「チコリ」は、キク科の多年草。葉の先が淡い緑色で、全体は白っぽい、小さい白菜のような野菜です。和名はキクニガナ、フランス語ではアンディーブ。可愛らしい見た目と、苦味、さくっとした歯ごたえが特徴的で、食卓できらりと光るアクセントになってくれます。

よく見かける白い小さな「チコリ」は、軟白栽培されたものです。まず畑で「チコリ」の根を大きく育て、しっかりと成長させた後、掘り起こした根を遮光したハウスに移して、白い「チコリ」を育てるんです。この小さな「チコリ」を育てるために、大変な手間がかかっているんですね。

「チコリ」には淡い緑色の葉のタイプのほか、赤紫色の葉のタイプもあります。時期をずらして、ベルギー産、ニュージーランド産、そして国産などさまざまな産地の「チコリ」が出回り、一年中、いつでも食べることができる野菜になりました。

チコリの葉をはがすと、まるで、ボートのような可愛らしいかたち。その葉っぱの上に、色とりどりの野菜や生ハム、魚貝などをのせていただく食べ方、「チコリボート（或いは チコリカップ）」は華やかで人気が高いです。

この愛らしいブルーの花が「チコリ」の花です。

「チコリ」は、葉も根も花も食べられることが知られており、葉はサラダなどで生で、根は炒ってコーヒーのように、花はエディブルフラワーとしてサラダやケーキを飾るといった使い方ができます。

ノルウェーサーモン、キュウリ、パプリカ、トマトとカラフルな食材をたっぷり使って、可愛らしく盛りつけたチコリカップです。

チコリの苦みがドレッシングの酢ですこしまろやかに。食材を同じくらいの大きさにカットすると、まとまりもよくなり、食べやすくなりますよ。

甘酸っぱいピンクグレープフルーツの果汁をベースにしたドレッシングをかけていただくチコリボート。

さっぱりとした甘さのあるグレープフルーツ果汁とチコリのほろ苦さがぴったり。ホタテとピンクグレープフルーツは色味がはっきり分かるように、交互に並べると◎。チャービルを彩りに添えておめかし完了です。

スモークサーモン、オクラ、アボカドに特製サルサソースをかけていただくチコリボートです。アボカドは生のマッシュルームに代えても、両方入れてもOK。

オクラは茹でてから、半割りにしたものをさらに斜めにカット。茹でる前にカットしてしまうと、水っぽくなってしまいますから、ご注意を。食べる直前にサルサソースをかけましょう。

溶けるタイプのピザ用チーズを混ぜ込んだポテトサラダと生ハムを合わせてのせる、チコリボート。

刻んだドライトマトがコクのある美味しさを際立たせます。生ハムでポテトサラダを包み込むようにすると、バランスよく安定して盛りつけられますよ。まろやかなポテサラに、チコリの苦みがほどよいアクセントとして効いています。

旨みの強い粉チーズ・粒マスタードで和えたアボカドとじゃがいものポテサラをのせたチコリボートです。

ほんのり淡い緑色になったポテサラが、葉先だけ黄緑のチコリとよく合っています。ワインにぴったりのおつまみですね。

白いチコリと赤いチコリ、2種類に、それぞれ違ったサラダをのせたチコリボートです。

どちらもヨーグルト和えになっているので、全体の統一感もあります。りんごやアボカド、いちごなどを入れたサラダは、フルーティでチコリのほろ苦さに甘味がマッチ。お刺身を使ったサラダは、さっぱりとしていて大人味。ビールの肴によく合います。

洋梨とざくろの食感が楽しいチコリボートです。

赤いチコリを使い、つぶつぶとした実が可愛いざくろとのまとまり感を作っています。フェンネルとパセリで香り高く。盛り付けは食べる直前にするところがポイント。味付けをした後のサラダを盛りつけて置いておくと、せっかくのチコリがしんなりしてしまいます。

茹でたエビとアボカド、クリームチーズを混ぜ合わせた濃厚なサラダをのせたチコリボート。

クリームチーズのコクのある旨みでチコリの苦みが和らぎます。大きめのチコリの葉を使って、サラダはたっぷりと。スプーンを添えると食べやすくなりますよ。

ツナとアボカドをレモン汁で和えたさっぱりサラダをのせたチコリボートです。

ミックスナッツでカリッとした食感をプラス。チコリのほどよい苦味とレモンの酸味、ナッツのまろやかさがうまくマッチして、ツナとアボカドを引き立てています。

ざく切りにしたチコリとアボカドのフレッシュサラダ。

気取らず、チコリをたっぷり食べたいときにおすすめのレシピです。ドレッシングは市販のものでOK。バルサミコ酢やチーズが入ったタイプのドレッシングを使うと、食べやすさもアップ。カットレモンをそのまま添えれば、さりげないアクセントに。

じっくり焼き目をつけた筍とチコリを合わせて作るマリネです。

白ワインビネガーを使って作るマリネ液は、フルーティーでとても爽やか。チコリのほろ苦さともよく合います。

チコリとパプリカをグリルし、茹でたアスパラと一緒にマリネ仕立てに。

アマレットの入った特製マリネ液に漬けて、大人のためのマリネが完成。アマレットのナッツのような少し苦みのある味わいにチコリはぴったり。粒マスタードのつぶつぶ感がいいアクセントになりますよ。

生ハムを巻いたチコリにベシャメルソースをかけて焼き上げるシンプルなグラタン。

チコリのグラタンは、ベルギーの代表的な家庭料理でもあるんですよ。チコリの下ごしらえをするときに、レモン汁とグラニュー糖を入れるとチコリの変色を防ぎ、苦みを抑える効果もあるそう。

チコリ初心者さんにもおすすめのレシピです。

ソースを作らず、並べたチコリとハムに直接、牛乳とチーズをかけて焼き上げる簡単グラタンレシピです。

ハムとチーズがチコリのほろ苦さを軽減し、食べやすく。とても簡単なので、あとひと品足りないなというときにもおすすめのレシピですよ。

縦に4つにカットしたチコリをシンプルにハーブでソテー。

フレッシュハーブとオリーブオイルで焼き上げます。最後に白ワインを回しかけ、風味付けに。上品なチコリのソテーが出来上がりました。

バルサミコ酢をベースにしたソースをかけたチコリのソテーです。

チコリは加熱して、時間が経つと変色してきます。ソテーする際にレモン汁を絞っておけば、変色せず、香りもよく◎さっとソテーすると、さくさく感も残って、チコリらしさが楽しめます。

チコリの上にパルミジャーノ・レッジャーノ、オレガノ、パン粉をかけて、オーブンで焼き上げるだけのパン粉焼き。

イタリアでは定番の料理でグラティナータと呼ばれています。焦げ目をしっかりつけたパン粉焼きは、ほろ苦いチコリの味わいをしっかりと感じられて美味。キリリと冷やした白ワインと一緒にどうぞ。

ハムを巻いたチコリにチーズをかけて焼き上げるオーブン焼きです。

チコリのグラタンをより簡単に仕上げた感じで、オランダやベルギーでもよく食べられている定番料理だそう。20分ほどかけて焼き上げるので、食べる時間から逆算してオーブンに入れ、アツアツをいただけるようにしてみましょう。

薄力粉にベーキングパウダー・炭酸水を混ぜて作る生地を揚げるフリット。

外はサクッと、中はふんわりとした食感を楽しめる揚げものです。ネギとチコリ類は小さく切って、生地に混ぜ込んで作ります。かき揚げのような作り方ですが、天ぷらとは全く違う食感にびっくり！ワインやビールのお供にぴったりです。

下茹でしたチコリを鶏ガラスープベースで煮込んで仕上げた優しいお味のスープです。

柔らかくとろりとした食感のスープは、生で食べるチコリとはまたひと味違ったイメージ。少し変わった感じでチコリが食べたいなと思ったら、ぜひ、スープにトライしてみてください。

じゃがいも、玉ねぎ、チコリを炒めて、ポタージュスープ仕立てに。

カレー粉を入れているので、チコリの苦みが和らぎ、まろやかな美味しさになっています。バターとカレー粉、塩のみというシンプルな調味で、素材の旨みがダイレクトに伝わりますね。