八ヶ岳の大自然に囲まれた「仙人小屋」は、まさに温かみのある山小屋のような店内。
予約ではなく、先着順に名前を書いた順番に通してくれるシステムになっています。ちなみに「朝の９時半くらいにボードが出されるので、そこで一旦名前を書いて、しばらく観光してから開店11時少し前に戻るのがよい」と仙人は教えてくれます。
メニューも豊富！ただし、旬を過ぎると食べれなくなってしまうものもあるので要注意！
「熊焼き肉定食」
「熊焼き肉定食」
熊肉、野菜、キノコのみそ汁、ご飯、ひじきの煮物、お漬物など･･･。
熊肉は、鹿や羊よりも脂がのっているけれどもお肉は少しかため。
豚鶏牛で言えば牛に近いそうです。クセはあまり無くて食べやすいとのこと。
ジュ―！熊のお肉はしっかり焼くこと！
猪の肉もあります。
「30分食べ放題」の鹿肉！
30分食べ放題の鹿肉！
2人以上で行って1人がひたすら切っている切ってる間に、もう1人がひたすら食べて…を時間を決めて交互に繰り返す、という作戦で食べる人も。漫画のようなお肉感です。
「鹿しゃぶしゃぶ定食」
「鹿しゃぶしゃぶ定食」
まずはきのこ類を出汁に入れ、肉をシャブシャブ。
鹿肉で脂肪分があるのは珍しいそうで、若い雌鹿のみあるそうです。シャブシャブ用の肉は旨味とコクが強く、しかしクセは無いとのこと。噛みごたえもあるそうです。
熊鍋定食
「熊鍋定食」
大きいカゴの中に野菜と熊肉が盛りだくさん！これを鍋の中に投入すると…！！
投入して一煮立ちすると…熱々の美味しそうな熊肉鍋に！
熊肉はちょっと時間がかかるそうです。
固めのお野菜とともに初めから入れてグツグツ。
熊鍋の熊肉も、脂身・お肉は全く臭みもなくて美味しいと評判です。
「マタギ汁定食」
「獲れたて鹿のマタギ汁定食」
骨付きの鹿肉がこれでもかと入ってます。
あと、大根、人参、ごぼうなど。
「赤身ですが、汁には脂が浮いてない」とのこと。
「マタギ汁」
大根、人参などゴロっとしたままゆっくり時間をかけて鹿肉と煮込んでいて食べごたえあり。
ここでしか食べられない山の恵みの数々です！
「冬の山菜盛り合わせ定食」
「冬の山菜盛り合わせ定食」
こちらも鮮やかな様々な山菜の惣菜の定食です。
ふき味噌や山菜が綺麗に盛り付けられています。
「夢ワラビ定食」
「夢ワラビ定食」
巨大な生のワラビが剣山に刺さって出てきます。
この活けてあるわらびに、野菜スティックのように味噌や醤油、マヨネーズなどの調味料をつけていただきます。
地獄谷のその奥 仙人しか自生している場所を知らないと言う幻の巨大ワアビだそうです。
夢ワラビのおひたし。かつおぶしをかけて、醤油でパクッ！
夢ワラビのタタキに味噌を混ぜ包丁で叩き、ネバネバが出た感じ。
「思った以上に 深い味わい。エグくもなく苦くもなく食べれる。」との声も。
「焼タケノコ定食スペシャル」
「焼きタケノコ定食スペシャル」
タケノコの蒸し焼き、刺身、天ぷら、和え物、きのこ汁などなどてんこ盛り！！
タケノコの蒸し焼きはナイフで切り取りながらいただきます。
先端の部分が一番美味しいそうです！！
「山菜定食」
「春の山菜定食」
さすが自然の食堂！たくさんの種類の山菜が。
全部仙人の採りたて新鮮な山菜です。
食べた人は「こんなに珍しくで美味しい山菜はなかなか食べられない」とのこと。
食材は山の山菜なので、季節によって採れるものが変わってきます。
きのこを使った料理が豊富！
時期によってはきのこがメインになっていることもあります。
きのこ料理は特にメニューが多く、毎回行く度に違うメニューを食べる楽しみがあります。
この時は16種類のきのこがあったそうです。
「きのこのホイル焼き」
「きのこホイル焼き」
ホイルに入った出汁で煮て食べるタイプ。
色鮮やかなきのこがたっぷり。シンプルな調理法なのできのこの味が良く分かるメニューだそう。
仙人もおすすめの食べ方だそうです。
このボリュームなのできのこを食べるだけでおなかいっぱいになりそう！！
「焼きマツタケ」
炭火でじっくり焼くマツタケは格別！
「天然茸の焼きのこ定食」
「天然茸の焼きのこ定食」
こちらも炭火焼き同様、自然の風味をそのままいただけます。このメニューに限らず、すべての料理がボリューミーなので、食べきれない場合はタッパーで持って帰って良いそうです。嬉しいお土産になりますね♪ちなみにお店にタッパーがあるそうですのでご安心を。
すごい赤々しいきのこもありますね！THE・きのこという感じです。どんな味なんだろう…
「きのこ天ぷら定食」
「きのこ天ぷら定食」
驚くほどの量ですが、こちらがお店の一番人気！
べたつかずカラリと揚がった天ぷらで、大根おろし入りの温かい天つゆでパクリ。
見てください！この山盛り感…。
「きのこお刺身定食」
「きのこお刺身定食」
蒸したきのこを刺身のようにスライスして、わさび醤油などでパクッと。
きのこと一緒に山の風味を楽しめます！
「川魚のイクラ丼」
「川魚のイクラ丼」。
キラキラツヤツヤしたぷりっぷりのイクラ丼！
さっぱりとしたお出汁だそうです。
丼の３分の１はイクラの層だそうです。
とってもボリューミー！！
「岩魚の塩焼き」
岩魚の塩焼き！丸々と太った岩魚で、やわらかくいつも食べている岩魚とは全然違います。
単品で注文できます。
「大イワナと信州サーモンの刺身定食」
「大イワナと信州サーモンの刺身定食」
肉やきのこのお刺身だけでなく、もちろんお魚のお刺身もあります。食べれるかどうかは…運次第！
ここに鹿のお刺身が加わっている場合もあるよう。
その時々でメニューが異なります！
自然の食材を使っているお店ならではの食材事情！採りたてだからこそ、季節とともに変化する食材事情を知ることができます。今ある食材、つい最近手に入った食材をお店のメニュー表のところに貼り、今はこういう美味しい料理ができます！と仙人自らが提案してくれることも。
お茶はセルフ！いろいろ飲み比べできます。
飲み物はセルフです。ストーブの上にヤカンが置いてあり、どくだみ茶、ニッキ茶、カラマツ茶、せんぶり茶、ウーロン茶、とちゅう茶、麦茶、冷水など自由に飲めます。その時々によってお茶のラインナップも変わります。
仙人小屋ではこんな教えも！「○○のとりかた」
「熊のとり方」
要約すると…
・熊を見つけたら出来るだけ大きい声で「クマ―」と叫ぶ。
・その後少しずつ「クマ、クマ…クマ…」と声を小さくしながら近づく。
・すると熊は段々遠のいていると思い、安心して居眠りを始める。
・まどろんでいる熊にナワをかけ(手・足・口)、勝利宣言をする。
完
「熊とれました。」
「猪のとり方」
要約すると…
・猪に思い切り悪口をいってからかう。
・猪が怒って突進してくる。
・出来るだけ大木の前に立ち、ぶつかる寸前で横に避ける。
・木にぶつかって気絶した猪をあわてずナワにかけて持ち帰る。
完
「鹿のとり方」
要約すると…
・鹿に【オーイ】呼びかけておいて、近づいてきたら無視する。
・無視された鹿はイライラするが、そんな鹿に「風呂にでも入っていけ」と優しくする。
・優しくされた鹿は「本当はいい人なんだ…」と想いながら、用意してあったドラム缶風呂に入る。
・極めつけにタオルを頭に乗せてあげる。
・鹿の視界が狭くなったところで蓋をする。そして火力を強める。
完
私たちがおいしいく生き物を頂けるのは、彼らの努力あってのこと。
この「仙人小屋」では改めて生き物を頂くということを知ることが出来るのです。
こちらが「仙人」こと大林さん
こちらが山梨県「北杜の仙人」こと大林 登さん。
仙人小屋は豪快な料理はもちろん、仙人の独特なキャラクターも魅力のひとつです。
テレビで紹介されてからは、仙人小屋はますます評判となりました。
仙人のつくる豪快な料理を食べたくて行ったけど、あえなく食材切れで、一年後同じ季節(採れる季節)にリベンジする人も多いとか。
お隣には、仙人のお弟子さんが始めた「自然屋」も！
同じ敷地内には、仙人小屋のお弟子さんのお店、「自然屋」さんもあります。
仙人小屋で修業をしていた妹尾さんは、東京から来た現在の奥様と出会い、二人で「自然屋」のお店を出したそうです。
こちらも要チェック！
ちなみに！こんな感じで新宿発の予定を立てていった方も。
旅程は超ざっくりでこんな感じ。
8:00 新宿からJR中央線
9:00 高尾で中央本線に乗り換え
11:20 小淵沢で小海線に乗り換え
11:30 甲斐大泉駅からタクシーで仙人小屋へ。帰りもタクシー。
14:00 小淵沢で中央本線に乗り換え
15:30 甲府駅で観光
20:30 甲府駅から再び中央本線
21:30 高尾
22:40 新宿着
旅費は買い物含めて15000円使ったかなーくらい。
いかがでしたでしょうか？豪快に盛り付けながら、繊細に飾りつける「仙人」の料理。
豪快だからこそ美味しくいただき、繊細だからこそ山の命のありがたみがわかるような気がするのかも知れませんね。
開店は11時からなのですが、開店前から列ができるようです。日によっては午後にはお目当ての食材のメニューがなくなっている可能性もありますので要注意！その場合は仙人の今日のおすすめメニューを食してみるのもいいかも知れませんね。
知る人ぞ知る、山の奥にある「仙人小屋」。
熊や猪、鹿から、春は山菜、秋はキノコと、豊かな山の恵みを堪能できる自然の食堂です。
しかし予約ができない上に、遅く到着して「食材が無くなりました」と言われることもあれば、臨時休業もありえるとのこと…！それでも、遠くから赴く価値は十二分にあると話題の「仙人小屋」をご紹介します。