年越しに欠かせない。 そばを正しく茹でて、美味しい一杯を
【基本のそばの茹で方】
《始めに》蕎麦の麺といえば「生麺」と「乾麺」。その違いは?
「生麺」を茹でる場合
お蕎麦の食感と風味がよく分かるのが「生麺」。フレッシュな状態のお蕎麦ですから、できるだけ丁寧に素早く扱ってあげましょう。
1. 2ℓ以上のお湯を沸かす。
2. 1~2人前ずつ、お蕎麦をほぐして入れる。
3. 一度沈んだお蕎麦が浮き上がってきたら、差し水をする。
4. もう一度、沸き上がったら、茹で上がり。
(指定の時間を参考にする)
5. 水道水の流水で揉み洗いし、ぬめりと粗熱を取る。
6. 氷を入れた水でさらに、締める。
7. しっかり水切りする。
「乾麺」を茹でる場合
保存性に優れた「乾麺」。さまざまな種類があり、風味や味わいも違います。茹で時間が長いので、沸騰を途切れさせないようにすることが美味しく茹でるポイントです。
1. 2ℓ以上のお湯を沸かす。
2. 1~2人前ずつ茹でる。
3. 沸騰する湯の中で少量のお蕎麦がぐるぐる回っている状態をキープする。差し水はしない。
4. 指定の時間、茹で上げる。
5. 水道水の流水で揉み洗いし、ぬめりと粗熱を取る。
6. 氷を入れた水でさらに、締める。
7. しっかり水切りする。
【基本のつゆ/具】麺を茹でたら、シンプルで美味しい1杯を作ろう
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【知っておきたい豆知識】蕎麦にまつわるQ&A
Q1:「二八」「十割」ってなんのこと?
Q2:「藪そば」「更科そば」ってなんのこと?
一方、そば殻を取り除いて挽くと、白いそば粉ができます。これを「更科そば」と呼びます。
それぞれ風味と味わいが異なりますが、人によって好みで評価が分かれるところ。まずは両方、トライして食べ比べてみるのがいいですね。
Q3:「韃靼そば」とは?
「韃靼そば(だったんそば)」とは、苦そばとも呼ばれ、その独特の苦みが美味しいとされるお蕎麦です。
普通のお蕎麦よりも豊富にルチンが含まれおり、ルチンが分解されるときに生成されるケルセチンが、苦みの素になるといわれています。ルチンはポリフェノールの一種なので、ヘルシーなお蕎麦であるともいえ、根強い人気がありますよ。
Q4:「蕎麦湯」を飲むのはなぜ?
「蕎麦湯(そばゆ)」とは、お蕎麦を茹でたあとのお湯のこと。冷たいお蕎麦を食べたら、残ったつゆに蕎麦湯を足して飲むというのが、一般的な蕎麦湯の飲み方です。
お蕎麦を茹でた際に出た栄養素が溶けこんだお湯なので、とてもヘルシーです。
これからの年越しでも欠かせない、日本人にとって親しみ深い「お蕎麦」。
調理方法がシンプルなだけに、コツを押さえておかないと美味しく仕上げることが難しいお料理です。食べ方によって、生麺、乾麺を使い分けて、美味しい年越し蕎麦を作り上げましょう。
覚えておきたいお蕎麦のアレコレ、アレンジレシピなども併せてご紹介していきます。