はじめに
緑のカーテンとは、ゴーヤーやアサガオ類などのつる性植物をネットに絡ませて、カーテンやシェード風に仕立てたもののこと。グリーンカーテンと呼ばれることもあります。見た目が涼しげなだけではなく、植物が間近にあることで、自宅にいながら森の中のような気分を味わえます。さらに、実際に周囲の気温や室温を下げる効果があり、暑い夏を乗り切るための、欠かせないガーデニングアイテムとなりました。
暑い夏の日差しをさえぎってくれるグリーンカーテン。エアコンの使用を減らし、節電や省エネの効果が期待できます。熱い夏も快適に過ごせそうですね☆
神奈川県環境科学センターよると、2008年県内の学校でグリーンカーテンを作り、壁を緑化をしたところ、緑化されている室内はしていない室内よりも最大で3.8度、平均でも1.7度室温が低かったという実験結果が出ています。
準備するもの
グリーンカーテンに適しているのは。「西洋あさがお」が人気ですが、「垣根朝顔」という品種もおすすめです。教材などで使われる西洋朝顔より、ツル伸びがよいです。
植える前に種の準備が必要です。アサガオの種は硬いので一晩水につけて吸水させるか、ペットボトルにタネをいれて振るとタネに傷が付き、発芽しやすくなります。4月~6月中が蒔き時ですが、初心者の方は種からではなく、苗から育てるのもおすすめです。
朝顔の育て方(種の場合)
1.水はけをよくするため、プランターの底に鉢底石を敷きます。その上にプランターの高さの約8割~9割程度の土を入れます。土を入れたら、指を使ってタネをまく穴をあけます。ちょうどよい深さは、人差し指の第1関節です。15cm~20cmほどの間隔を開けてまくと植えて1週間ほどで発芽します。
2.タネは1週間くらいで発芽します。たくさん芽が出た場合は、少し大きくなるのを待って「間引き」しましょう。間引きとは、本葉が開きはじめたころ、一番生育の良いものだけを残して残りをハサミで根元から切りとることです。
最初に出てくる葉を「子葉(しよう)」といい、次に生えてくる葉を「本葉」といいます。本葉が2~3枚になったら間引きをします
3.(苗から育てる方はここから参考にしてください)つるが伸びる前に、育てる場所に合わせてネットを張ります。ネットの上部は、サッシ枠などのの金具などがあればそこにひもなどで固定すると安定します。ひっかけるところがない場合は、突っ張り棒を外の窓枠の上に着け、そこにネットを吊るという方法もあります。
4.つるが50センチほど伸びたら、ネットにつるをはわせましょう。つるとネットをひもで結んで固定すると、つる同士がからまずキレイにはわせることができます。つるが傷つかないよう、あまり強く縛らないよう気をつけます。
おうぎ型になるようつるを張るのがポイントです。ネットからはみ出たつるはカットしましょう。
※水やりのポイント
水やりは晴天の日は1日に1回、朝か夕方にたっぷりと。暑さがピークを迎える8月頃は、1日2回くらい必要な日もあるので、様子を見てあげましょう。プランターの下の穴から水が出てくるまで、十分にあげてください。
白やブルー系の朝顔は涼しげでさわやかな印象に、ピンクの朝顔はかわいらしい印象になります。好みに合ったものを選びましょう♪
6・開花してから1か月半ほどで実が茶色くなってくると採種時期です。収穫したタネは、翌年植えるときまで保存しておきましょう。
日本の夏の風物詩「朝顔」。その可憐に咲く姿は見る人を涼しく、さわやかな気持ちにさせてくれます。近年、その朝顔でつくる「グリーンカーテン」が注目されています。