夏のお助け食材・素麺!でも栄養が偏っていませんか?
夏に摂りたい!炭水化物以外の栄養素は?
夏場は不足しがち!筋肉をつくるたんぱく質
まずは筋肉や皮膚など体を作る、とても重要な要素・たんぱく質です。たんぱく質を摂らないと体力や免疫力が落ちてしまうのですが、特にダイエットに意識が向きがちな若い女性は、カロリーカットのためにたんぱく質を避けがち。さらに夏場はたんぱく質が不足しがちなので、意識して摂るようにしましょう。
たんぱく質は、お肉をはじめ魚介類や卵、乳製品、豆類に多く含まれています。
疲労回復をサポートするビタミンB群
続いてはビタミンB群です。ビタミンは計13種類ありますが、中でもビタミンB1やB2、B6などのビタミンB群は、エネルギー代謝に大きくかかわる重要な役割を担っています。ビタミンB群が不足すると、糖質や脂質、たんぱく質の代謝がスムーズに行われず、エネルギー不足・疲労を招きかねません。
ビタミンB群が多く含まれる食材は下記のとおりです。
・ビタミンB1…豚ヒレ、豚もも、玄米、かつおなど
・ビタミンB2…豚レバー、うなぎ、ブリ、モロヘイヤ、アーモンドなど
・ビタミンB6…かつお、まぐろ、レバー、豚肉など
代謝や神経伝達に携わるマグネシウム
次は、ミネラルの一種・マグネシウムです。ビタミンB群と同様、エネルギー代謝にかかわる働きや、神経や筋肉の働きの調節といった重要な役割のある栄養素です。大豆や豆腐、ひじき、カツオ、アジ、ほうれん草などに多く含まれています。
乳酸をエネルギーに変換するクエン酸
レモンやみかん、グレープフルーツなどの柑橘類などに含まれるクエン酸。酸味を感じさせる成分ですが、この成分は体内で糖を代謝してエネルギーに変換してくれるほか、疲労物質である乳酸を分解してエネルギーに変えてくれる働きがあります。柑橘類のほか、梅干し、酢、青大豆などに多く含まれています。
疲労回復や殺菌作用のあるアリシン
アリシンは、ニンニクや玉ねぎなどのユリ科植物に含まれる栄養成分。玉ねぎを切ると目や鼻につんとした刺激が届きますが、これはアリシンによるものです。
苦手な人にはちょっと厄介なもののように感じるかもしれませんが、血流をスムーズにしたり、ビタミンB1の働きをサポートしたりする作用があるほか、殺菌・抗菌作用があります。玉ねぎやニンニクのほか、ニラやラッキョウにも含まれています。
でも、素麺ばかり食べてしまっている人は要注意!素麺からはエネルギー源となる炭水化物は接種できても、きれいなお肌や髪の毛を作るたんぱく質や、健康を維持するために必要なビタミン・ミネラルが不足してしまいがちになります。その結果、食欲がない→素麺ばかり食べる→栄養不足→体力低下…と夏バテから抜け出せなくなってしまうのです。