【白湯(さゆ/しらゆ)】って?
「白湯」と「湯冷まし」の違い
子供の頃、熱を出して寝込んでいたら母親が「湯冷まし」を飲ませてくれた。そんな記憶のある人も多いかもしれません。「白湯」は水を沸かしたもので、それを冷ましたものが「湯冷まし」になりますが、ブームとなった「白湯」も沸かしたものを飲みやすい温度に冷ましたものなので、一般的には同じものという認識があるようです。
起源はアーユルヴェーダ
白湯がなぜ体にいいと言われているかというのは、インドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」からきているようです。「アーユルヴェーダ」では人の身体も自然界と同じように「火」「水」「風」の要素で成り立っていると考え、水を火にかけ沸かす(気泡がでることから風が加わるとされている)ことで、全要素を満たしているため身体のバランスを整えるとされています。
飲むだけで体に嬉しい効果がたくさんあると言われている白湯習慣。簡単に作れて美容と健康のためになるなんてとっても魅力的ですが、その作り方・飲み方にはポイントがあるんですよ。
なんとなくでやっていた人も、これから白湯習慣をはじめたい、という人も、ここで順にご紹介していきますのでチェックしてみてくださいね。
女性に嬉しい【白湯】の効果
冷え性改善
女性に多い、冷え性。寒い冬は外気の影響で手足が冷えてしまいがちですが、夏場も冷えを感じている人が増えてきています。その原因として考えられることは2つあり、1つは冷たいものを取り過ぎて胃腸を冷やしてしまうこと。そしてもう1つは自律神経の乱れ。無理なダイエットや過剰なストレスを受けるとホルモンバランスが乱れ、それが原因で自律神経も乱れてしまいます。室内と外気の寒暖差など、環境の変化からくるストレスも自律神経を乱してしまう原因に。
胃腸の冷えも、自律神経の乱れからくる冷えも、体の中から温めることで改善されると言われています。辛い冷えから解放されるためにも白湯を飲んで内臓から体を温め、代謝と血流アップを目指しましょう。
肩凝り・腰痛の緩和
体が冷えると血の巡りも悪くなり、肩凝りや腰痛の原因になることも。白湯を飲むことで体が温まって血のめぐりがよくなり、肩こりや腰痛などの改善にもつながるとされています。
便秘解消・デトックス
便秘になりがちな人にも白湯はおすすめ。白湯を飲むことで内臓が温められて腸の動きが活発になり、消化力がアップするため、便秘解消にとても効果的なんです。さらに、体の毒素を排出するデトックス効果も期待できます。
ダイエット効果
白湯はダイエットにも効果的。その理由としては、内臓を温めることで基礎代謝があがり、脂肪を燃焼しやすくしてくれるそうです。また、血液やリンパの流れがよくなることで、体内の余分な水分を尿として排出できるため、むくみ防止にも効果的です。
美肌効果
体内の老廃物を排出することで腸もキレイになり、肌も美しくなると考えられています。たしかに食べ過ぎや飲み過ぎなど胃腸が疲れている時は吹き出物などが出やすくなりますよね。腸を美しくすることが美肌を保つには必要です。
花粉症の症状緩和
白湯を飲むことで体が芯から温まって免疫力が上がり、鼻水・くしゃみなどの花粉のアレルギー症状を抑える効果が期待できるそうです。ちなみに体温が1度上がると、免疫力は5~6倍にもなると言われています。水分補給のついでに手軽にできるので、試してみる価値はありそうですよね。
どう作る?どう飲む?【白湯】の正しい摂り方
白湯の作り方
(2)沸騰したら蓋をとり、そのまま沸かし続ける
(3)10~15分ほど沸かせば完成です。
多めに作ってしっかり沸かす
水はミネラルウォーターや浄水器の水はもちろん、水道水の質も上がっているので水道水でもOKです。しっかりと沸かすことがポイントですので、蒸発し量が減っていくため最初の水は多めにしておきましょう。
沸かし直しはNG。保温ボトルを活用しよう
適正温度は50度前後
アツアツで飲むのはNGです。カップに入れ、人肌より少し高めの温度・50度前後に冷ましてから飲みましょう。
飲む量は1日に700~800mlを目安に
白湯が身体にいいといっても摂りすぎは禁物です。摂りすぎるとむくみの原因になることもあるため、飲む量は1日に700~800mlぐらいを目安にした方がよいと言われています。
少しずつ時間をかけて飲む
飲む際は、一気にゴクゴク飲むのではなく、ふうふうしながら少しずつ飲むこと。飲むタイミングですが、絶対に飲んでほしいおすすめのタイミングは朝一番です。体内からほっこり温まる感覚を実感できます。その後は食間や食中、好きなタイミングで飲んでください。
食後30分の間と就寝前は控える
ただし食後30分の間に飲むのは、胃に水分が多く入りすぎ消化を遅らせてしまうため控えてください。また、就寝前に飲むとトイレに行きたくて目が覚めてしまうこともあるかも知れませんので、就寝前も避けた方が無難です。
味を変えてもっと飲みやすく♪白湯アレンジ
白湯×はちみつ
ちょっぴり甘みがほしい!そんな時には「はちみつ白湯」。はちみつにはむくみ予防も期待できるのでむくみが気になる時にもおすすめ。
150mlの白湯に対してティースプーン1杯を目安に追加してくださいね。
白湯×レモン
ビタミンCとクエン酸で疲労回復&美肌効果を狙いたいなら「レモン白湯」がおすすめです。
カップ1杯分の白湯に、レモンをお好みで数滴入れ、塩をほんの1つまみだけ足して飲んでみてください。
白湯×生姜(しょうが)
内臓を温めてくれる白湯に生姜を入れればさらにポカポカと体を温めてくれる「生姜白湯」になります。
白湯を作る時に生姜スライスを2~3枚入れて沸かして作ります。ジンジャーパウダーや生姜のチューブなどを使う場合は、1杯分の白湯に、チューブは小さじ1杯程度、パウダーは大さじ1程度を目安にプラスしてください。
白湯×ミント
スッキリとした爽やかな香りで気分をリフレッシュさせてくれる「ミント白湯」には、ストレスを和らげてくれる効果があるそうです。また、アレルギー症状改善も期待できるそうなので花粉の時期にもおすすめ。
作り方は、カップ1杯に対して、ミントを2~3枚入れて白湯を注くだけでOK。
白湯×オリーブオイル
白湯にオイル!?と思う人も多いかもしれませんが、オリーブオイルを入れることで腸の動きを活発にしてくれるので、通常の白湯だけよりもさらに高い便秘解消効果がのぞめるそうです。
カップ1杯に対して、オリーブオイルは小さじ1杯程度を目安にしてください。飲む際は、冷めてしまうとオイルの膜が張ってしまい飲みづらくなってしまうので、できるだけ温かいうちに飲みきりましょう。
【白湯】習慣で病気知らず♪
簡単にできて女性の色々な悩みを助けてくれると言われている白湯の効果と、作り方&飲み方をご紹介しました。
寒い季節だけでなく、夏場は外の暑さとエアコンの効いた室内の温度差に体調も崩れやすくなります。白湯を飲むことを毎日の習慣にして、体の中から健康的に美しく過ごしましょう。
「白湯」とは、水を沸騰させただけの無色透明のお湯のことを言います。