フェンネルが食べられる様になった歴史は長く、古代ギリシャ・ローマ時代には食用または薬用として広く利用されていました。セリ科の植物で、和名はウイキョウ（茴香）。多年草で草丈が2メートルほど高くなることもあります。

甘い香りが特徴のフェンネルの香りは、アニスの香りにも似ていると言われています。スターアニスが大茴香と呼ばれるの対して、その比較で小茴香と呼ばれることも。この甘い香りはアネトールと呼ばれ、アロマの香りとしても楽しまれています。

株元が大きく成長するのが特徴のフローレンスフェンネル。育てるのも比較的簡単で、小さく柔らかい段階で収穫すると、生のままセロリの様な感覚で楽しむことが出来ます。大きく成長したら、今度はグリルにすると甘味が強く◎。日本では一番ポピュラーな品種です。

甘い香りが魅力的はフェンネルは、魚の臭みを消してくれるので魚介類を使ったお料理にぴったり。海の幸が豊富なイタリア、ギリシャ、スペインなどでたべられる地中海料理では良く使われています。お野菜と魚介類の割合が多い地中海料理は、和食の様に健康的なお料理として注目されているので、上手にお家のメニューに取り入れられると良いですね。

フェンネルのお花は、葉の様に食べることが出来ます。彩りが穏やかなのでサラダなどに添えても◎。乾燥させてフェンネルティーにしても楽しめます。染料として使うことも出来るそうですよ。

フェンネルは比較的育てやすいハーブです。適度の日光と水はけの良い場所が◎。暑い場所が苦手なので、出来るだけ風通しが良い場所が理想的ですが、耐暑性も耐寒性に優れているので、あまり場所選びに神経質になる必要はなさそうです。

フェンネルは大きなものでは2メートルを超えることも。せっかく成長したにに折れてしまっては台無しなので、ある程度大きくなったら支柱を立てて支えてあげましょう。株元が大きくなってきて土が盛り上がってきたら、土寄せもしてあげてくださいね。

シンプルだからこそ、まず試してもらいたい鮭とフェンネルのオーブン焼き。いつもの鮭が、とってもおしゃれな一皿に仕上がります。

カツオのたたきをオリーブオイルとハーブで。見た目もとってキレイなので、おもてなし料理としても活躍してくれそうですね。

消化を促す効果もあるとされているフェンネルをお粥に。食欲がない日、風邪気味な日、二日酔いの日など、体調が優れないと思ったら作ってみたいですね。

お肉をフェンネルで包んで3日間。作業としてはとても簡単なのに、とっても本格的な一品に。ワインとの相性抜群です♪

朝の時間がない日や、ちょっと固形物は控えたい日にはバナナラッシーにフェンネルを添えて。消化も促進されて、体も喜んでくれそうですね。

実はパスタにも良く使われるフェンネル。どんなパスタでも最後に入れてサッと混ぜ合わせるだけで、香りがとても豊かになります。アンチョビの臭みもとってくれて◎。

大きくは主張しないけど、ホワイトソースに入れると全体が爽やかに。シーフードの時にはもちろん、ミートドリアの時にも活用してみてくださいね。

実はその爽やかな甘さがカレーとの相性がとても良いフェンネル。お野菜がたっぷり食べられて、ご飯もお酒にも合う一品です。余ったらお弁当のおかずにも◎。

お花の部分はもちろんフェンネルシードも、ハーブティーとしても楽しめます。カモミールなどとの相性も良いので、気分でお家でブレンドしてみるのも楽しそうですね。

ホルモンのバランスが不安定で、イライラしてしまう時にイライラを抑えてくれるフェンネルの香り。気持ちが沈んでいる時には、外出先でもハンカチに一滴垂らして深呼吸すると気持ちが落ち着いて前向きになれるかもしれません。