ワインビネガーとは、ぶどう果汁から造られる酢のこと。ぶどう果汁をアルコール発酵させ、さらに酢酸菌で発酵させたものです。ドレッシングなどにそのまま使えば爽やかで上品な風味をもたらし、煮込み料理に使えば酸味が飛んでコクが残り、お肉などをふっくら柔らかく仕上げます。

白と赤の使い分けについては、白ワインビネガーはすっきりした味なので、とくにドレッシングやマリネなどに向いています。一方、コクのある赤ワインビネガーは、肉の煮込み料理や野菜料理の味わいアップにもよく使われます。厳密な決まりはないので、自由な使い方で楽しみましょう。

バルサミコ酢は、濃縮したぶどう果汁を木樽で長期間熟成させたもの。伝統的な作り方のバルサミコ酢は高価で、安価なものは熟成期間が短かったり、着色料や甘味料が使われていることも。濃厚なバルサミコ酢はドレッシングなどをはじめ、煮詰めてソースにしたり、煮込み料理に使ったり、活用範囲の広さも特徴です。

こちらは、コクのある赤ワインビネガーで煮込んだスペアリブ。どっしりと食べ応えのあるスペアリブも、赤ワインビネガーを使うことで、味わいの深さとともにさっぱりしたあと味が感じられ、どんどん食べ進むことができます。

ビーフシチューや煮込みハンバーグなどにワインビネガーを少量入れることで、味わいにコクと深みが生まれます。ワンランクアップの本格的なごちそうになりそうですね。

赤ワインビネガーのコクのある味わいが、同じく濃厚なさんまの味に負けず、いいバランス。さんまが出始めたら、ぜひ試してみたい一品です。

鮭を揚げて、ドライトマトやアンチョビ、ハーブ類などの贅沢なマリネ液に漬けたごちそうマリネ。メイン級の充実感のあるおいしさです。もちろん、ワインなどにもぴったり。

珍しいシャンパンビネガーを使ったマリネですが、白ワインビネガーでもOK。盛り付けも美しいですね。ホームパーティーにおすすめのおしゃれな前菜です。

白ワインビネガーを寿司酢に使うことで、洋の風味をプラス。スモークサーモンやクリームチーズなどもよく合います。たまにはこんな手まり寿司もおしゃれですね。

ワインビネガーは、野菜料理に加えることでコクをアップさせるメリットもあります。こちらは、紫キャベツの赤ワインビネガーマリネ。アントシアニン豊富で、栄養価も高い一品です。

セロリだけを使ったワインビネガー蒸し。独特のくせがあるセロリが食べやすくなり、苦手な人にもいいかも。温かいピクルスのようで、おつまみにもなります。

ラタトゥイユは、フランスのプロヴァンス地方・ニースの郷土料理。ナス・ズッキーニ・トマトなどの夏野菜を煮込んだ、体に優しいさっぱり料理です。日本でも人気ですね。ワインビネガーを加えて、よりさっぱりと爽やかな味に。

芽キャベツやベーコンなどを炒め、白ワインビネガーを加えて蒸し煮にします。トッピングのローストアーモンドやチーズがいいアクセント。野菜が主体の料理ですが、ワインビネガーなどによって深いコクが生まれます。

玉ねぎを炒め、赤ワインビネガーなどで味つけしたフィリングを、パイ生地で包んで焼いています。酸味がほどよく飛んでコクだけが残ったリッチなおいしさ。素敵なお食事パイとしておもてなしにいかがでしょうか。

ピクルスを爽やかな風味に仕上げるワインビネガー。彩り美しいパプリカなどを使えば、上品でおしゃれな前菜に。ぜひストックしておきたいですね。

白ワインビネガーの風味が素敵なアクセントになった、すいかとトマトの冷製スープ。食卓に涼しさを届ける夏の味。すいかを買ったら、ぜひこんな楽しみ方もしてみませんか？

サラダというよりもお総菜として愛されるポテサラ。白ワインビネガーなどで下味をつけることで、マヨネーズ少なめのさっぱりした味にすることができます。