びわこふきんって?
20年前、洗剤に含まれるリンが「滋賀県琵琶湖」を汚染して、地域住民で「リンを含む洗剤の追放運動」が起こりました。時を同じくして開発された「洗剤なしで食器が洗えるふきん」が、合成洗剤の使用をなくしたいとの思いから「びわこふきん」と名付けられたのです。
びわこふきんの種類
目が粗い…びわこふきん 中間…びわこα(アルファ)
目が細かい…和太布(わたふ)
この3つがあれば家の中の「洗う」は、ほとんど賄えます。
洗剤を使わないエコ生活をいよいよ実践です!
お手入れ
エコ先進国のドイツでは、もはや当たり前になっている「煮洗い」というお手入れです。
用意するもの…ステンレスかホーローの大きめの鍋、重曹(石鹸、酸素系漂白剤)*重曹はアルカリ性の天然素材で石鹸と同じ働きがあります。
①大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かして重曹(大1~2程度)を入れます。
②「びわこふきん」を入れて3分ぐらい煮た後、火を止めて 10分ぐらい放置します。
③お箸やトングで「びわこふきん」を取り出して、何回かお水ですすぎます。
④仕上げに「お酢」を入れてすすぐとアルカリ性の中和と柔軟剤効果があります。
⑤冷めた重層水はシンクのお掃除に使ったあと、排水溝に流して放置すると「排水溝のお掃除」にもなります。
上のやり方で「汚れのひどさ」に応じて、重曹、石鹸、酸素系漂白剤と使い分けて、煮る時間も10~30分と調整します。
重曹⇒重曹+石鹸⇒酸素系漂白剤⇒酸素系漂白剤+石鹸という具合です。(汚れが軽い順)
重曹は「天然素材」で人にも環境にもやさしいので安心して使えますね。汚れがひどい時も、無添加せっけんと酸素系漂白剤のアレンジで対応出来るので安心です。
重曹、無添加せっけん、酸素系漂白剤は、すべて環境を考えた「エコな煮洗い」に必要な「エコアイテム」なので、是非揃えたいものです。
汚れもすっきり落ちたら、しっかりしぼって後は干すだけ。スッキリした気持ちで、また明日も「びわこふきんと私」頑張っちゃいます♪
「びわこふきん」の活用法
キッチン
機能的な「びわこふきん」「和太布」は、お料理の現場で大活躍!料理研究家の有元葉子さんの著書で紹介されてから、その「優れた働き」が広く知られるようになりました。全国で料理教室を運営している「ベターホーム」でも多目的に利用されています。
土のついた「じゃがいも」や「ごぼう」を洗うのに重宝します。お料理の下準備もこれではかどりますね。
食器洗いにはサイズの小さい「びわこふきん」が活躍します。あらかじめ「油汚れ」は、ヘラや新聞紙などで取り除いておきます。そのあと「お湯」を使って「びわこふきん」で洗うだけ。お皿との密着感があり「するり」と汚れが落ちていきます。
「びわこふきん」で洗剤を使わず食器洗いをした後に「食器を拭く用」として作られた「和太布」が、やっぱり食器を拭くのに大活躍です。水気も繊維も残らずきれいに拭きあげられます。
洗面所
洗面所では、顔を洗ったり歯を磨いたり、直接肌に触れる事が多い場所だから清潔な物を使いたい…。「びわこふきん」は速乾性に優れているので、ジメジメした雨の日も大丈夫ですね。
お風呂
「びわこふきん」のある生活
自然から生まれて、私たちの「洗う」という生活の中に密かに根付いた「びわこふきん」は、ボロボロになって、また自然へと帰っていきます。
「大切な水を守りたい」という「願い」が織り込まれた「びわこふきん」。
私たちは、そんな「びわこふきんのある生活」を”未来”へつなげていきたいですね。
オーガニックコットンの落ち綿を原料に「ガラ紡」という機械で紡いだ糸…それが「ガラ紡糸」です。「がらがら」と音を立てて丁寧に作られます。
今では少なくなった「小巾の力織機」を使って、やわらかく凹凸のある「ガラ紡糸」をゆっくり織りあげます。