おうち料理、楽しんでいますか?
外食を控え、自宅で過ごす時間が増えて「おうち料理」をするようになった人も多いはず。最初のうちは思い付くものをあれこれ作って楽しめますが、やがてレパートリーは尽き…、当然ながら味付けもいつも同じ「自分の味」になってしまうのでは?
簡単に、はっきりと、料理の味付けを変えるならスパイスの出番!
脱「いつもの味」のために役立つのがスパイスです。スパイスカレーを作る人は多くの種類をそろえたりもしていると思いますが、あまり知識がないと、どんなスパイスを買ったらいいのか、どんな料理に使えるのかわからないですよね。今回は、お近くのスーパーでも手に入りそうな代表的なスパイスと、おすすめレシピをご紹介します。
おすすめスパイス&レシピ集
クミン
カレーには欠かせないスパイスのひとつですが、世界中のさまざまな料理に使われています。種のつぶつぶ食感も楽しめるクミンシードはアフリカ料理のクスクスに使ったり、ラム肉を炒めたり。パウダータイプはひよこ豆のペースト・フムスやタコスの味付けなどに使われます。
出典:unsplash.com
クミンとターメリックのスパイシートマトライス
サバ缶のドライカレー
にんじんのクミン炒め
カルダモン
“スパイスの女王”とも呼ばれる、甘みのある爽やかな香りが特徴のカルダモン。こちらもカレーに欠かせないスパイスで「ガラムマサラ」にも使われます。北欧ではお菓⼦に用いてフィーカのお供にもなっているようです。
出典:pixabay.com
本格スパイスカレーに!ガラムマサラ
カルダモンミルクのバナナケーキ
東方美人茶のカルダモンオレンジティー
スターアニス(八角)/アニスシード
トウシキミの木の果実を乾燥させたスパイスが、その形から「スターアニス」「八角」としてスパイス売り場に並んでいます。また、似たような名称のセリ科の一年草であるアニスは、スパイスとしては「アニスシード」という名称で売られていることが多いです。アニスシードとスターアニス、八角は香り成分の「アネトール」を含有しており、似たような味付け、香り付けができますが、植物としては別物です。
※写真はスターアニスです。
※写真はスターアニスです。
肉骨茶(バクテー)
スターアニス入りホットサングリア
ドライフルーツとアニスのオートミールクッキー
シナモン
スパイスに詳しくない人もシナモンは知っているのではないでしょうか?「ニッキ」や、生薬の「桂皮」と呼ばれるものもありますが同じものではなく、主にセイロンニッケイの樹皮を乾燥させたものがいわゆる「シナモン」と呼ばれているようです。スティックタイプとパウダータイプがあり、料理や使うタイミングによって使い分けてみて。
出典:pixabay.com
濃厚!ホットチョコレート
チャイ
プチシナモンロール
ナツメグ
ほんのり甘い香りがするナツメグ。「ナツメッグ」と呼ばれることも。お肉のにおい消し効果が高いため、ハンバーグなどの料理にもよく使われます。ナツメグの正体は果実の種。スパイスとして販売される際は粉末になっているので、想像がつきにくいかも!
出典:pixabay.com
スウェーデン風ミートボール
焼きロールキャベツのホワイトソースがけ
かぼちゃのラビオリ風
オールスパイス
いくつかのスパイスをミックスしたような名称ですが、そうではなく単体のスパイスです。これひとつで、ナツメグ、クローブ、シナモンをミックスしたような香りがすることから「オールスパイス」と名付けられたとか。お肉にも合いますし、お菓子作りでも活躍します。マリネやピクルスなどを漬け込むのにもぴったり。
出典:pixabay.com
ケークサレ
タコライス
スパイシーチキン
花椒(ホアジャオ)
山椒と同じ「椒」の字が付いているように山椒の仲間で、中華料理で使われるスパイスです。麻婆豆腐の「麻(マー)」で表現されるビリビリと舌がしびれるような辛さが感じられます。粒のままのホールタイプと、パウダータイプがあります。ホールタイプは長く加熱する煮込み料理、鍋料理などに。パウダータイプは料理の仕上げに風味付けをしたり、料理全体にまぶしたりするのに向いています。
出典:unsplash.com
汁なし担々麺
よだれ鶏
枝豆の花椒炒め
五香粉(ウーシャンフェン)
中華料理では欠かせないミックススパイスです。「五香」という名称のとおり、さまざまなスパイスを5種類調合するのが基本です。混ぜ合わせるスパイスは、地方によって異なりますが、スターアニス、花椒、シナモン、クローブ、フェンネル、陳皮などが使われることが多く、5種類以上がミックスされる場合もあるとか。⼀気に中華⾵の味になります。
出典:stocksnap.io
魯肉飯(ルーローファン)
手羽中の台湾風から揚げ
胡椒餅
スパイスをそろえて、料理をもっと楽しみましょう
気になるスパイス、作ってみたい料理はありましたか?欲張らずにまずは「これなら使えそう!」と思うスパイスをひとつ取り入れてみて「もっと違う味にも挑戦したい」と思えたら、少しずつそろえていくのがいいかもしれません。おかず作りにも、お菓子作りにも、スパイスをひとふり!新たなレパートリーが増えていくでしょう。
クミンシードのプチプチ感はご飯とも相性がいいです。その香りや風味もあって、一気にエスニックに。
単にクミンシードを入れて炊いたご飯も、カレーに合いますよ。