出会いや別れ、新しい旅立ちがある3月は、気候も穏やかになり春の訪れを感じられる健やかな時期でもあります。桜やチューリップなど春の花も咲き始め、なんだかワクワクする季節ですよね。
今回ご紹介する3月の食材は、新生活を迎え、新しい環境へ順応する体を作るためにスタミナをつけたり、疲れにくく貧血を予防したりする体の基盤を作るために必要となる栄養を兼ね備えた食材が豊富です。旬の食材は栄養価も高く流通も多いので安価に手に入ります。意識して毎日の食卓に「旬」を取り入れていきたいものです。
出典: 3月が旬の緑鮮やかな「クレソン」はお肉料理に添えられている脇役のイメージが強いですが、実はカロテンやビタミンC、鉄分、カルシウム、リンなど栄養価も豊富で女性に多く見られる貧血の予防効果が期待できる食材です。そのほかにも緑が美しく独自の香りが印象的な「ニラ」も同じように栄養価が高く新生活を送る上でなくてはならないスタミナを与えてくれるパワーみなぎる野菜の一つなんですよ。
出典: 春の訪れを感じることができる「ウド」は漢方薬にも用いられる程栄養価が高く、体内の毒素を排出するための解毒作用や利尿作用を促す効果も期待できると言われています。そして甘くて柔らかい新玉ねぎも今が旬です。特に「ウド」や「新玉ねぎ」はお店に並び始めると春が来たなぁと感じることができる食材ですよね。
出典:www.instagram.com(@tokyoitepix) 私たちの食卓に馴染み深い「あさり」もこの時期が旬です。旬の時期はいつもに比べて身がプリプリしていて肉厚です。栄養素もタウリンや鉄分、亜鉛が豊富です。そして魚に春と書く「さわら」(鰆)も今が旬。さわらは回遊魚ですが産卵のこの時期、脂が乗っていて最も美味いので旬と言われています。
出典: またいつも食卓に登場する「卵」も春のこの時期が旬です。卵もさわら同様に産卵期が3月なので、この時期が旬と言われています。3月のこのシーズンは人が集まるシーンも多いと思います。その辺りも踏まえて新しい生活の準備とともに3月の旬食材を使って作る献立案をご紹介したいと思います。
■今回ご紹介する3月の旬食材メモ■
・あさり
・さわら
・クレソン
・ニラ
・新玉ねぎ
・ウド
・卵
出典: 貝類を食べた時ジャリっとなるところが嫌で苦手という方もいらっしゃると思いますが、しっかり砂抜きをしていれば、あのジャリっがなくなります。ポイントは真水ではなく、海水程度の塩水と冷暗所か冷蔵庫にいれてあげること。そうする事であさりが中の砂を吐き出してくれます。しっかりマスターすれば更に美味しくあさりのお料理を作る事ができますよ。
出典: お料理の基本、みじん切り。新玉ねぎは柔らかいのでみじん切りにすることはあまりないかもしれませんが、玉ねぎが美味しいこの季節。せっかくならばこの機会にみじん切りの極意をしっかりマスターしちゃいましょう。
ゆでたまごの作り方(半熟から固ゆでまでのゆで時間のまとめ)
出典: その時によって同じ時間で茹でても黄身の固さがイマイチだったり、皮がむけにくく手間取ってしまうことの多かったゆで卵。簡単そうに見えてなんとなくいつも苦戦していた方も多いのでは?今回ご紹介する茹で方は、「卵は冷蔵庫から出してすぐのもの」「お湯は沸騰していること」「卵の下に少し穴を開けること」。この3つが基本になっています。これなら卵を冷蔵庫から出した状態でできるのでお料理に合わせて好みの固さに茹で上げる事ができますよ。
出典: お好みの茹で加減が決まったら、作っておきたいのが黄金比率の煮卵です。これさえあればお弁当やうどんやラーメンのトッピング、あと一品足りない時にも重宝します。
出典: この時期旬の脂が乗ったさわらを更に美味しくいただく手法が西京漬けです。この味噌床のレシピをマスターしておけば、旬の切り身魚を美味しくいただく事ができますよ。お皿に添えられているウドの甘酢漬けは、最後の簡単副菜レシピ内に記載してありますのでこちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
出典: 甘くて美味しいさわらの西京焼きに合わせたいのが、黄色と緑が美しい「ニラとしらすの卵とじ」です。しらすをプラスする事でカルシウムもアップ。そして何より炒るように作れるので何より簡単に作れます。おかずはもちろん、お弁当にももってこいの副菜レシピです。
出典: 西京焼きとニラ玉の後は汁物が欲しくなります。そんな時は旬を集めた「クレソンと新たまのみそ汁」が◎。クレソンはサラダでいただくイメージが強いと思いますが、こんな風に汁物や和風のアレンジでも使えます。独自の香りが癖になりますよ。そして柔らかく甘い新玉ねぎもお味噌汁をまろやかにしてくれています。どちらも火の通りが早いのでパパッと作れるのも嬉しいですね。
■その他にプラスするなら…
シャキシャキ食感を堪能できる「ウドのきんぴら」や、ボリュームが欲しい方はニラとシラスの卵とじを「豚肉とニラの卵とじ」に変えても良いと思います。お味噌汁をあさりのお味噌汁に変え、プラスの副菜として「クレソンと新玉ねぎのサラダ」に変更して食感を楽しんだり。「ウドのピリ辛ごま和え」や作り置きできる「ウドのきんぴら」などを加え副菜の数を増やしても良いと思います。
【献立案2】メイン:チーズオムレツ 菜の花と独活、あさりの蒸し煮かけ
出典: 黄色に緑…食卓にも春が到着したかのような鮮やかな「チーズオムレツ 菜の花と独活、あさりの蒸し煮かけ」は、旬のあさりのお出汁が絡まりとっても美味!リピ決定の普段の食卓にもおもてなしにも喜ばれる色あざやかな春を感じられるメインディッシュです。
出典: 春満載のオムレツのお供には、さわらの唐揚げをプラス。揚げる事でさわらの身の柔らかさと旨味が凝縮され、ホフホフ美味しいですよ。そして薬味を加えた甘酢あんが食欲を増してくれます。みんなが笑顔になれるレシピです。
出典: オムレツとフライのお供にはさっぱりシャッキリ、とってもシンプルな「クレソンと新玉ねぎのサラダ」をプラス。ドレッシングもオリーブオイルと白ワインビネガーとさっぱりテイストでいただきましょう。
■その他にプラスするなら…
汁物であれば「クレソンと新たまのみそ汁」。副菜として「ウドのきんぴら」や「クレソンのお浸し」、「新玉ねぎ丸ごと3分レンジ蒸し」など火が通って煮てあるようなものを選ぶと食感や味付けの変化があり見た目も味も大満足になりますよ。
【献立案3】メイン:あさりとクレソン・ペペロンチーノ
出典: 肉厚のあさりの旨味を凝縮させたソースがとっても美味しい「あさりとクレソンのペペロンチーノ」。クレソンが入ることで爽やかさが増し彩りも綺麗です。人が集まるパーティーシーンでは、上にカラスミパウダーを振りかけても美味しいですよ!特別おもてなしスタイルとしてオススメです。
副菜①:さわらのソテー、パルミジャーノ&パン粉焼き
出典: 春を感じられるパスタのお供には、魚に春と書く「さわら」にパン粉とパルミジャーノを混ぜてソテーした「さわらのソテー、パルミジャーノ&パン粉焼き」がオススメです。スキレットで調理すればそのままテーブルにも出せちゃいます。お好みの野菜も一緒にソテーして召し上がれ。
出典: パスタとソテーに合わせたい副菜はサラダ的であり箸休め的なものがオススメです。こちらの「ウドとリンゴと生ハムサラダ」はウドとりんごの異なるシャキシャキ食感を楽しめつつ生ハムの塩味が効いていてとっても美味しい!彩りも見た目もおしゃれなのでホームパーティーでも喜ばれますよ。
■その他にプラスするなら…
パスタにクレソンを使っていますが、人が多く集まる場合などは生のクレソンをたっぷり使った「ローストビーフとアボカドのサラダ」や「蛸とうどのハニーマスタード・カルパッチョ」もオススメです。パスタやパエリアなどは大皿でも映えるので、同じように大皿でどんどん出せちゃうレシピを追加すると華やかになり喜ばれます。
出典: クレソンとふんわり卵で作る「クレソンのチャーハン」は緑と黄色のコントラストがとっても綺麗!お肉を使っていないのでヘルシーなのもありがたい。クレソンには火が入りすぎないよう最後にさっと加えるのがポイントですよ。
出典: 中華の定番チャーハンのお供には、リコピン豊富なトマトと疲労回復効果が期待できるβカロテンが豊富なニラを卵と一緒に炒めた「トマトとニラの花椒炒め」が彩りもよくオススメです。花椒を効かせた独自の味わいが食欲をそそります。
出典: 中華の締めはワカメとあさりをたっぷり使ったシンプルスープの「ミヨクック」をチョイス。ごま油の香りが食欲増進させてくれます。亜鉛や鉄分、タウリンやビタミンB12も豊富に含んだあさりの効果で疲れた胃腸にも優しい一品に仕上がります。食欲がない時はこのスープにご飯を入れて雑炊風にいただくのも良いと思います。
■その他にプラスするなら…
まだまだ食べ盛りのご家庭であれば、「サワラのから揚げ香味ダレ」や、マヨ風味が癖になる「ウドと鶏ハムの味噌マヨ和え」をプラス。ボリュームが欲しい時は、クレソンチャーハンに刻んだちくわや練り物系、鳥のひき肉やハムなどのお肉類を一緒に炒めても良いと思います。
出典: あさりの出汁で贅沢に炊き上げた春のパエリアは菜の花の緑もありで彩りもとっても綺麗。フライパンで作れるので簡単です。おもてなしにもオススメのレシピですよ。
出典: 3月が旬のウドと新玉ねぎをたっぷり敷いて頂く「タコとうどのカルパッチョ」。タコのプリッとした食感とウドのサクッとした食感、そして粒マスタードのプチプチが相まってお口の中も楽しいです。彩りも綺麗な春のレシピは旬食材を使ったパエリアやパスタの副菜としてオススメです。
出典: 魚介類が二種類続いた後は、とっても華やかな市販のローストビーフを使って作る「ローストビーフとアボカドのサラダ」をチョイスしましょう。クレソンをたくさん使ってボリューミーに!今回の献立は春の人が集まるシーンにぴったりのレシピです。市販のローストビーフで作れ、パエリアもフライパンにお任せなので見た目は手が込んでいるように見えますが実は簡単に作れる献立構成になっています。
■その他にプラスするなら…
黄色が鮮やかなオムレツや焼き新玉ねぎなどを大皿に盛り付けるのも◎。クレソンや卵などいつもは脇役になりがちな食材ですが、彩りも綺麗で華やかになるので人が集まる時は、もう一品欲しい時の副菜レシピのレシピをアミューズ的に大皿に寄せるように盛りつけたりしても立派なオードブルになりテーブルのアレンジができますよ。
出典: 冷蔵庫で3日程度日持ちする自家製の「のりたまふりかけ」はお好みで青のりやかつぶしなどを入れて楽しみたい一品です。これさえあれば忙しい朝もご飯の乗せるだけでハッピー気分になりますよ。
出典: 卵だけで作る本当にシンプルな「卵だけサラダ」。なんだかほっこり優しいお味。鮮やかな黄色が春を感じさせてくれます。
出典: 長期保存可能な「ニラ醤油」はシンプルながら色々なお料理に使えるのでこのシーズンに作っておくと便利です。ニラ醤油の使い方アレンジと一緒に参考にしてみてくださいね。
出典: 相性バッチリのごま油をプラスした「ニラのお浸し」。中華献立であと一品欲しい時に役立ちますよ。またお酒のお供にも◎。卵の黄身を真ん中に落として混ぜながら食べても美味しそう!
出典: アンチョビが効いたペペロンチーノは旬の2つの食材ニラとクレソンの新しい出会いを教えてくれます。意外な組み合わせですが二つの食感も楽しめて美味しい副菜です。パスタに絡めても良さそう♪
出典: クレソンをさっと湯がいて塩昆布で和えただけの超スピード簡単レシピ。まさにあと一品欲しい時のお助けレシピです。お弁当にも!
出典: 香り高く日持ちもし、焼き魚や焼き物にそっと添えたり、そのほかのお料理の箸休めにぴったりな「うどの甘酢漬け」。とても上品でさりげない存在感も光るこの時期作っておきたいレシピです。
出典: ごぼうとはまた違う食感と香りを堪能できる「ウドと人参のきんぴら」は春を感じさせてくれる一品です。ウドは変色しやすいので切った後は酢水に浸けておくと綺麗いな色のまま調理できます。
出典: 生のままのシャキシャキ食感を堪能できる「ウドのピリ辛ゴマ和え」は大人な辛味が味わえ、お酒のおつまみとしても活躍してくれる一品です。
出典: ウドの新しい威力を提案してくれている「ウドと鶏ハムの味噌マヨ和え」はクリーミーなのにさっぱりしていてお箸が止まらなくなる一品です。お子様でも美味しくいただけますよ。
出典: 旬と旬の組み合わせ「山ウドと新玉ねぎのサラダ」はシンプルな味付けで素材そのものの味を楽し目ます。春を象徴させるピンクが可愛い田麩を乗せることでさらに春らしい一品になりますね。
出典: 新玉ねぎをレンジでチンするだけ!!それだけなのにこんなに甘くて美味しいのは「旬」だからなせる技。とても簡単なレシピですが後一品欲しい時本当に便利。そして美味しい!是非試していただきたいレシピです。
出典: 「新玉ねぎ丸ごと3分レンジ蒸し」同様に輪切りにカットし焼いただけなのにこんなに甘くて美味しいのはやっぱり旬だから。バルサミコ酢とオリーブオイルをさっとかけるだけの簡単レシピですが存在感バッチリの感動レシピです。
出典:www.instagram.com(@tokyoitepix) 桜やチューリップなど色とりどりの春の花の開花とともに新しいスタートを切る方も多い3月は、気候や生活の変化に対応するための体を作る栄養素を備えた野菜や魚介類が豊富に出回ります。3月の旬食材をしっかり食べて、何事にも負けない強い体を作っていきましょう!
出会いや別れ、新しい旅立ちがある3月は、気候も穏やかになり春の訪れを感じられる健やかな時期でもあります。桜やチューリップなど春の花も咲き始め、なんだかワクワクする季節ですよね。