疲れているときこそ食事を大切に。
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知らず知らずのうちにたまっていく疲労。できれば、早めに解決して元気な毎日を過ごしたいですね。疲れているとつい食事が疎かになりがちですが、しっかりと栄養を摂ることが大切です。どうしても食欲がない場合は、さっぱりとした味つけやスープなど食べやすいメニューで工夫してみてください。
疲労の種類について
ひと口に疲労といっても、主に3種類に分けられます。自分の疲れはどれに当てはまるかまずは知っておきましょう。
肉体的筋肉疲労・精神的ストレス疲労・神経的脳疲労
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■肉体的疲労
肉体的疲労は、筋肉を動かすためのエネルギー不足などの理由で起こる疲れ。激しいスポーツをするアスリートや肉体労働だけでなく、同じ姿勢を取り続けて一部の筋肉に長時間負担をかける場合も含む。
■精神的疲労
精神的疲労は、人間関係や仕事など日常のストレスを原因とする心の疲れ。
■神経的疲労
デスクワーク・パソコン作業などで視神経や脳が緊張したままの状態が続くと起こる頭の疲れ。
この他、特に女性の場合は、鉄分不足や糖質制限のダイエットなどで、体のだるさや疲れを感じることも。
肉体的疲労は、筋肉を動かすためのエネルギー不足などの理由で起こる疲れ。激しいスポーツをするアスリートや肉体労働だけでなく、同じ姿勢を取り続けて一部の筋肉に長時間負担をかける場合も含む。
■精神的疲労
精神的疲労は、人間関係や仕事など日常のストレスを原因とする心の疲れ。
■神経的疲労
デスクワーク・パソコン作業などで視神経や脳が緊張したままの状態が続くと起こる頭の疲れ。
この他、特に女性の場合は、鉄分不足や糖質制限のダイエットなどで、体のだるさや疲れを感じることも。
疲労の種類はさまざまですが、疲労回復のためには、栄養のある食事・軽い運動やストレッチで体をほぐす・良質な睡眠という、生活習慣のバランスを整えることがポイントです。その中でも今回は食事面にフォーカスしたいと思います。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
疲労回復にいい食材&栄養素について
ここからは、疲労回復におすすめの栄養素を含む具体的な食材をご紹介しましょう。
1. 緑黄色野菜・果物
にんじん・ほうれんそう・かぼちゃ・みかん・ナッツetc.
疲れが蓄積した慢性疲労や精神的疲労には、βカロテン・ビタミンC・ビタミンEが豊富な食材がおすすめ。にんじん、ほうれんそう、かぼちゃなどの色鮮やかな緑黄色野菜や、ビタミンCが豊富なみかんなどの柑橘系果物、ビタミンEを多く含むナッツ(特にアーモンドなど)を取り入れるといいですね。
2. 動物性たんぱく質
豚肉・鶏肉・魚介・卵・レバーetc.
体力をつけるには、動物性たんぱく質が必要。特に豚肉には、筋肉の疲労回復に効果的な「ビタミンB1・B2」が豊富。また、鶏むね肉やマグロ・カツオの尾に近い筋肉(酷使する部分)には疲労感を和らげると注目されている「イミダペプチド」が含まれています。このほか「ビタミンE」が多いうなぎや、「タウリン」が豊富なタコ・イカ・魚介類も疲労回復効果が期待大です。
さらに、骨ごと食べられる魚などに豊富な「カルシウム」は筋肉の動きを助けるといわれます。また、細胞に酸素を届ける働きがある「鉄分」は、レバー(特に豚レバー)に多く含まれます。
さらに、骨ごと食べられる魚などに豊富な「カルシウム」は筋肉の動きを助けるといわれます。また、細胞に酸素を届ける働きがある「鉄分」は、レバー(特に豚レバー)に多く含まれます。
3. 大豆食品など
豆腐や納豆などの大豆食品・もやしetc.
植物性たんぱく質を含む大豆製品は、疲労の元となる乳酸の分解を促す「アスパラギン酸」が含まれているものが多いです。ちなみに、野菜ではアスパラガスやもやしに多く含まれています。また、大豆にはカルシウムや鉄分も多く含まれるので、疲労回復のためにはぜひ取り入れたい食材です。
4. 香味野菜
富なニンニク・玉ねぎ・ねぎ・ニラ・らっきょうetc.
疲労回復といえば、スタミナ食材のニンニクを連想する方も多いかもしれません。香味野菜のニオイの成分(アリシン)には強い抗酸化作用があり、ビタミンB1と同時に摂ると疲労回復効果が高まるといわれています。
5. ネバネバ食材
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オクラ・モロヘイヤ・長芋・めかぶetc.
オクラ、モロヘイヤ、なめこなどのネバネバ系食材は、食欲のないときの強い味方。のど越しがよく食べやすいだけでなく、胃の粘膜を守ったりたんぱく質の分解を助けて消化吸収をよくする働きも期待できます。
6. クエン酸食材
梅干・オレンジやレモン等の柑橘系・パイナップル・キウイetc.
疲労回復に役立つことで知られるクエン酸は、梅干・酢・柑橘類・パイナップル・キウイなどに豊富で、ミネラルの吸収を高めるといわれています。カルシウム・鉄・マグネシウムは不溶性ですが、クエン酸と結びつくことで水溶性になり、吸収されやすくなるようです。
疲労回復におすすめの食事メニュー&レシピ
ここからは、主菜・副菜・主食・汁物・デザートのカテゴリ別に疲労回復におすすめのレシピをご紹介。一品で全ての栄養素を補うのは大変なので、複数組み合わせてトータル的にバランスを取れればOKです。
たとえば、主菜でビタミンB1などが豊富な豚肉料理を選んだら、副菜・汁物では別の疲労回復成分が入ったレシピをチョイスするのがコツ。レシピごとに含まれる栄養素を記載しますので、これを参考に食事メニューを組み立ててみてください。
たとえば、主菜でビタミンB1などが豊富な豚肉料理を選んだら、副菜・汁物では別の疲労回復成分が入ったレシピをチョイスするのがコツ。レシピごとに含まれる栄養素を記載しますので、これを参考に食事メニューを組み立ててみてください。
◆メインおかず&料理|スタミナ補給に!
アスパラガスと豚肉のしょうが焼き
鶏肉とりんごのバルサミコソテー
豚しゃぶサラダ梅ドレッシング
鶏むね肉のうま塩ガーリックチキン
牡蠣とほうれん草のぺペロン炒め
イカとポテトのガーリックレモン炒め
鶏肉とベーコンとほうれんそうのガーリック卵炒め
カツオと薬味の万能おろし梅だれ
レバニラ炒め
豆腐ハンバーグ
きのことチキンのマヨ炒め
◆サラダ・副菜レシピ|野菜たっぷりヘルシー!
パプリカの黒酢マリネ
みかんのキャロットラペ
タコとゴーヤのツナマヨ和え
小松菜の梅しらす和え
アスパラガスとマカロニのサラダ
よだれオクラの冷奴
かぼちゃとニンジンのきんぴら
スモークサーモンとキウイのパワーサラダ
モロヘイヤとトマトのポン酢たれ
マグロの山かけ
◆丼・ご飯・麺|栄養満点の主食
豚バラと厚揚げのスタミナ丼
アスパラとベーコンのピラフ
夏野菜と納豆のキーマカレー
ニラ玉あんかけ丼
タコねぎチャーハン
魚介のパスタ
鶏むね肉とズッキーニとレモンオイルパスタ
ネバネバぶっかけ蕎麦
うなぎのオムライス
ネバネバ薬味素麺
◆汁物・スープ|食欲がないときも食べやすい
なめことオクラの味噌汁
にんじんの豆乳ポタージュ
豚こまとトマトのかきたまスープ
もずくの梅スープ
かぼちゃの雷汁
◆デザート&ドリンク|おやつで栄養補給
マチェドニア
グレープフルーツジュレソーダ
フルーツビネガーのミルクかき氷
漬けるだけで簡単、『フルーツビネガー』レシピはこちらから
レンジでフルーツ大福
ハニートマト&オレンジ
日々の生活習慣で疲労回復!
意外と豊富な疲労回復に効果的な食材たち。肉や魚介、野菜と多種多様なので、レシピの幅も広がりそうですね。ただ食事だけで疲労回復の即効性があるものではありませんので、栄養のある食事と適度な運動、睡眠と、日々バランスのいい生活習慣を心がけ疲れにくい体にしていくことが元気への近道です。
豚肉とアスパラを使った疲労回復にぴったりの炒め物。片栗粉をもみ込むことで柔らかく、味が絡みやすくなります。甘辛にしょうがの風味が爽やかです。
☑動物性たんぱく質
☑アスパラギン酸
☑βカロテン
☑ビタミンC