不変の新しさ
素材がかわることはあれ、千年以上もの昔から、ほとんどその姿を変えることなく使われ続けてきた「箒(ほうき)」。古くは『神様が宿る』とされ、安産祈願や祭祀用など、神聖な物として扱われてきました。平安時代には、掃除用具として使われるようになったという記述が残されていて、畳と共に広く普及していくのです。
そんな箒が、フローリングが主流となった現代で、またその良さを再確認されているのですから不思議なものですね。
箒には「現代だからこそ使って欲しい」理由が、ちゃんとありました。
お部屋の掃き掃除に向いている、箒の種類は?
室内を掃除するのに適した素材の箒。それが『棕櫚箒(しゅろほうき)』と『江戸箒』です。
関西では、「箒といえば棕櫚」。江戸箒は、その名の通り東京で生まれました。
関西では、「箒といえば棕櫚」。江戸箒は、その名の通り東京で生まれました。
棕櫚箒(しゅろほうき)
フローリング掃除に最適!
天然のワックス
江戸箒(えどほうき)

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江戸箒の材料となっているのは、トウモロコシにそっくりな、その名も『ホウキモロコシ』。イネ科の植物です。
ホウキモロコシの箒は、和室のお掃除に◎

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このホウキモロコシを数日かけて天日でしっかりと乾かし、出来の良い物だけが選定されて江戸箒が作られていきます。

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力を入れずに掃出すことが出来る江戸箒は、フローリングにも使うことが出来ますが、和室のお掃除にもとても使いやすい箒です。
ほうき草(帚木/コキア)の箒は、庭掃除に◎
では、いくつかおすすめの箒をご紹介しましょう!
おしゃれなインテリアとしても人気!おすすめ「箒(ほうき)」
職人の技が光る【山本勝之助商店】
ちりとりとセット使いでおしゃれに♪【白木屋傳兵衛】
手作り感が素敵!【高倉工芸】

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箒作りを、原料となるホウキモロコシを育てる土壌作りから始めるという、拘りの<高倉工芸>の『南部箒』。特徴は、職人の手によって丁寧に選定され束ねられた箒の、チリチリと縮れた穂先です。

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畳みやカーペットはもちろん、絹やビロードといった扱いの難しい生地の埃も綺麗に絡め取ってしまえるのが、この縮れた穂先ならではの優れた持ち味です。

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商品によっては3年以上もの歳月をかけて出来上がって来るものもあるのです。掃除をする手も、自然と丁寧になりそうですね。
お気に入りの箒はみつかりましたか?
では、いよいよお掃除本番といきましょう♪
では、いよいよお掃除本番といきましょう♪
さて、掃除に取り掛かろう
おわりに
「長く使いこんで欲しい」
そんな思いを込めて作られた箒が手に馴染んだら、きっと毎日の掃除の時間が楽しみになりますよ♪
そんな思いを込めて作られた箒が手に馴染んだら、きっと毎日の掃除の時間が楽しみになりますよ♪
※素敵な画像のご協力ありがとうございました
ドーンと空に向かってそびえる『棕櫚』は南九州が原産のヤシ科の植物です。箒として使うのは、幹のこの沢山のヒゲに覆われたような外側の部分です。なんとなく、箒の面影?がありますよね。
このモシャモシャとヒゲを生やした棕櫚の皮は、見た目からは少し想像しにくいかもしれませんが、とてもしなやかで強い繊維から出来ているんです。