もうすぐクリスマス♪今年はケーキを手作りしてみませんか?
日本のクリスマスケーキといえば、目移りしてしまう程の美味しそうなケーキの種類に驚かされますが、実は、世界各国、その国によって色々なクリスマスケーキのレシピがあるんです。

昔ながらの伝統を守りながら作るケーキや、プティングやクッキーが定番に親しまれている国などもあり、様々です。今回は、そんな世界の国々で親しまれているクリスマスケーキの紹介と、おうちでも作れるクリスマスケーキのレシピをご紹介したいと思います。今年のクリスマスは、毎年食べるケーキとはまた違った雰囲気のケーキでクリスマスを楽しんでみてはいかがでしょうか…
イギリスのクリスマスケーキ

イギリスの伝統的なクリスマスケーキChristmas pudding(クリスマスプディング)は、具材にプラムが使われることが多いことから、別名プラム・プディング (plum pudding) とも呼ばれているそうです。私達が想像するような、一般的なケーキやプリンの見た目とは違い、味は濃厚で芳醇。まだ冷蔵庫が無かった時代から代々受け継がれてきたクリスマスプディング。実は冷暗所で1年間は保管できる保存食なんだそうです!クリスマス当日に、ブランデーをまわしかけ、火をつけてフランベして頂きます。イギリスではクリスマスやお祝い事には欠かせない存在です。
伝統を作る クリスマスプディング
ドイツのクリスマスケーキ

ドイツで親しまれているクリスマスケーキは、Stollen(シュトレン)という焼き菓子。生地にはドライフルーツやナッツがたっぷり練り込まれ、ケーキの表面には、まるで雪のように真っ白な粉砂糖がかかっています。昔からドイツの家庭で親しまれているシュトレンは、クリスマスを待つ4週間のアドヴェントの間に、少しずつスライスして食べる習慣があるそうです。
ドライフルーツの風味が日を置くごとにパンへと移っていくので、「今日よりも明日、明日よりも明後日と、だんだんに迫ってくるクリスマス当日が、待ち遠しくなる」と言われています。
実は簡単に作れちゃう♡シュトレンのレシピ♪
フランスのクリスマスケーキ

日本でもお馴染み、切り株の形をしたケーキ bûche de Noël (ビュッシュ・ド・ノエル)は、フランス人がクリスマスイブのディナーの後に食べるデザートとし用意するケーキなんだそうです。!
ケーキには”クリスマスの薪”という意味があり、その名の通り、薪の形をしています。
どうして薪の形をしているかというと、いくつか説があり、クリスマスの前夜に大きな薪を暖炉で燃やす習慣から来ていると言われています。薪に火をつける際、ブドウの収穫を願いワインをかける地域もあったそうなんです。燃えた後に残った薪は、家を雷から守るために取っておき、灰は畑に蒔くというしきたりがあったんだとか。ところが、時代の流れと共に一般家庭からは暖炉が姿を消し、代わりにこのような風習となりブッシュ・ド・ノエルが誕生したと言われています。
ブッシュドノエル
イタリアのクリスマスケーキ

イタリアのクリスマスのお菓子の定番と言われているのが「Panettone(パネトーネ)」と「pandoro(パンドーロ)」。
ケーキではありませんが、クリスマスシーズンともなると、スーパーマーケットなどに山積みにされ売られています。
パネトーネは縦長で筒型でドライフルーツが入っているのが特徴的。

パンドーロは8芒星(8角形の星型)をした山形のパン菓子になります。
両者とも、イタリアの12月(クリスマスシーズン)には欠かせないお菓子として、親しまれています。パネトーネの発祥はミラノ、パンドーロはヴェローナの各家庭で作られていたお菓子と言われています。卵黄をたっぷり使う生地の色から、“黄金のパン”と呼ばれているんだとか…
イタリアでは、パネトーネ派とパンドーロ派に好みが分かれるそうですよ!是非、一度食べ比べしてみてはいかがでしょうか。
パネトーネ
パンドーロ
アメリカのクリスマス菓子

アメリカでは、クリスマスにケーキを食べるという習慣は特に無いのだそうです。それに代わるものとして、子供のいるご家庭では、クリスマスイブにサンタクロースのためにクッキーを焼き、暖炉の近くや、プレゼントを入れてもらう靴下の近くにミルクと一緒に置いておき、サンタクロースに食べてもらうという習慣があるんだそうです。なんだか、童話のお話みたいで素敵ですよね!また、アメリカでは「ジンジャースナップ (gingersnap)」などと呼ばれる生姜入りのクッキーを作り、クリスマスツリーの飾り付けとして飾ったりもするそうです。
ジンジャーマンのHUGナッツクッキー
フィンランドのクリスマス菓子

サンタクロースの故郷と言われるフィンランドでは、アメリカ同様、特定のクリスマスケーキを食べるという習慣は無いのだそうです。フィンランドのクリスマスシーズンに食べるお菓子といえば、星の形を現したパイ菓子Joulutorttu(ヨウルトルットゥ)がポピュラー。正方形のパイ生地の真ん中にプルーンなどの酸味のきいたジャムを絞り、周囲から切り込みを入れ作ります。白ワインと一緒に頂けば、北欧のクリスマス気分を味わえますね。形も星形なので、クリスマスにぴったりです!
クリスマス★簡単パイ菓子~Joulutorttu~
今年のクリスマスは”手作りのケーキ”で幸せなひとときを…

いかがでしたか?世界各国、昔からの伝統が残るケーキの数々は、どこか素朴で、あたたかい雰囲気。ショーケースに飾られた美しいケーキも魅力的ですが、手作りの良さもまた、違った味わいがありいいですよね。
クリスマスは、子供にとっては勿論、大人にとっても特別な日。今年は、手作りのケーキと共に、幸せなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか♪
11月に入り、いよいよクリスマスシーズンの到来!街を歩くと、クリスマスのネオンや飾りつけが目につくようになりました。クリスマスといえば、やっぱりケーキ。今年はどんなケーキにしようかな…あれこれ考え始めている人もいるのではないでしょうか。