暑い季節に食べたい！「冷や汁（ひやじる）」
～冷や汁の由来～
宮崎県の代表的な郷土料理。料理の分類上は汁かけ飯。その起源は鎌倉時代で「武家にては飯に汁かけ参らせ候（そろ）、僧侶にては冷や汁をかけ参らせ候」と鎌倉管領家記録に著されています。僧侶によって全国に流布したのがほとんどすたれ、気候風土に適していたと思われる所にのみ残ったとされています。
そこで、冷や汁の基本の作り方や食べ方、アレンジレシピなどをまとめてみました。
冷や汁 素の作り方（宮崎の基本レシピ）
焼いたところへ、お出汁や水をいれてのばしていき、刻んだきゅうり、青じそ、ミョウガなどを加え、最後に手でちぎったお豆腐などを追加。輪切りのきゅうりは、色も鮮やかでシャキシャキの食感が◎
お魚は、アジなど淡白なものなら他の魚でも◎。ぜひ豪快に食べたいので、特にお子さまが食べられる場合には、魚の骨は丁寧に取り除いて置きましょう。キンキンに冷やすのがポイントですよ！
冷や汁の食べ方
ごはんにかけて
白いご飯にかけていただくのが王道の食べ方。冷たいお茶漬けのようにいただきます。お米がベタっとしていると、ふやけてしまうので、お米を炊くときは、「かため」がおすすめです。
うどんで食べるのが埼玉流
全国各地に冷や汁の文化がありますが、埼玉県ではうどんで食べるのが主流なのだとか。夏ならそうめんもいいですね！そうめんつゆのようにして、つけていただくのも美味しそう。
豆腐にかけるのも◎
ごはんやうどん、そうめんの他、豆腐にかけるというご家庭も。みそ味に、きゅうりや魚のうまみなら、豆腐との相性もばっちりですね！
シンプルな冷や汁のレシピ
アジを焼いてつくる基本のレシピ
シンプル＆王道の「冷や汁」レシピ。
味噌を焼かないレシピもありますが、このレシピの通り一度焼くのが本格派。火を通すことで香ばしい香りを楽しむことができますよ。
アジを焼かずにつくるお手軽レシピ
こちらは、味噌を焼かないレシピ。すりゴマに味噌や調味料を加えたら、そのまま水でのばしていきます。
香ばしさは控えめですが、手軽にできるので忙しいときなどにぴったり。
お魚を簡単アレンジした冷や汁レシピ
ツナ缶でつくる冷や汁
冷や汁の決め手はお魚ですが、グリルで焼くのはちょっぴり手間。
そんなとき、ツナ缶をつかって手軽に作ってみるのはいかが？きゅうりと豆腐もたっぷり加えていただきます。
サバ缶でつくる冷や汁
ボリュームを楽しむなら、ツナ缶ではなくサバ缶で。お魚の身をしっかり味わう冷や汁を楽しみたい方や、サバ缶のアレンジレシピとしてもおすすめです。
鮭缶でつくる冷や汁
お茶漬けなどでもお馴染みの鮭。中骨水煮缶を使って作る鮭の冷や汁レシピです。たたき梅を添えれば、さらに爽やかに。ごはんはもちろん、こちらのレシピの通りそうめんでいただいくのも美味しそう。
夏には辛いもの！味変（あじへん）冷や汁
キムチ味の冷汁
あつあつご飯に、野菜とキムチ、アジのほぐし身を乗せ、上からみそ入りの出汁をかけていただく冷や汁風のレシピ。ピリリと辛いキムチが食欲をそそります。
カレー味の冷や汁
疲れているけど、ちょっとパンチがあるものを食べたい日にはカレー風味の冷汁はいかが？薬味とカレーの組み合わせが意外にはまります。
中華風の冷や汁
キムチ、カレーに続くピリ辛レシピは豆板醤やラー油をつかって。にんにくでアジのくさみが消えるのも◎たっぷりの大葉を乗せて、さっぱりいただきましょう。
冷や汁風のレシピ
魚を入れずにねばとろ冷や汁
もっと手軽に楽しみたい！＆ねばねばも味わいたい！という方におすすめしたいのがこちらのレシピ。お魚は使わず、オクラやなめこ、長芋などねばねば食材たっぷりの具だくさんで作る冷や汁風のレシピです。
白玉団子入り豆乳冷汁
白玉団子入りの豆乳でつくるまろやかな味噌汁ならぬ、冷や汁。白玉というと甘味をイメージしますが、お味噌でも以外にあうのだとか。ぜひ、お試しくださいね。
冷や汁の作り方は地域によってさまざま。
代表的な作り方（宮崎県）は、すり鉢に味噌と胡麻、焼いたアジのほぐし身を加えてすりこぎですってから、一度、フライパンかトースターなどで焼き目をつけます。