炭水化物抜きダイエットはポイントをおさえて!

今回は、炭水化物の特徴から、炭水化物抜きダイエットのメリットやデメリット、取り入れやすい献立についてもまとめました。そのうえで、炭水化物抜きで作る、けれど食べ応え◎のおいしいレシピをご紹介していきます。無理せず、ご自宅で工夫しながらヘルシーご飯を作りましょう!
炭水化物抜きダイエットってどんな方法?
みんな大好き炭水化物!メリット&デメリット
炭水化物には消化吸収されるもの(糖質)とされないもの(食物繊維)があります。糖質は、主として脳や体を動かすエネルギーになります。同じようにエネルギーになる脂質に比べて燃焼が早いので、体に吸収されるとすぐにエネルギーになります。糖質は、砂糖や果物などの甘いものだけでなく、ご飯、パン、麺類、いもなどにもでんぷんとして含まれています。

日本での報告では女性において、1日に米飯を摂取している量で4分位に分けたところ(1日の平均米飯摂取量、最も少ない群=平均165g、平均315g、平均420g、最も多い群=平均560g)、最も少ない群に比べ、最も多い群では5年間の糖尿病発症が1.65倍と上昇していました。お茶碗1杯が140gとすると、1日に平均4杯の米飯を食べていることになります。つまり、おかわりする女性は将来糖尿病になるリスクが高まるようです。
効果を得るためには正しい方法で
便秘や深刻な体調不良を引き起こす場合も
炭水化物オフや糖質制限は最近よく聞くダイエット法ですが、ストイックにやり過ぎると逆効果に。極端に減らすことで、集中力が低下したり、疲れが取り難くくなったり、便秘になったりすることも。
場合によっては、筋肉量の著しい低下、骨粗しょう症、昏睡状態を引き起こすなど、ダイエット効果を得る以前に深刻な不調を抱えてしまうリスクもあるため、正しい方法で取り組むことが重要です。
“夜だけご飯を食べない“こともデメリットに
炭水化物抜きでも痩せない時……何が間違っている?
糖質の量を意識してみよう

ご飯やパンの摂取を控えているのに、痩せない…というケースも実は珍しくありません。そんなときは、1日に摂っている糖質の量をチェックしてみましょう。ダイエット目的では、1日の糖質量を130g以内にする方法が挙げられています。
量のチェックもポイントですが、見過ごせないのが食事に含まれるあらゆる糖質。糖質は、芋類やでんぷんの多い野菜、お酒、調味料の砂糖などにも含まれていますので、献立全体を一度確認してみましょう。
栄養はしっかり摂ろう

炭水化物抜きダイエットでは、とにかく抜こう!という気持ちになりがちですが、単に抜けばOKというわけではありません。まず、必要な栄養はしっかり摂ることが大切。献立では、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどを摂れる食事になるように工夫しましょう。
糖質をエネルギーにスムーズに変えられるように、炭水化物とビタミンB1やB2、B6を一緒に摂る、という方法も。単に減らすのではなく、不足している栄養素を補うことにも着目してみてください。
炭水化物抜きメニューは自分に合った食事で取り入れよう
食べ過ぎてるかも、外食が多いな、という時に♪
まずは一週間続けてみよう!炭水化物抜きの献立の作り方&実例

炭水化物抜きの献立のコツは、単に炭水化物だけを減らさないこと。効率の良いダイエットには基礎代謝のアップが欠かせません。筋肉もつけられるようにたんぱく質の摂取も忘れないで。中でも、鶏のささみや胸肉、豚のもも肉、豆腐など、脂質の少ないものを選ぶとよりヘルシー◎
また、脂質も体にとって必要なので、糖質と合わせて削減するのではなく、オリーブオイルなど良質な油を取り入れると良いでしょう。炭水化物抜きの献立では、組み合わせやすい小鉢料理に和食を取り入れるのもおすすめです。
炭水化物は糖質として注目されることがありますが、三大栄養素の1つで体にとって大切な栄養素です。脳や体を動かすエネルギー源になるのが特徴で、不足すると疲れやすくなったり、体力が低下してしまうことも。
ただ、摂り過ぎると体脂肪として蓄積されてしまうほか、血糖値の上昇につながり、体重増加や糖尿病のリスクまで高めてしまうことに。炭水化物は、適切な量を守って摂ることが大切です。