ふわふわ葉っぱが特徴の「フェンネル」のひみつ
フェンネルとは?
アニスのような甘い香り
甘い香りが特徴のフェンネルの香りは、アニスの香りにも似ていると言われています。スターアニスが大茴香と呼ばれるの対して、その比較で小茴香と呼ばれることも。この甘い香りはアネトールと呼ばれ、アロマの香りとしても楽しまれています。
フェンネルは種類が豊富
最もポピュラーな「フローレンスフェンネル(スイートフェンネル)」
株元が大きく成長するのが特徴のフローレンスフェンネル。育てるのも比較的簡単で、小さく柔らかい段階で収穫すると、生のままセロリの様な感覚で楽しむことが出来ます。大きく成長したら、今度はグリルにすると甘味が強く◎。日本では一番ポピュラーな品種です。
葉がブロンズに輝く「ブロンズフェンネル」
その名の通り葉っぱがブロンズ色に輝き、鑑賞用としても人気があるブロンズフェンネル。もちろんハーブとしても楽しめます。ガーデニングがお好きな方もぜひチェックしてみてくださいね。
ジャイアントフェンネル
アサフェティダとも呼ばれるジャイアントフェンネルは、日本ではまだ手に入りにくく、他のフェンネルと違い樹液を固めてブロックにしたものを粉砕したものがスパイスとして使われます。その独特の香りは悪魔の糞と言われているくらい強烈で、ハーブが入っている瓶は厳重に封がされているほどですが、加熱すると甘い玉ねぎの様な香りに変化するそうです。昔から生薬として幅広く愛用され、胃腸をはじめ気管支などのトラブルに効果があるとされています。
おすすめの食べ方はお魚を使った「地中海料理」
「葉・茎・花・種子」丸ごと料理やアロマで使える!
柔らかな印象と甘い香りで見ているだけでも素敵なフェンネル、葉・茎・花・種子、その全てがお料理やオイルとして使える優れものでもあります。
柔らかい葉っぱの部分は、そのまま香り付けと彩りのハーブとして。
茎の部分は、柔らかい時には生のままでもOKですが、グリルするとさらに旨味がUPします。
一般的にシードと言うと種を指しますが、フェンネルシードは果実の部分なんです。夏の開花が終わり果実が黄色味を帯びてきたら花ごと切り取って乾燥させます。1週間くらいして水分が抜けたら、瓶などで保存してくださいね。すり潰してパウダー状にして使っても、そのままパン生地などに入れて使ってもOKです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
購入時に注意?名前や見た目がそっくりな植物たち
名前が良く似た「フランネルフラワー」
見た目がそっくり!ディルとの見分け方
実はフェンネルには名前ではなく見た目がそっくりな「ディル」と言うハーブがあります。お花、葉っぱ共にそっくりで、一目見ただけでは区別がほとんど出来ないくらい似ています。2種類の葉っぱを並べてみると、ディルの方が葉が細いのですが、それも混ぜてしまうと分からないかもしれません。
とは言え、フェンネルは多年草なのに比べてディルは一年草。育ててみると違いがはっきりしますが、同じセリ科で交雑してしまうので、両方を育てる場合には離れた場所に植える様にしましょう。ディルもハーブとしてどの部分も食べられるので、間違えてお料理に使っても心配する必要はなさそうですね。
初心者でも始めやすい!フェンネルの育て方
育て方
大きく育てるポイント
フェンネルを使ったおしゃれレシピ
鮭とフェンネルのオーブン焼き
フライパン鰹タタキのカルパッチョ風
ハーブ粥
熟成ローストポーク
バナナラッシー
りんごとフェンネルのサラダ
フェンネルとアンチョビのパスタ
エビドリア
フィノッキオ(フェンネル)とポテトのカレー炒め
種子まで使える◎「フェンネルシード」で効果的な体と心のケア
フェンネルシードとは?
既にご紹介しましたが、フェンネルシードはフェンネルの果実。保存が効き、瓶でも購入できるので簡単にフェンネルを楽しみたい方にはおすすめです。消化酵素を分泌し腸内環境を整えてくれるだけではなく、脂肪や炭水化物の代謝も促してくれるので、体の中からリフレッシュしたい方は、ぜひ取り入れてみてくださいね。
ハーブティーとして
お花の部分はもちろんフェンネルシードも、ハーブティーとしても楽しめます。カモミールなどとの相性も良いので、気分でお家でブレンドしてみるのも楽しそうですね。
さっと飲みたいという方には、フェンネルがブレンドされたティーバッグがおすすめ。これならお家だけではなく、オフィスでのリフレッシュにも活躍してくれそうですね。
エッセンシャルオイルとして
フェンネルの種子から抽出されたエッセンシャルオイルは、体内の毒素を排出し浄化を促すとされています。甘くスパイシーな香りで、柑橘系のオイルとの相性が良いとされています。
どんな時におすすめ?
PMSが辛い時
ホルモンのバランスが不安定で、イライラしてしまう時にイライラを抑えてくれるフェンネルの香り。気持ちが沈んでいる時には、外出先でもハンカチに一滴垂らして深呼吸すると気持ちが落ち着いて前向きになれるかもしれません。
食べ過ぎによる消化不良や二日酔いに
飲み過ぎたたり、食べ過ぎでお腹にハリを感じる時、便秘などにも効果が期待できるフェンネルオイル。女性には嬉しい効能が多いので、普段からお部屋のアロマとしてはもちろん、バスタイムにも取り入れてみると良さそうですね。
フェンネルが食べられる様になった歴史は長く、古代ギリシャ・ローマ時代には食用または薬用として広く利用されていました。セリ科の植物で、和名はウイキョウ(茴香)。多年草で草丈が2メートルほど高くなることもあります。