毎日摂りたい「ビタミン」。野菜から、上手に摂取しませんか
ビタミンと一口に言っても、美肌に欠かせない栄養素として知られる「ビタミンC」、体の疲労回復に一役かってくれる「ビタミンB1」など、種類によって、それぞれ役割は異なるもの。
体の不調にあわせて、体に合うビタミンを含んだ野菜をセレクトして、適した調理ができるようになれば・・・。
本記事が、そのような気持ちを持っているあなたのお力になれば嬉しく思います*
【ビタミンの基本知識】「水溶性」「脂溶性」の2タイプがあります
1.水溶性ビタミン
特徴
種類について
【ビタミンB】
炭水化物、脂質、タンパク質から、エネルギーを作り出すのに欠かせない栄養素。不足すると、疲れやすくなる症状があります。
なかでも「ビタミンB1」は体の疲労回復に一役かってくれるものとして、豚肉・卵で知られていますよね。ぜひ夏バテ気味という方は、ビタミンBを摂りましょう。
【ビタミンC】
お肌の調子を整えたり、免疫機能を高めてくれる栄養素です。よく言われる美肌効果も、肌の免疫力アップによるもの。不足すると、疲れやすくなったり、筋肉痛になりやすいなどの不調が現れます。
水溶性ビタミンを多く含む野菜は?
【ビタミンB1、B2】ブロッコリー、そらまめ、芽キャベツ、スナップえんどう など。
【ビタミンB6】
にんにく、モロヘイヤ、ししとうがらし など。
【ナイアシン】
まいたけ、えのきだけ、しめじ、グリンピース など。
【葉酸】
ブロッコリー、ほうれん草、アスパラ など。
【ビタミンC】
ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、カリフラワー、ゴーヤ、れんこん、芽キャベツなど。
果物では、酸っぱい柑橘類に多く含まれます。
おすすめ調理法は・・スープか、レンジ調理
2.脂溶性ビタミン
特徴
脂溶性ビタミンは油に溶けやすいので、油と一緒に炒めることで食材に含まれるビタミンを余すことなく摂ることができます。
種類について
【ビタミンA】
目の健康やお肌の調子を保つための働きがあります。
不足すると、乾燥肌になりやすくなります。
【ビタミンD】
骨や歯の発育を促進する働きがあります。育ち盛りのお子さんには、とても重要。不足すると、姿勢が悪くなる症状がでたり、骨粗しょう症のリスクも高まるそうです。
【ビタミンE】
抗酸化作用が強いため、若返りのビタミンとも呼ばれています。不足すると、血流が悪くなるため、冷え性や肩こりの原因に。また、シミやシワができやすくなると言われています。
【ビタミンK】
カルシウムを骨に沈着させたり、血液を凝固させたりする機能があります。いろいろな食品に含まれるビタミンのため、ビタミンKが不足することは余りないそうです。
脂溶性ビタミンを多く含む野菜は?
【ビタミンA(β-カロテン)】
にんじん、つるむらさき、トマト、かぼちゃ、パプリカ など。
【ビタミンD】
乾燥きくらげ、まいたけ、しめじ、エリンギ など。
【ビタミンE】
かぼちゃ、モロヘイヤ、パプリカ、にら など。
【ビタミンK】
パセリ、モロヘイヤ、春菊、小松菜、つるむらさき など。
おすすめ調理法は・・油炒め、生野菜(オイルとからめて)
「脂溶性ビタミン」は油と一緒に食べることでその吸収効率はアップします。そのため、カロリーが気になるからと油を使わずにテフロンのフライパンで炒めている方も、あえて小さじ1杯の油で炒める調理法をおすすめします。
炒める場合は、高温でさっと炒めたり、片栗粉でとろみをつけて野菜から出た水分も一緒に食べることで余すことなく脂溶性ビタミンを摂ることができます。
炒めるという調理法以外にも、マリネ液につけることでマリネに含まれた油と一緒に摂ったり、サラダにしてドレッシングの油と一緒にいただくのも、オススメ。吸収効率をあげてくれます。
食物繊維があり、ヘルシーで、ビタミンなどの栄養素が多い・・・という、健康を叶えるうえで欠かせない「野菜」。毎日の食卓で、なにかしら登場しますよね。
その食べ方ですが、野菜のビタミンを、自分の体がしっかり吸収できる調理法を意識して、料理を作れていますか?
最近は夏バテなどが多く、食生活を見直したいタイミングです。そこで今回は、「野菜に含むビタミン」の特徴・効率よく摂取する方法・おすすめレシピをご紹介します。