ところてんとは?
ところてんとは、テングサなどの海藻を煮てトロトロに溶かし、濾こしてから冷やし固めた昔ながらの食べ物のこと。一般的に、それを細い糸状にカットしたものに酢醤油などをかけて、ツルッといただきます。
そんなところてんには、知られざる健康効果や効能がたくさん。さらに食べ方にも大きな地域差があり、とても興味深いのですよ。食卓に並べてみれば、きっと日本らしい涼しげな空気を感じられるはず。
爽やかな器にところてんを盛り付けて、夏の食事をもっと楽しみましょう。
そんなところてんには、知られざる健康効果や効能がたくさん。さらに食べ方にも大きな地域差があり、とても興味深いのですよ。食卓に並べてみれば、きっと日本らしい涼しげな空気を感じられるはず。
爽やかな器にところてんを盛り付けて、夏の食事をもっと楽しみましょう。
ところてんの効果・効能
低カロリー&糖質ゼロ
出典:unsplash.com
ところてんのカロリーは、100gあたりなんと約2〜3kcal!さらに糖質も含まれていないため、ダイエット中の方はもちろん炭水化物の糖質を気にする方でも安心して習慣的に食べることができます。
血糖値の上昇が抑えられる
出典:unsplash.com
ところてんには水溶性食物繊維がたっぷりと含まれており、この成分には栄養素の吸収スピードをゆるやかにする作用があります。そのため、食後の血糖値の上昇を抑えるのに効果的。血糖値が正常になることで、糖尿病などさまざまな病気の予防にもつながりますよ。
腸内環境を整える
出典:unsplash.com
先ほどの水溶性食物繊維に加え、ところてんには腸内環境を整える不溶性食物繊維も含まれていてます。この不溶性食物繊維は、体内で膨らんで腸をやんわりと刺激し、老廃物を絡めとって便のスムーズな排出をサポート。便秘がちの人でも、ところてんを食べることで腸の動きが活発になると言われているんです。
地域別|ところてんの食べ方
クセのない味わいが特徴のところてんは、基本的にはどんな食べ物とも好相性。その地域の歴史や特性をそのまま反映できる興味深い食べ物なのです。地元以外の地域の食べ方を見てみると、さまざまな発見や驚きがあるかもしれません。気になる組み合わせがあれば、ぜひ試してみてくださいね。
関東:最もポピュラーな「酢醤油」
関東をはじめ、全国的に最もポピュラーなのが「酢醤油」。中部地方へ下ると、三杯酢なんかも一般的ですね。
お酢でさっぱりと食べられるので、厳しい猛暑の日はもちろん、夏バテ中の人にもぴったり。強めの酸味が食欲を刺激してくれます。
お酢でさっぱりと食べられるので、厳しい猛暑の日はもちろん、夏バテ中の人にもぴったり。強めの酸味が食欲を刺激してくれます。
関西:「黒蜜」でおやつ感覚
京都府、大阪府、滋賀県、奈良県をはじめとする関西では「黒蜜」をかけて食べるのが常識。食後のデザートあるいはおやつ感覚で食べられています。時にはみかんやきなこも加えて、まるであんみつのようにすることも!
また、黒糖が有名な沖縄でもこの食べ方が親しまれています。
また、黒糖が有名な沖縄でもこの食べ方が親しまれています。
四国:「だし」や「めんつゆ」で風味豊かに
かつお節の産地である高知の影響からか、四国では「だし」や「めんつゆ」でいただくこともあるのだそうです。ところてんからはほんのり磯の香りがするので、これは絶対に間違いない組み合わせですね。
その他:酢味噌や砂糖をかける地域も
そのほか、砂糖や酢味噌をかけるなどのユニークな食べ方があったり、気分によってはトッピングを変えることもできるところてん。その食べ方はとにかく無限大です。青のりやゴマなどの定番の組み合わせはもちろん、自分でお気に入りの食べ方を探してみるのも良いですね。
新感覚!ところてんの簡単アレンジレシピ
カボスところてん
ところてんの中華サラダ
ヘルシー水餃子 ところてんトッピング
ところてんのエスニック風サラダ
トマトところてんサラダ風
夏の食卓にもう一品
長い歴史を持ち、地域、家庭、アレンジ別に、とにかく幅広い食べ方があるところてん。時には食事に、時にはおやつとして。さまざまなシーンで違う食べ方を楽しんでみるのがおすすめです。
夏本番は、近所のスーパーで気軽に購入できますよ。ぜひところてんで、日本らしい夏を過ごしてみてくださいね。
夏本番は、近所のスーパーで気軽に購入できますよ。ぜひところてんで、日本らしい夏を過ごしてみてくださいね。
柑橘系の爽やかな香りを楽しめる、カボスを添えたこちらのアレンジ。果汁が酢の代わりになってくれるので、お醤油をかけるだけでも十分美味しくいただけます。