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お料理初心者さん必見!家庭の味「煮物」をマスターしよう
和食の基本である「煮物料理」ですが、時間がかかるだけでなく、味付けも難しいと思っている方も多いのではなでしょうか?今回は、煮物作り初心者さんに参考にしていただきたいレシピをまとめました。だしの取り方から下処理まで丁寧にご紹介しますので、参考にしてみてください。
和食献立の定番「煮物」の種類はさまざま
だしをベースに食材を煮て、醤油やみりんなどの調味料で味付けをする煮物。弱火でことこと煮る「煮込み」、煮崩れさせないように魚などを強火で短時間煮る「煮付け」、薄味のたっぷりの煮汁で弱火で煮る「含め煮」、濃い目の煮汁で汁がなくなるまで煮る「煮しめ」などの種類があります。
食材や塩分に気をつければ、低カロリー&低糖質も可能◎
煮物は、油をあまり使わないのでその分カロリーは控えられますし、いろいろな野菜の栄養を同時に摂ることができるのがうれしい点。また、糖質は大根など低糖質の野菜や海藻・きのこなどを選ぶことで抑えることができます。ただ、味付けが濃いとどうしても塩分の摂り過ぎになりがちですので注意しましょう。
まずは「だし汁」の取り方を覚えよう
かつお節と昆布を使って
だし汁は、煮物に限らず料理全般に活用できるのでぜひ覚えておくといいですね。用意するものは、お水、昆布、鰹節だけ。コツは、だし汁をしぼる際にきつくしぼりすぎないこと。だしがよければ、味付けも薄めで大丈夫です。使いきれない分は冷凍保存もできます。
おせちでもおなじみ!煮物の基本「筑前煮」の作り方
用意する材料(具材)
鶏肉・干ししいたけ・根菜(人参・ごぼう・れんこん)など
筑前煮の材料は、鶏もも肉と人参・ごぼう・れんこんなどの根菜類、そしてだしがよく出る干ししいたけなど。きぬさややいんげんなども彩りになります。
意外と簡単!「筑前煮」の作り方
鶏肉や野菜などを炒め、だし汁と干ししいたけの戻し汁を加えて、調味料を入れます。煮汁の量は、具がひたひたになる程度。煮立ったら火を弱めてアクを取り、落し蓋をして具材が柔らかくなるまで煮ます。
煮物を美味しく仕上げるコツは?
煮物の味付けに使う調味料と割合
醤油・みりんなどの黄金比率
調味料の比率は、レシピによってもばらつきがあり、悩むところですね。でも、ある程度の黄金比率を知っていればラクチン。野菜や乾物などの煮物なら、だし汁10に対して、醤油・みりんが各1というのが目安です。もちろん、煮っころがしなどは濃いめにしたり、旬の野菜なら薄味にしたり、と料理に合わせることが大切です。
『割合で覚える和の基本』村田吉弘(著) / NHK出版
割合で覚える和の基本
1,320円(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
調味料を入れる順番は“さしすせそ”
さ(砂糖)、し(塩)、す(酢)、せ(醤油)、そ(味噌)の順番に入れると美味しくなると昔からいわれます。砂糖は分子が大きいので、まず最初にしみ込ませるのだとか。料理にもよりますが、酢・醤油・味噌は香りや風味が飛ばないように最後の方に加えます。
落し蓋と火加減について
煮物に落し蓋をすると、煮汁が全体にまわり、味がしみ込みやすくなります。また、具材が煮込まれて踊ることがないので煮崩れしにくいのもメリットです。また、火加減は最初は強火で、アクを取ったら火を弱めてしっかり味を含ませるのがコツです。
いったん冷まして味をしみ込ませる
煮物は、冷める過程で味がしみていきます。時間に余裕をもって早めに仕上げておくのが、美味しくいただく秘訣のひとつです。
覚えておきたい!定番煮物の人気レシピ
大人も子供も大好きなおかず 牛肉を使った「肉じゃが」
作り置きできて栄養◎お弁当にも便利なひじきの煮物
熱いままでも冷やしても美味しい!なすの煮物
春の上品な副菜 若竹煮(たけのことわかめの煮物)
ほくほく和む 里芋の煮物
あともう一品の小鉢にぴったり!切干し大根の煮物
晩御飯の献立に!豪華な主菜・和風豚の角煮
魚介を使った煮物も作ってみよう
和定食でも人気!鯖(さば)の味噌煮
和食メニューの人気の一品!カレイの煮付け
フライパンで10分煮るだけ!銀鱈の煮付け
炊飯器で作る!イカと大根の煮物
圧力鍋で時間短縮、わずか10分!料亭風のたこの柔らか煮
手軽な食材&組み合わせでアレンジ!おすすめ煮物レシピ
ほかにも、お手軽食材を使ったり、組み合わせを工夫した煮物がたくさんあります。ぜひ作ってみましょう。
お箸が止まらない絶品!豚バラ肉と大根(上の部位)で作る煮物
リーズナブルでヘルシー!厚揚げと卵の煮物
白だしで簡単に!ほっこり甘いかぼちゃとさつま揚げの煮物
里芋の茎「ずいき」と油揚げの煮物
くせになる美味しさ こんにゃくのピリ辛煮物
ストウブやルクルーゼを使って!スペアリブと新じゃがいもの蒸し煮
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ダイエット中にも!ヘルシーな薄味&砂糖なしの煮物
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カレールウやはちみつを隠し味にした洋風アレンジ!ひき肉と厚揚げの煮物
知っておきたい!煮物の盛り付け方
盛り付けのお皿は、深さのある「鉢」がおすすめ!
煮物は汁気があるので、深さのある「鉢」に盛りつけるのがおすすめです。盛り付けについては、大鉢の場合はあらゆる角度から美しく見えるように盛る必要がありますが、一人用の小鉢の場合は正面をまず決めます。そして、奥を高く、手前を低く配置するのがポイントです。
こちらのサイトも参考にしてみてください。
野菜の切り方を工夫し「にんじんの飾り切り」で彩りを
野菜の切り方ひとつで、煮物がランクアップします。花の形に型抜きしたにんじんに包丁で切り込みを入れ、斜めに削ぐようにすると立体的な「ねじり梅」に。茶色いイメージの煮ものですが、野菜を飾り切りをすることで盛りつけたときに器に花が咲きます。
煮物の賞味期限・日持ち&保存方法について
保存は冷蔵庫で
味の濃いめの煮物なら冷蔵保存で5日程度、筑前煮や肉じゃがなどお肉や魚を使った煮物は3日程度が目安です。毎日火を通すと少し日持ちしますが、煮詰まってきますのでぜひお早めに。
冷凍保存もできます
煮物は、冷凍保存できます。たいていの具材は冷凍しても大丈夫ですが、こんにゃくは冷凍に向きませんので、筑前煮などに入っている場合は取り除いてください。
残った煮物や煮汁のリメイク料理アイデア
残った煮物をアレンジすれば、別のお料理に大変身!残った煮汁も捨てるのはもったいないので、ぜひ再活用してみませんか?
残った煮物でマカロニグラタン
肉じゃがとかぼちゃの煮物の残りでカレー
チャーシューの煮汁で炊き込みご飯
煮物のレパートリーを増やして、お料理上手に!
煮物ができるようになると、料理上手といわれそうですね。レパートリーが広がれば、もう1品欲しいなというときにもさっと作れます。慣れてきたら味付けもオリジナルでアレンジしてみてください。
こちらの本には、煮物を中心に、調味料の割合が分かりやすくが紹介されています。煮物へのハードルが少し下がるのではないでしょうか。