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砂糖を一切使っていないのに、コクのあるまろやかな甘みが口いっぱいに広がる米麹甘酒。美味しいうえに、健康にも美容にも効果的なので、ぜひ日々の食生活に取り入れたいですね。調味料としても使え、料理におやつに幅広く活用できます。
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甘酒には、米と麹を使って発酵させた米麹甘酒と、酒粕に砂糖を加えて作られた酒粕甘酒の2種類があります。今回ご紹介するのは、米麹甘酒。甘酒の元になるのが「甘麹」で、これをお湯でのばしたものが甘酒です。
米麹甘酒は、麹のつぶつぶが残り、酒粕で作ったものとはまた異なる風味が持ち味。とても甘い米麹甘酒ですが、実は砂糖は一切使っていません。驚くことに、麹菌の働きによる天然の甘さで、調味料にもなります。
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酒粕を使用した甘酒は少量のアルコールが含まれていますが、麹を使った甘酒はノンアルコールなのでお子様や妊婦さんも安心して飲むことができます。
甘酒は冬に飲むイメージがありますが、じつは夏の滋養強壮の飲み物として江戸時代から親しまれてきました。甘酒にはブドウ糖やビタミンB群、アミノ酸など、人間が生きていくうえで欠かせない栄養素が完璧なバランスで含まれていて、“飲む点滴”とも呼ばれています。
食物繊維とオリゴ糖もたっぷり!ダイエットにもおすすめ
さらに、甘酒には食物繊維とオリゴ糖も豊富に含まれ、善玉菌を増やして腸内環境を整えます。理想的な栄養がそなわった甘酒は、美しさをキープしながらダイエットしたい人におすすめの飲み物といえそうです。
麹は、お米などにカビの一種の微生物を繁殖させたもので、古くから味噌、しょうゆ、日本酒など多くの発酵食品に使われてきました。生麹は麹が生きているのでパワーが強い半面、保存期間が短く、一方の乾燥麹は保存期間が長いのが特徴です。
蒸したお米のように水分を含んでいてフワフワしており、麹菌も活発に活動していることから『生こうじ』と呼ばれ、柔らかくて芯がない半面、麹菌が生きているので、生ものとしての扱いが必要です。
一方、その水分を飛ばして乾燥させた麹は『乾燥こうじ』と呼ばれ、菌の活動を止め、腐敗を防ぎ、生こうじに比べて長期の保存がきくようにしたものです。
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米麹だけで作る甘酒は、麹本来の風味や甘味が味わえるのが特徴で“はや作り”ともいわれます。米麹をほぐし、同量のお湯(55~60℃)を加え、6~8時間程度、保温します。温度が60℃以上になると麹菌が死滅しますのでご注意を。
おかゆか炊き立てのご飯に、米麹を加えて発酵させる方法。“うす作り”ともいわれ、少なめの麹で美味しい甘酒ができ、麹特有の甘みがマイルドになるのが特徴です。
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おかゆか炊き立てご飯を60℃以下に冷まし、麹を加えます。こちらも、麹菌の酵素がよく働く55~60℃の温度を8時間程度キープして完成。
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甘酒(甘麹)を作る際、一番大変なのが保温し続けること。一定の温度で8時間程度あたため続けることが必要なので、炊飯器など保温機能のある調理器具で作ると放置できて断然簡単。保温モードのまま、炊飯器のフタを少し開け、釜に布巾をかぶせておくと60℃くらいに保てます。
炊飯器がない場合は、ポットのほか、水筒・スープジャーでも!
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炊飯器がふさがっている場合は、保温ポット(シャトルシェフや魔法瓶)を使うのもおすすめ。材料は炊飯器で作るときと同じ。ポットに予めお湯を入れて温めておき、使用前に捨てます。魔法瓶の場合は、温度が下がってくるので、時間を延長したり、途中で湯煎にかけて少し温度を上げるなどの工夫を。
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同様に、水筒・スープジャーでも甘酒が作れます。この場合も、温度が下がってくるので、時間を延長したり、途中で湯煎にかけて少し温度を上げると発酵が促進されます。
ヨーグルティアや発酵フードメーカーなど温度調整機能付きが便利
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ヨーグルトメーカーは、温度調整機能が付いているものが多いので、甘酒作りに適しています。温度が安定してキープできるのがなによりのメリット。それぞれのメーカーによって、発酵時間が違いますので、説明書に従ってください。
朝食やおやつにヨーグルトが欠かせないという方も多いと思います。市販のものは手軽ですが、ほぼ毎日食べるとなると意外と費用がかさみますよね。そんなとき「ヨーグルトメーカー」があれば、簡単にたくさん作れてお得です。それ以外にも、塩麹や甘酒などの発酵食品作りにも活躍!今回は、選び方やおすすめの製品をはじめ、ヨーグルトメーカーで作れる発酵レシピをいろいろとまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
寒造りの場合は、通常の麹は粒の芯が残りやすくなるので、粉麹を。また、ご飯ではなく、とろとろおかゆや煮溶かした餅と合わせると、表面積が広がって発酵が促進され、甘味も増します。冷蔵庫に入れて、1~3日ほどでできあがり。
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甘酒作りの失敗しないコツは、なんといっても温度を55~60℃程度に保ち続けること。温度が下がれば発酵が進まず甘さが出ませんし、逆に温度が高くなれば麹菌は死んでしまいます。炊飯器やポットなどで作る場合は、ときどき温度計を使って確認しましょう。
自家製甘酒は、酵母が生きているため、賞味期限は冷蔵で5~7日程度。冷凍にすると、3か月程度の保存がききます。できるだけ早く、美味しい状態で楽しみたいですね。
米や麹の種類を変えることで、アレンジ甘酒を作ることができます。
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お米を玄米に変えて、よりヘルシーな甘酒にするのもおすすめ。玄米はつぶつぶのままでもいいですし、おかゆの状態でミキサーにかけてから麹を加えれば、なめらかで甘みも増します。
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お米(うるち米)ではなく、もち米を使う方法も。もち米を使うことで、さらに甘味が増します。もち米のおかゆは、炊飯器で炊けば簡単ですね。
ビタミン・ミネラル豊富な黒米・赤米など「古代米・雑穀」の甘酒
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米の代わりに、黒米・赤米などの古代米や雑穀を使うのもおすすめ。ポリフェノールの一種や、ビタミン・ミネラルも豊富で、よりヘルシーな甘酒が楽しめます。色もきれいですね。
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米麹の代わりに玄米麹、白米の代わりに玄米のご飯をの使った甘酒。優しい甘みの味わい深さが、からだにしみわたります。
甘酒の粒が苦手な方は、ブレンダーにかけることでなめらかな口当たりになります。お好きなつぶつぶ感になるまで攪拌してみてください。
甘麹は、お砂糖代わりの調味料としても使えます。甘酒を使った料理をご紹介しましょう。
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べったら漬けは自家製の甘酒(甘麹)をしっかり使える料理。少し濃厚に作るのがポイントです!
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人参の千切りに、甘酒と酢、塩で味を整えた人参ラぺ。栄養たっぷりな副菜ですね。和洋の食卓に彩りを添えてくれます。
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甘酒、みそ、生姜、醤油をあえた特製「甘酒みそだれ」で、シンプルなのに料亭のような味わいに。なんにでも使えそうなたれですね。
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料理に砂糖をたっぷり使うと、ちょっと後ろめたさが…。その点、甘酒と醤油の照り焼き味なら、パクパクいただけます。白身魚や豚肉に合わせても美味しそう。
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定番お惣菜の切り干し大根の煮ものは、砂糖やみりんの代わりに、甘酒を使ってみてはいかが?やさしい味わいに思わず笑みがこぼれます。
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もっちり、ふっくら焼き上がる卵焼き。1度作ったら、ハマってしまうこと間違いなし。これからは甘酒入りがスタンダードになるかも。
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肉団子とカブが入ったイタリアン風スープ。まろやかな味わいの秘密は、甘酒です。トマトと甘酒は、意外な組み合わせですが、なかなか相性がいいようです。
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生地に強力粉だけでなく炊いたご飯と甘酒を入れて練り上げます。焼きたてを割ると、ふんわり甘酒の香りが漂いますよ。もっちりとした食べ応えのあるパンです。
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牛乳、お砂糖不使用のフレンチトーストです。卵と甘酒を混ぜた卵液にフランスパンを浸してこんがり焼き上げます。こんな和テイストのフレンチトーストもたまにはいいですね。きな粉などかけてもおいしそう。
簡単!甘酒いちごのアイスキャンディー&シャーベット
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甘酒と半分にカットした冷凍イチゴを混ぜて、アイスの型に入れて冷凍庫で固めるだけの簡単レシピ。他のフルーツでも試したいですね。また、型に入れずに保存袋などで固めれば、シャーベットになります。
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ミキサーなどを使用して口当たり良くした甘酒を使って、ふんわりとした甘みが幸せなプリンを作りましょう。甘酒は砂糖代わりと思えば、使い方は無限ですね。
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2層に分かれたゼリーのデザートは、春気分を盛り上げてくれます♪おもてなしにも合う、おしゃれなゼリーですね。
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豆乳と甘酒でつくったシンプルなアイスクリーム。桜の塩漬けをアクセントにのせれば、おもてなしにも。桜の塩漬けが手に入らない場合は、上質な塩をぱらりとかけましょう。
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乳製品・卵不使用。しかも、グルテンフリーの米粉を使っていて、とてもヘルシー。甘酒の天然の甘みがうれしい、まろやかな美味しさのおやつマフィンです。
バター・卵・砂糖不使用!マクロビオティック甘酒ブラウニー
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バター・卵・砂糖不使用なのに、玄米甘酒の甘さでとても満足感のあるブラウニー。マクロビオティック・スイーツは、ヘルシーなうえに、作り方もとてもシンプルなのがうれしい特徴です。
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チーズと玄米甘酒、2つの発酵食材のパワーで、コクたっぷり。一晩寝かせると、より濃厚な味わいになります。砂糖も卵も一切不使用。
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甘納豆や栗の甘露煮を使った、和風のパウンドケーキ。甘酒の種類によっても美味しさが変わりますのでお試しを。コーヒーにも緑茶にも合いそう。
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マクロビでお馴染みの甘酒蒸しパン。煮たりんごやサツマイモを入れるなどアレンジも自在。ふんわりやさしい甘さは、みんなが大好きな味わいです。材料も超シンプル。
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甘酒の自然な甘さととろみがスムージーを美味しく仕上げてくれます。甘酒と合わせるフルーツは、なんでもOK。旬のみずみずしい果物をブレンドしましょう。
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豆乳と甘酒は相性抜群。さらにブルーベリーを合わせれば、トリプルの栄養効果が期待できます。色鮮やかなのもいいですね。ダイエット中の方におすすめの、ヘルシー度も満足度も高いドリンクです。ブルーベリーは冷凍でもOK。
忙しくて甘酒を作る時間がないときには、Amazonなど通販でも美味しい甘酒を取り寄せることができます。
「樽の味」は、熟成発酵のぬか漬けなどを昔ながらの製法で作る漬物屋さん。無添加の糀甘酒は、国産の糀と米だけが原料で、ノンアルコールのやさしい美味しさが楽しめるストレートタイプの甘酒です。
糀の甘酒500ml×12本と粉生姜セット 無添加 樽の味
6,400円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
「山崎糀屋」は、明治元年創業の味噌と糀のお店。新潟産こしいぶきを使った糀だけの甘酒です。火入れしない生の甘酒なので、栄養が豊富です。
山崎糀屋 ノンシュガー、ノンアルコール 糀(こうじ)だけのあま酒 濃縮タイプ 500g
648円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
「福光屋」は1625年創業、江戸時代から続く酒蔵です。こちらの純米糀甘酒は、国産の契約栽培米と、霊峰白山を源とする恵みの百年水だけで仕込んだ逸品。老舗の技が生きた、本格製法の甘酒です。
福光屋 酒蔵仕込み 純米 糀甘酒 150g×20袋
223円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
新潟・南魚沼の自然に育まれた銘酒「八海山」。「麹だけでつくったあまさけ」は、麹づくりに特別なこだわりをもつ八海山ならではの上質な仕上がり。麹の美味しさを堪能できます。
八海山 麹だけでつくったあまさけ 825g x 3本
2,592円(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
糀の粒を残し、糀の甘味が感じられる甘酒。たっぷりサイズなので、飲み物としてはもちろん、料理やおやつに使ったり、いろいろと楽しめます。
マルコメ プラス糀 米糀からつくった糀甘酒LL 糀リッチ粒 1000ml ×6本
2,191円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
「飲む点滴」と言われるほど栄養価も高く、お砂糖代わりの甘味料として幅広い料理に使える甘酒・甘麹。ぜひ、手作りして本物の味わいを楽しんでみてくださいね。
お米を玄米に変えて、よりヘルシーな甘酒にするのもおすすめ。玄米はつぶつぶのままでもいいですし、おかゆの状態でミキサーにかけてから麹を加えれば、なめらかで甘みも増します。