる」と気軽に楽しめます。秋から翌春の間の楽しみとして「レモン仕事」をぜひ暮らしに取り入れてみてくださいね。
日本では昔から旬の作物を長く保存して食べられるようにする手仕事が多くあります。よく知られている所では、梅をシロップや梅干しなどに加工する「梅仕事」がありますが、レモンも同じように長持ちさせることができるいわば「レモン仕事」のようなレシピがあります。お料理に使う物の代表としては「塩レモン」がおすすめです。