涼し気な「シソ(大葉)」で、豊かな夏の食卓を
たくさん収穫できたら、ドレッシングや佃煮などに加工すれば、毎日の献立をより華やかに彩る手助けをしてくれます。
「シソ」ってどんな野菜?
シソと大葉って違うもの?
食べられるのは葉だけではない
青ジソと赤ジソは違う品種?
シソは葉が緑色の青ジソと、紫色の赤ジソに大きく分けられます。もともとの品種としては、「紫蘇」という名前を見ても分かるように、赤ジソがあり、青ジソはその変種であるといわれています。
赤ジソはその独特の色合いから、梅干しや紫蘇ジュースなどに用いられることが多く、青ジソはお料理に彩りを添え、風味をアップさせる薬味として使われます。
「シソ(大葉)」を育ててみよう
① 種から育てる方法
防水コンテナ、種、土などがセットになった商品もあります。必要なものがすべて揃っているので、手軽に栽培にチャレンジできますね。コンパクトサイズなので、場所も取りません。
② 苗を買ってきて育てる方法
ある程度の大きさに育っている「シソの苗」なら、初心者さんでも失敗なくシソを大きく育てることができます。ホームセンターや花屋などに並び、6月くらいまでなら見かけることができるでしょう。
鉢に植えるなら、7号~10号の鉢に1苗くらいの割合がおすすめです。風通しのよいところを好む植物なので、地植えなら、15~20cmほどの間隔をあけて植えるようにしましょう。
③ キットもあり。水耕栽培で育てる方法
シソは水耕栽培でも育てることができます。ベランダにスペースがないおうちでも、窓際に置けば美味しいシソを収穫できます。プラスチック容器に入れて育てるので、発根の様子もしっかりと見えます。子供と一緒に毎日の成長の様子を記録に残してみるのも面白いですね。
キットがない場合は、1.5リットルのペットボトルの空き容器を半分にカットし、飲み口の部分を逆さにして、下側にかぶせて栽培容器を作ります。
飲み口から苗をさし、下の部分には液肥を混ぜた水を入れるようにすればOK。水と液肥を切らさないようにして育てます。
収穫までの流れで注意すること
ちょうどよい日当たりの場所を探す
ベランダなどで直射日光を遮るものが何もないというときは、寒冷紗などを使って、日差しを調整する場所を作るようにしましょう。
ベランダなどに取り付けやすいコンパクトなカーテンタイプも便利です。
タイミングを見て、葉を間引く
柔らかな葉を収穫するために、摘心する
シソの葉が10枚以上で、草丈が約30cmに成長したら、摘心が必要な時期です。真ん中の新しい芽を切り取ると、わき芽が増えて、たくさんの葉を収穫できるようになります。
摘心や収穫をしないまま、成長させると葉が茂り過ぎて、風通しも悪くなり、害虫被害も増えます。こまめに摘心するよう、気を付けましょう。
害虫被害が気になるときは、虫よけカバーを
シソにはヨトウムシ、バッタ、アブラムシなどがつくことがあります。早い段階で見つけて駆除しないと、あっという間に広がってしまいます。都会のベランダでは飛んでくる虫対策として、防虫ネットで丸ごとプランターや鉢を覆ってしまうと安心です。
併せて知りたい「シソ(大葉)の大量保存・大量消費」方法
そのまま長期保存する方法(冷蔵/冷凍)
冷蔵保存するには
冷凍保存するには
ざく切りにしたシソは冷凍保存することもできます。冷凍庫で1か月ほどもちます。
保存方法は、ジップロックなどに入れて冷凍庫へ入れるだけ。使いたいときには、凍ったまま調理すれば大丈夫です。これなら、必要なときにすぐ使えますね。冷凍庫に常備しておきたくなる便利さです。
レシピでよく見かける「シソ」と「大葉」。
実はともに同じで、「シソ」はシソ科シソ属の植物のことを指し、食用とされる青ジソ、赤ジソを表すことが多い呼び名です。「大葉」はおもに青ジソの葉を指し、食用の材料として表すときに使われる呼び名です。
また、地域によっても、「シソ」と「大葉」というどちらの言葉をよく使うかは異なります。