だるさや貧血など不調の原因は、鉄分不足かも…?
鉄分の消費量が増える夏
貧血はこんな症状が原因の事も
氷を食べるのが大好き
汗がにおう気がする
鉄分が不足すると、体は通常とは違う方法でエネルギーを作り出そうとします。その老廃物として、乳酸やアンモニアが汗に含まれ排泄されるため、体臭が強くなるケースも。運動や入浴で汗腺の老廃物は流しているはずなのに汗がにおう場合は、貧血が原因かもしれません。
鉄分不足になってしまう食習慣とは…?
食事中の飲み物がコーヒーor紅茶
カフェインは鉄分の吸収を阻害する働きがあるといわれています。アイスコーヒーやアイスティーはホットよりも飲みやすく、喉の乾きを潤そうとごくごく飲めてしまうため、カフェインの取りすぎの原因にも。せめて食事中は控えて、休憩時間などリフレッシュ程度にとどめておきましよう。
お米の摂取量の不足
貧血と聞くと鉄分だけに目が行きがちですが、タンパク質が足りないと「非鉄欠乏性貧血」になりやすくなります。糖質を控えるためにご飯は食べない、というケースも多いのですが、実はお米にはアミノ酸が含まれているため、日本人の食生活の中では重要なタンパク源にもなっています。小麦を使ったパンよりも補いやすいので、ご飯の控えすぎにはご注意を。
食物繊維の摂りすぎ
食物繊維は便秘予防や、血糖値の上昇をゆるやかにするなど体にうれしい効果が多いのですが、過剰に摂取すると鉄分が吸収される前に体の外へ排出させてしまう事も。全粒粉を使った食品や、おからなどが好物でたくさん食べる場合は、量に注意してみてください。
鉄分補給を助けてくれる栄養成分&食べ物は?
鉄分の吸収をアップさせてくれる「ビタミンC」
「ビタミンC」は鉄分の吸収を助けてくれるので、鉄分を多く含む物と一緒に食べると効果的といわれています。ただし、ソラレンという紫外線の吸収を高める成分も同時に含む事が多いので、日差しの強い時期は“夜に食べる”のがおすすめです。
「鉄」の運び屋さん、銅を含む「ナッツ類」
いくら鉄分を摂っても、体で鉄を必要な所に運ばれなければ効果が発揮されません。鉄を運んでくれる成分の「銅」は、ナッツ類に多く含まれます。おやつやサラダのトッピングなどで、意識的にナッツを取り入れてみましょう。
うま味たっぷりの手軽な「貝類」
貝類にも鉄分が多く含まれます。アサリや牡蠣に多いのですが、ムール貝などにも鉄分が多く含まれます。外食時に貝を使ったメニューを選んだり、オイル漬けの缶詰をおつまみなどに取り入れると簡単に鉄分を補給する事ができそうです。
コップに入っている氷を2~3個食べる程度なら問題ないのですが、大きいカップにぎっしり入ったクラッシュアイスをガリガリ食べてしまわずにいられない、アイスの代わりにお皿にいっぱい氷を食べてしまう、というのは暑さのせいではなく貧血が原因の事も。理由ははっきりしませんが、一説では、鉄分が不足する事で口の中の体温調節が上手くできず、氷で体温を下げようとするからともいわれています。貧血の治療が終わると、氷を食べるクセが消えるというケースも多いそうです。