たまには包丁をお休みして♪ キッチンツールで、ご飯を作ってみよう
毎日丁寧に料理をつくれたら、どんなに素敵なことでしょう。しかし実際、忙しい日のご飯づくりは、疲れている体にこたえますよね。
中でも料理で“面倒”となりがちなのが、食材をカットする、調理の前の下準備。
まな板を用意して、食材を包丁でカットしたら、再びまな板を洗って・・・という繰り返しは、ちょっと億劫になります。
そこで今回は、そんな料理の“面倒”を、“楽しい”に変えてしまうご提案♪ 包丁&まな板を使わずに、身近なキッチンツールで美味しい料理をつくれるテクニックをお届けします!
出典: もちろん出来合いのお惣菜を買ってくればすぐ食べられますが、料理すれば、自分が食べたい料理が作れて、栄養もとりやすいですよね。本来「料理」をすることは良いこと尽くめなのに、“面倒くさい”からと怠ってしまうのはもったいないですよ*
身近なキッチンツールのなかでも、代表格「ピーラー」「スライサー」「調理ばさみ」を取り上げて、便利な皮むきやカット方法をご紹介します。ぜひ「料理をしなくちゃ!」と気負い過ぎず、料理を楽しんでくださいね。
ピーラーと聞くと、野菜や果物の皮を剥くためのアイテムというイメージがありますよね。実はそれ以外にもいろいろな使い方ができるんですよ。
種類と、便利な役割を見ていきましょう。
ピーラーといえば、こちらの「T型」のかたちが一般的ですよね。T型ピーラーの切れ味は、まっすぐな面にそって使うとしっかり発揮されます。にんじんや大根といった、すらっとしている食材の皮むきにぴったり。
力の入れ具合によって、強く押すようにひくと厚い皮がむけて、かるくひくと薄い皮をむくことができます。
ピーラーは、食材の皮をむくだけでなく「可食部を薄くスライスする」ということでも活用できます。
たとえば話題のベジヌードル。中華麺やパスタのように細長く、野菜を薄くスライスして、麺のようにいただく食べ方も。色々試してみてくださいね。
出典: 「I型ピーラー」という、その名のとおりI字型のピーラーもあるんですよ。ヨーロッパで広く普及しており、ジャガイモなどの丸い野菜の皮をむくのに向いています。
さらに、じゃがいもの芽もきれいに取ってくれますよ◎ 包丁で芽を取ろうとすると必要以上に深く取ってしまいがちですが、こちらのI型ピーラーは先が細くなっているので、ちょうどよい加減で奥まで差し込みやすいんです。一つ常備しておくと、なにかと便利ですよ。
出典: スライサーは、その名のとおりスライスに特化したキッチンツール。
いまやほとんどのスライサーは、千切り、つま切り、おろしなど―― いろんな切り方に対応した刃に付け替えられるようになっています。
また、指を切らないようにプロテクターがついていたりといろいろなデザインが出ていますね。
作り置きおかず・常備菜など、「大量スライス」で大活躍
出典: スライサーのいいところは、ピーラーよりも均等な厚みでスライスしやすい点。
食材を同じ厚さでたくさんスライスできれば、火が通る時間も同じなので、美味しく調理しやすくなります。
出典: スライサーで、千切り用の刃が付いたタイプも便利です。ニンジン、大根のほか、このように茄子の千切りもばっちり。水につければ下ごしらえOKな料理レシピも多いですよね。
さらに頑丈なスライサーであれば、チーズおろしとしても活用できますよ。
出典: お肉や魚を切るなら、包丁が一番!と思っている方は多いのでは? しかし、皮の部分や骨のまわりの部分は包丁でも、なかなか上手く切れないことは多いものです。
そこでおすすめしたいのが「調理ばさみ」。包丁で苦戦していた部分が、ブレずにカットしやすくなりますよ。
スーパーでお肉を買ったら、お肉が入っていたトレーの上ではさみでカットするようにすれば、時短できて洗い物もの減りますね◎
出典: 料理の最後の仕上げにも、大活躍。
お味噌汁やお豆腐に「ちょっとねぎをのせたい」。そんな時はこのように調理ばさみで、必要な分だけねぎを切ればいいですよね。彩りも、栄養的にも良くなります◎
サラダを作る時にも「レタスは手でちぎって、きゅうりやパプリカは調理ばさみでカットする」。それだけで完成!
野菜の切り口がギザギザになることでドレッシングがよくしみるという利点もあるので、気軽に試したいですね。
こちらは「時短」になるテクニックではありませんが、ぜひ知っておきたい活用術♪
実は、調理ばさみで、魚をおろすこともできるんですよ。包丁で3枚下ろしができない方は、嬉しいテクニックですよね。
時には、スーパーの鮮魚コーナーで「このお魚、パック詰めよりも、一尾のほうが美味しそう・・」ということがあるものです♪ちなみにまな板は、牛乳パックの内側の面で代用できます。この方法をさばく際、牛乳パックを活用すれば洗い物の必要もないので、ぜひ試してみてくださいね。
出典: ちなみに、衛生面的にも、調理ばさみは優秀アイテム。
包丁・まな板で肉や魚を切ったら、特にまな板は慎重に丁寧に洗って、除菌する必要がありますよね。しかし、調理ばさみを使えば、まな板を洗う手間がなくなるのが嬉しいところです。
最近の調理ばさみの多くは分解できるタイプなので、手軽にすみからすみまで洗いやすく、肉や魚でも活用したいですね。
包丁なみに活躍*「ピーラー/スライサー/調理ばさみ」で作れる料理
「ピーラー・スライサー・調理ばさみ」のメリットを、改めてご確認いただけましたでしょうか。
それではここから、そんな調理ツールで作れる、簡単な料理レシピをお届けします♪
出典: 野菜を“麺”に見立てた「ベジヌードル」。基本的に、皮をむくように、T型ピーラー・スライサーで野菜を薄くスライスすれば“麺”ができあがります。
うまくスライスするコツは、野菜の繊維の方向にあわせて、ピーラーを動かすこと。繊維に沿ってピーラーを動かすと歯ごたえを楽しむことができます。ちなみに、繊維を横断するように動かすと柔らかい食感になりますよ。
ベジヌードルの魅力はそのヘルシーであることはもちろん、ニンジンやズッキーニ、アボカドといった、カラフルな見た目もグッドポイントです。
【ベジヌードルのレシピ一例】ズッキーニのベジヌードル
出典: オリーブオイルでさっと炒めていただく、ズッキーニを使ったベジヌードルです。
アンチョビの塩分と、きのこの甘味が絶妙の美味しさ。ズッキーニが手に入らない時はアスパラで代用してベジヌードルを作ってみてくださいね。
ピーラー・スライサーでつくれる「蓮根・人参のきんぴら」
出典: 蓮根はスライサーで、人参はピーラーで切っている、簡単なキンピラレシピです。
手軽に厚さを均一にできるので、炒める時にムラが出ず、味付けの加減もしやすいです。しっかりと炒められれば、たいてい失敗せずに作れます◎
甘辛い味付けが、蓮根と人参にしっかりとしみ込んで、冷めても美味しいです。お弁当おかずにもおすすめ。
ピーラー・調理ばさみでつくれる「大根と豚肉の広東風炒め」
出典: ピーラーで大根を薄切りにして、調理ばさみでにらをカットしてつくれる一品です。
大根とオイスターソースの相性がとてもよく、白いごはんのおかずにも、お酒のおつまみにも、ぴったり。にらとオイスターソースの香りが食欲をそそりますね。
出典: 「シェイブドアボカド」は、最近人気の、ピーラーを使ったアボカドの切り方。ピーラーで、ひらひらっとリボン状にむきましょう。
完熟する前のすこし若いアボカドを使うと、うまくむけますよ。
出典: 「シェイブドアボカド」を使ったオープンサンドです。
塩けのある生ハム、甘いはちみつ、ピリッとしたブラックペッパーと、アボカドのコラボレーション。とっても贅沢な味わいです。
見た目も華やかで、ホームパーティにぴったりなのはもちろん、朝ごはんに用意したらテンションがあがりますね♪
出典: 白菜も、ハムも、調理ばさみでカットしやすい食材。このように、グラタンを作ることもできますよ◎
白菜の甘味とクリーミーなホワイトソースは、心がほっこりする味わい。体も心もめてくれますよ。
調理ばさみでつくれる「タコ・きゅうりのごま油和え」
出典: きゅうりは一見固そうなので調理ばさみは使えなさそうですが、水分が多い野菜なので簡単に切ることができます。みずみずしいきゅうりとキムチの塩分、ごま油の香りが抜群の一品です。お酒のおつまみにも、焼き魚の副菜としてもおいしくいただけるレシピですね。
調理ばさみでつくれる「豚こまとこんにゃくの甘辛しぐれ煮」
出典: 包丁いらずでつくれる甘辛しぐれ煮です。柔らかいこんにゃくは、調理ばさみで楽々カット。豚こまぎれ肉は、そのまま使用できますよ。
豚小間とこんにゃくに、濃いめの甘辛い味付けがよくしみて、ご飯がすすむおかずになります。仕上げに、調理ばさみでカットしたねぎを上から散らして◎ 彩りもよくできあがります。
出典: ぶり・たらのような切り身も、調理ばさみがあれば簡単に一口サイズに切ることができます。
そんな一口カットのお魚料理でチャレンジしてほしいのが、「魚の竜田揚げ」。タレに漬け込んだら、唐揚げのように、片栗粉をまぶして、さっと揚げて出来上がりです。
にんにくの香りもきいていて、食欲を刺激するおかずになりますよ*
出典: いかがでしたしょうか。忙しいときでも、疲れているときでも、「料理の手間を省けるコツ」をおさえておくと、意外に楽しく台所に立てるものですよ♪
ときにはちょっと楽をしつつも、料理をつくることを楽しみましょう。
まな板を用意して、食材を包丁でカットしたら、再びまな板を洗って・・・という繰り返しは、ちょっと億劫になります。
そこで今回は、そんな料理の“面倒”を、“楽しい”に変えてしまうご提案♪ 包丁&まな板を使わずに、身近なキッチンツールで美味しい料理をつくれるテクニックをお届けします!