発酵食品のパワーで、生命力あふれる健康と美肌を!
発酵食品の豆知識
発酵食品とは?
発酵食品の歴史

発酵食品の歴史は古く、最古のものは約8000年前のコーカサス地方のワインだとか。イランでも約7000年前にワインを作っていたようです。
また、古代中国でも食材を塩漬け保存する過程で発酵・熟成してうまみが増すことを経験的に学びました。それを醤(ひしお)と呼び、日本の醤油や味噌、漬物などのルーツにもなったといわれます。
発酵食品の栄養と健康効果・効能について
微生物などの働きで栄養もうまみもアップ!
発酵は、乳酸菌や麹菌、納豆菌、酵母菌などの微生物(菌)の働きによるもの。それらが食材に付着することで成分を分解し、その過程でもともと食材にはなかった栄養成分が増えたり、うまみがアップしたりします。
腸活で免疫力アップ!便秘予防で美肌・美容にもメリット!
また、発酵食品の乳酸菌や納豆菌などは、おなかの中で善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。腸を元気にする腸活は、便秘対策に役立つだけでなく、体の免疫力向上にもパワーを発揮します。
発酵食品はダイエット中の方にもおすすめ!
腸内の善玉菌が増えることで代謝が高まり、ダイエットにも効果的だといわれます。ただ痩せるだけでなく、美肌や健康的な体を保ちながらのダイエットは理想的ですね。
発酵食品の種類
日本の発酵食品
世界の発酵食品
海外の発酵食品としては、チーズ・ヨーグルトなどの乳製品をはじめ、キムチやザワークラウトなどの漬物、そして大豆製品のテンペ、ナンプラーなどの魚醤、アンチョビ、紅茶・烏龍茶(烏龍茶は半発酵)、ワイン・ビールなどの酒類等があげられます。
発酵食品の注意点
発酵食品に含まれる“酵素”を守るなら加熱を避ける
発酵食品に含まれる酵素は熱に弱いので、それらをそのまま取り入れたいなら、加熱しないのが一番。ただし、乳酸菌など発酵食品が持っている菌に関しては、加熱すると菌は死滅しますが、善玉菌のエサになり、腸内環境をよくしてくれますので無駄になるわけではありません。
発酵食品の賞味期限について

保存食としてのイメージが強い発酵食品ですが、市販のものに賞味期限があるのはなぜでしょう。その理由は、衛生上の問題で殺菌処理がされ、発酵が止められているから。そのため、傷みやすくなりますので、賞味期限を設ける必要があるようです。おいしく食べるには、なるべくお早めに。
通販で買える!おすすめの「日本」の発酵食品
【納豆】日本伝統のわら納豆
納豆は、大豆を納豆菌で発酵させたもの。日本の食卓になくてはならない食品ですね。こちらは、伝統的なわら納豆。全国納豆鑑評会で優秀賞に2回選ばれたわら納豆です。北海道大豆100%使用。中に2本イグサが入っているのがおいしさの秘密だとか。
【漬物】頼もしい植物性乳酸菌のパワー「ぬか床」
【味噌】発酵・熟成のうまみ!手作り味噌もおすすめ!
手作り味噌の材料と作り方
味噌は、手作りもおすすめ。必要なのは、大豆と麹と塩のみです。こだわりの材料を集めて自分だけの味を作るのもいいですし、より簡単にという場合は写真のようなキットも販売されています。じっくりと熟成させた味噌のうまみは、格別。
【醤油】じっくり寝かせた本格熟成の逸品
【醸造酢・黒酢】昔ながらの製法で造られるお酢
【魚醤】うまみたっぷりの「いしる・しょっつる」
魚醤は、魚介を塩漬けにして発酵させたもの。日本では、秋田のしょっつる、奥能登のいしる、香川のいかなご醤油などがよく知られてます。写真は、ハタハタ100%で作ったしょっつる。
【甘酒】麹の自然な甘みに癒される!ブームのヘルシードリンク
米に麹を加えて発酵させた、自然な甘みの甘酒。甘酒は“飲む点滴”ともいわれ、健康効果が注目されていますね。ぜひ、日々の飲み物のひとつに取り入れましょう。なお、甘酒には酒粕を使ったタイプもあります。
手作りも簡単!1回分ずつ小分けされた麹(糀)が便利
麹は、一袋買うと使い切るのがたいへん。そんな方におすすめなのが、こちら。甘酒1回分ずつの麹が小分けされて袋に入っているのでとても便利です。塩麹や醤油麹作りなどにも使えます。
【豆腐よう】絶品おつまみ!沖縄ならではの発酵食品
沖縄独自の発酵食品である豆腐ようは、島豆腐を米麹・紅麹・泡盛で発酵させたもの。ちょっとくせのある珍味ですが、通にはたまらないおいしさ。ぜひ、一度ご賞味を。
通販ならいろいろ選べる!体にいい「海外」の発酵食品
【チーズ】世界中で愛される発酵食品の代表格
チーズは、牛乳などを乳酸菌や酵素で凝固させ、微生物の作用で発酵・熟成させたもの。加熱処理しないフレッシュチーズ(生チーズ)と、加熱して長期保存できるよう安定させたプロセスチーズがあります。こちらは、箱入りの詰め合わせ。
【ヨーグルト】自作も簡単!乳酸菌いっぱいのカスピ海ヨーグルト
ヨーグルトは、牛乳や豆乳を乳酸菌で発酵させたもの。好みのヨーグルトを選ぶ楽しさもありますが、おうちで手作りするのもいいですね。こちらは、カスピ海ヨーグルトの種菌。牛乳に加えて放置するだけで、とろりと伸びのいいカスピ海ヨーグルトができあがります。
ヨーグルト以外も作れる!発酵フードメーカー
【キムチ】乳酸発酵で栄養もうまみも抜群な本格派
乳酸発酵による発酵食品は、材料が単体のものが多いのですが、キムチは白菜や唐辛子などの野菜のほか、いか・たこ・えびといった魚介などさまざまな材料が複合的に発酵しているのが特徴的。なお、発酵していないキムチ風のものも多いようですので、見極めて購入しましょう。
【ザワークラウト】乳酸キャベツともいわれるドイツの漬物
ザワークラウトは、ドイツのキャベツの漬物。独特な酸っぱさは、酢ではなく、発酵によってできた乳酸によるもの。乳酸キャベツともいわれます。パンやソーセージなどによく合いますので、常備しておくと健康効果が期待できそう。
【テンペ】くせのないインドネシアの大豆発酵食品
テンペは、インドネシアの発酵食品。大豆をテンペ菌で発酵させたものです。インドネシアの納豆ともいわれますが、味もニオイもくせがなく、粘りもなし。好き嫌いなく楽しめます。
発酵食品とは、食材を微生物などの作用によって発酵させることで加工したものです。日本でも世界でも数多くの発酵食品があり、冷蔵庫ができるはるか前から保存食として親しまれてきました。