「世界の料理&スイーツ」で新年を迎えよう♪
日本ではお正月におせちやお雑煮を食べますが、海外では料理に限らずパンを作ったりお菓子を食べたりとさまざまです。いつもと少し違うメニューにチャレンジすれば、新鮮な気持ちで一年をスタートできるかも!?新年を祝うときに食べられている料理やスイーツを通して、世界の文化に触れてみましょう。
世界各国のお正月レシピ
ペリメニ(ロシア)
ロシアでは、家庭料理として親しまれている「ペリメニ」をお正月にいただきます。ペリメニは刻んだひき肉や野菜の餡をモチモチの皮で帽子型に包んだ水餃子のような料理です。家族が全員集まって一緒にペリメニを手作りするのが、ロシア流のお正月の過ごし方♪
トックク(韓国)
韓国でお正月に食べられるお雑煮は「トックク」と呼ばれ、トックという韓国のお餅を入れていただきます。牛肉や鶏肉の出汁をベースに使っているのが特徴で、お餅や野菜の優しい風味と合わさりホッとする味わいです。
ユーシェン(シンガポール)
野菜の上に生の魚をのせたサラダ「ユーシェン」は、シンガポールのお正月に欠かせない料理。裕福さを表す魚や幸運の印であるミカン、仕事や商売の繁栄を願う大根など、サラダに使われている食材はそれぞれ意味を持っています。また、食べる前には長いお箸を使ってユーシェンを高く持ち上げ、新年のお祝い言葉と願いを大きな声で叫び合いながら混ぜるのが習わしです。
パイナップルタルト(シンガポール)
シンガポールでは、年末年始の挨拶の手土産やおもてなしに「パイナップルタルト」をはじめ、4種類のクッキーを用意するのも定番です。パイナップルは幸福や繁栄を意味する縁起のよいフルーツとされており、シンガポールのお正月飾りのモチーフにもなっています。
レンティッキエ(イタリア)
イタリアのお正月の定番メニューは、レンズ豆とソーセージなどのお肉を煮込んで作った素朴な家庭料理。レンズ豆の丸くて平らな形状がコインに似ているため金運アップの願いが込められており、豚は健康や繁栄の象徴であるため福を招くとされています。
ガレット・デ・ロワ(フランス)
「ガレット・デ・ロワ」は、1月のキリスト教の祭日に食べられる“王様のためのお菓子”という意味を持つアーモンドクリーム入りのパイ。中に小さな陶器製の人形(フェーヴ)が仕込んであり、切り分けたときにフェーブが当たった人はその一年間幸福に恵まれると伝えられています。
ブリオッシュ・デ・ロワ(フランス)
出典:pixabay.com
ガレット・デ・ロワと同様にフランスで食べられているのが、王冠がモチーフである大きなリング状の「ブリオッシュ・デ・ロワ」。こちらも中にフェーブが埋め込まれており、バターや卵、砂糖をたっぷりと使った生地で作られているためリッチな菓子パンのような味わいです。
セムラ(スウェーデン)
北欧スウェーデンで春の訪れを祝うお菓子として親しまれているのが「セムラ」。カルダモンを練り込んだパンにアーモンドペーストとたっぷりのクリームをサンドした、甘さの中にほどよいスパイシーさを感じられる伝統スイーツで、主にクリスマス明けからイースターまでの期間に食べられています。
オリボルン(オランダ)
オランダの冬を代表する「オリボルン」は、イーストを使った生地で作られているドーナツのようなお菓子。“オリーボーレン”や“オリボーレン”とも呼ばれ、その美味しさを競う大会が開催されたり、大きなお皿にたくさん盛り付けて食べながら年越しをしたりなど、新年を迎えるときに欠かせない伝統スイーツです。
世界の料理&お菓子で、お正月を新鮮に♪
伝統的な家庭料理や菓子パン、気軽に食べられるスイーツなど、国によってお正月に食べるメニューもさまざま。おせちやお雑煮に飽きたら、テーブルいっぱいに世界のメニューを並べて、新鮮な気分でお正月を迎えてみませんか?
ペリメニを作るときは中の汁がこぼれないよう、皮の端同士をしっかりとくっつけるのがポイント。こちらのレシピでは餡にタマネギとカブの葉、ニンニク、ラム肉が使われており、サワークリームやバター、からしなどと一緒に食べるのがおすすめです。