お正月は年神様(としがみさま)を我が家にお迎えして祝う、新年度最初の大切な行事。お正月にいただく、おせち料理の由来や簡単レシピ、食材のいわれなどを詳しくご紹介します。
おせち料理の由来
おせちの簡単レシピ
【一の重「祝い肴・口取り」】
一の重は、別名前菜にあたる『口取り』の重ともいい、お屠蘇をくみかわす時に祝う肴や、お酒が飲めない子ども達のための甘い料理を盛り合わせます。蓋を開けた時、彩り華やかで、新年の晴れやかさを盛り込み、おめでたさを強調します。
黒豆
数の子
田作り
かまぼこ
たたきゴボウ
鮭の昆布巻き
伊達巻き
栗きんとん
【二の重「酢の物・焼き物」】
二の重は、美しく華やかな段。おせちの中でもごちそうとされる海の幸を中心とした焼き物や、添え物としてさっぱりした酢の物を盛ります。
紅白なます
酢れんこん
えびのうま煮(煮物)
サワラの西京焼き(味噌漬け焼き)
牛肉のお祝いロール
【三の重「煮しめ」】
三の重は、季節のおいしい野菜(山の幸)を使った煮ものや、メイン料理となる煮物を盛り合わせます。ちょっとおせちに飽きた時や、お客様のおもてなしにも使えるよう、和洋折衷なイメージもおすすめ。
お煮しめ
鴨ロース
お重の詰め方アイディア
おせちを盛り付ける際は、料理は必ず冷ましてからと、汁気をきちんと切ってから盛り付けることで、食材が傷みにくくなります。また、詰める時間がかかる場合や、詰めた後の保存は、暖房のきいた部屋は避け、涼しい場所で保管するようにしましょう(※傷みやすいものが入っている場合は、冷蔵庫保存をしてください)。
最後に・・・
お重に詰めると圧巻のおせち料理も、ひとつひとつを見てみると、しょうゆやみりん、だしなどを使ったシンプルな味付けのものが多く、思ったよりも気軽に作れるレシピが揃っています。少し甘めや、塩分控えめなど、好みの味付けにできるのも手作りならでは。何かひとつでも作れそうなものがあれば、今年はおせちメニューにチャレンジしてみませんか♫
「おせち料理」は、漢字では「御節料理」(おせちりょうり)と書き、もともとは季節の変わり目の節句(節供)に神様にお供えした料理でした。やがて正月が一番重要な節句であり、節句の1番目であることから、現在では「おせち料理」といえば正月料理をさすようになったといわれています。年神様へお供えするとともに、家族の幸せを願う縁起もののおせち料理。五穀豊穣、子孫繁栄、家族の安全と健康などの祈りを込めて山海の幸を盛り込みます。