グリーンカーテン
別名:緑のカーテン、エコカーテン
CO2削減と光熱費への費用対効果を認め、公共施設が率先して設置するなど、グリーンカーテンは、今や日本の夏の必需品になりつつあります。大手のマンションデベロッパーでも、グリーンカーテンの設置を居住者に勧め、ガイドブックや種を配布するように。
天然の冷却効果があります。
夏の日差しをさえぎる道具として、日本には昔からヨシズがあります。
緑のカーテンもヨシズも同じ植物ですが、一番大きなちがいは、緑のカーテンは生きている
ということです。
ヨシズは、乾燥させた植物の茎を編んでつくったものです。
日光をさえぎることはできても、長時間日光にあたっているとヨシズ自体があたたまり、
その熱を部屋の中に伝えてしまいます。
一方、緑のカーテンは、地面から吸い上げた水を茎の中にたくわえ、葉の表面から水を蒸発させて、
自分自身が熱くならないように工夫をしています。
それが植物のラジエーター効果です。
今や、夏の公共施設では当たり前に
中学校の例。壁面緑化としても見ごたえがあります。
私たちのお部屋にも、グリーンカーテンで緑陰+省エネ効果を★
初心者さんにおすすめの植物は?
夏はやっぱり朝顔!という方に
朝 顔
朝顔は、江戸時代に大流行して以来、現在まで品種改良が重ねられてきました。伝統的な日本アサガオをはじめ、西洋アサガオのヘブンリーブルー、最近、人気が出てきた沖縄うまれの「オーシャンブルー」など、数多くの品種があります。
★グリーンカーテンに最適とされるのは、旺盛な生命力を持つ「オーシャンブルー」(琉球朝顔)。↓↓↓
出典:www.flickr.com(@karitsu)
他の朝顔と比較して葉が大きく密に繁り、ツルの伸びが早いことが特徴。冬越しする宿根アサガオです。
“おなじみの朝顔とは違う”とされるオーシャンブルーの特徴についての説明があります。
食す愉しみ。ゴーヤ、パッションフルーツ・・・
ゴーヤ
病害虫が付きにくく、肥料や農薬もほとんど不要なグリーンカーテンの代表格。水と暑さがあればぐんぐん成長し、大きな葉が密に茂ります。
グリーンカーテンで、見た目も実際も涼しく。
寝室の外に植えたゴーヤです。
部屋のなかまで緑のひかりで満たされています。
小さいゴーヤもなっています。かわゆいです。
お料理の例は。
パッションフルーツ(クダモノトケイソウ/食用トケイソウ)
ブラジル原産。花も実も魅力的な、つる性植物です★
2つに切って、そのまま頂きます。はなやかな香りと酸味があり、プチプチした感触の種も食べられます。
おかわかめ(雲南百薬/うんなんひゃくやく)
真夏に、肉厚な葉を次つぎにつけます。東南アジア原産とあって、暑いの大好き、反対に、冷涼な地方での栽培は難しい。食用にするのは、若芽の部分です。
葉・茎から、球根まで食べられる。↓↓↓
オカワカメは熱帯アメリカまたは熱帯アジアに自生するつる性の多年草です。日本には中国から長寿の薬草として伝わり、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれています。
百薬というように、葉酸やミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅)、ビタミンAを多く含み、栄養価が高いことから、健康野菜として注目されています。
地下には球根、葉腋にはムカゴができます。球根もムカゴも茎も葉も食べることができます。茎葉は加熱すると、ぬめりが出て、食感も色つやもワカメのようです。また、大きく育った球根は、スライスしたり、すりおろしたりすると、ととろのような感覚で食べられます。
つやつやとみずみずしく柔らかな葉には少しぬめりがあります。
へちま
豚肉と好相性。麻婆仕立てにするなど、レシピはいろいろ。
実を収穫したらスポンジを作る楽しみも
バスでマッサージに、キッチンでは茶渋落としや鍋の焦げ落としに…。さまざまな場で使うひとが増えています。
作り方は下記をご参照ください。↓↓↓
作り方は下記をご参照ください。↓↓↓
ほのぼの感のあるフォルム。ひょうたん・風船かずら・・・
ひょうたんやヘチマの、どこかひょうきんなカタチに癒される・・・そんな方もおいででは。
ひょうたん
飾っておくだけで何だかかわいい。
かわいいのがお好き?
フウセンカズラ
出典:pixabay.com
北アメリカ原産のつる性植物。花が咲いた後、風船のかたちをした袋状の果実(食べられません)になります。
ホップ
日本では、北海道や東北で栽培されており、グリーンカーテンにするひとも少なくありません。栽培の適地は、関東以北の冷涼な気候のエリアです。
出典:pixabay.com
白い小さな花(毬花)が結実した姿です。缶ビールのラベルの絵柄でご存じかもしれませんね(^^)
毬花から、パン酵母を起こす方も。
「混植」でより密度の濃いグリーンカーテンに
失敗が少ない組み合わせ例は。↓↓↓
花が1種類だけでさみしいとか、果実が成りすぎて食べ飽きてしまったり消費しきれなくなって困ったということを耳にします。そこで、1種類だけじゃなく2種類一緒に植える、または花と野菜を一緒に植えて両方楽しむといった「ミックス植え」はいかがでしょうか?
当社がおすすめする、初心者でも失敗しにくい組み合わせは「アサガオとフウセンカズラ」「ゴーヤーとアサガオ」などです。
栽培時期や管理の違い、相性もありますので初心者には難しいですが、慣れてきたらいろいろ試してみると新しい楽しみ方ができるでしょう。
準備するものは
1. 苗 ※園芸店に出かける前に、あらかじめ植物を決めて計画を立てておきましょう。
2. 培養土
3. 鉢底石
4. 肥料
5. プランター ※幅70cm・奥行30cm・深さ30cm以上。
6. つるを這わせるためのネット・支柱・銅線など
7. スコップ、じょうろなどの園芸道具
2. 培養土
3. 鉢底石
4. 肥料
5. プランター ※幅70cm・奥行30cm・深さ30cm以上。
6. つるを這わせるためのネット・支柱・銅線など
7. スコップ、じょうろなどの園芸道具
グリーンカーテンの準備や作成の参考になるサイトを2つご紹介。
プランターを使ってグリーンカーテンを作る方法がわかりやすく記載されています。↓↓↓
NPO法人・緑のカーテン応援団のウェブサイトです。
ネットの張り方や肥料については、こちらをご参考に。↓↓↓
肥料や培養土の通信販売もあります。
★マナーにも留意しましょう
・お隣や上下の階へのつるの侵入は、迷惑になることも。置き場所を考えましょう
・成長を終えた枯れ葉やつるのこまめな片づけも必要です
・台風シーズンには、吹き飛ばされないよう早めの準備など、特に注意を払いましょう
・成長を終えた枯れ葉やつるのこまめな片づけも必要です
・台風シーズンには、吹き飛ばされないよう早めの準備など、特に注意を払いましょう
★花や実が終わったら
「緑のカーテン」のお片付け
●葉が色あせてきたら片付け時です。
植物の株元あたりで茎を切ってしおれさせます。3から4日後に葉がしおれボリュームがなくなったら処分しましょう。
●土を再利用しましょう。
土を再生し、また次の栽培を楽しみましょう。
秋から冬の時期に、土を新聞紙の上に出し、日光消毒してから乾燥させます(だいたい2週間ほど)。その間、雨にぬれないよう注意しましょう。乾燥してから、腐葉土や培養土を2から3割混ぜて次の栽培に使用します。
おしまいに
植物の蒸散作用によって、気温を下げる効果ばつぐんのグリーンカーテン。見た目涼やかな上、美味しい実がなったり、美しい花が咲いたり、いいこともたくさん♪省エネルギー&エコはもちろんのこと、猛暑の日本列島を心身ともに健やかに過ごすためには、エアコンへの過度な依存は避けたいもの。次の夏から、グリーンカーテン、スタートしませんか?
直射日光が、優しい木洩れ日に変わる♪