ギーは、インドのバターオイル。現地で“マカーン”と呼ばれる発酵バターを煮詰めて水分やたんぱく質を除いたもので、インド料理に広く使われます。アメリカの有名雑誌で「もっとも健康的な食品50」にも選ばれており、インド伝統のアーユルヴェーダでも用いられます。

鍋に無塩バターを入れて、焦げないように注意しながら10～15分ほど弱火にかけます。泡立って沈殿物が茶色がかってきたら火を止めます。

濾したら保存容器に入れ、冷めたらふたをして常温で保存します。そのままスプレッドのように使うのはもちろん、料理に加えたり、いろんな使い方で楽しみましょう。

ギーの最も気軽な使い方は、パンにスプレッドのように塗ること。このレシピでは、ライ麦パンにギーを塗って、プチトマトをのせています。香りのいいオレガノもアクセントに。

ギーを飲み物に入れるのもいいようです。コーヒーに加えて、バターコーヒーにするのもおすすめ。大さじ1杯ほど入れるようですが、最初は少なめで好みの量を見つけるのがいいかも。

せっかくギーを作ったなら、本格的なインド料理にしてみるのもおすすめ。こちらは、トマト風味の魚のインドカレー。スパイスをふんだんに使った味わい深い一品です。

ザブジは、インドの野菜の蒸し煮・炒め煮。ベジタリアンの多い地域でよく食べられます。野菜料理も、ギーを使うことでコクが加わってうまみたっぷりな料理に仕上がります。

キチュリは、ダル（豆）と米を野菜とともに煮込んだインドの雑炊。こちらのレシピでは、ムングダール（緑豆）とくるみ、レーズンなどを使っています。体に優しいので、ちょっと内臓が疲れたときなどにもいいですね。

ビリヤニは、インドやパキスタンなどで食べられる、肉・魚・野菜などの炊き込みご飯。ソースと半ゆでのお米をミルフィーユ状の層にして炊き上げます。

南インドの軽食「ラヴァ・ウプマ」。セモリナの炒り蒸し、セモリナのかたいおかゆといった意味のようです。一度炒ったセモリナにハーブや香味野菜を練り込みますが、最後にギーを入れるとだまになりにくいようです。

ぷくっとふくらむ可愛いチャパティ。発酵なしで、意外と簡単です。最後に、ギーを塗ってできあがり。インドの家庭のポピュラーな主食は、このチャパティかライスです。土釜で焼くナンは、レストランで食べるものだとか。

ギーを使った、豆苗の卵とじ。包丁のいらない簡単レシピです。忙しいときなどにもバランスよく栄養が摂れます。

ギーとカレー粉で作る小魚ナッツ。栄養のある素材だけを使った、おやつにもおつまみにもなる一品です。

牛乳や卵を使わず、モツァレラチーズとギーなどを使ったチーズクリームパスタ。クリーム系ソースにもよく合うショートパスタ、リガトーニを使用しています。

鶏もも肉を多めのギーで揚げ焼き。お玉で油をかけながら揚げることで、香ばしくてうまみたっぷりの油淋鶏になります。香味ソースをかけていただきましょう。

塩豚にした豚ロース肉をギーで炒めて、ポークポットローストに。シンプルな調理法ですが、とても豪華でおもてなしにもおすすめです。

蒸したさつまいもにギーとバニラアイス、塩を混ぜて成形します。あとは、冷蔵庫で冷やすだけ。お手軽なスイートポテトの完成です。さつまいもの甘さとギーのコクがあいまって、上質な味わいに。

砂糖を使わず、デーツの甘みをいかしたヘルシーなパウンドケーキ。全粒粉やヨーグルト、白イチジクなど体にいい食材がたっぷり使われています。

ブルーベリーやオートミール、豆乳、ギーなどを使った、とても体に優しいスムージー。ブルーベリーは、冷凍を使えば、季節を問わず楽しめます。

こちらは、にんじんやきな粉、豆乳、ヨーグルト、オートミール、そしてギーなどを使った健康スムージー。くるみとギーの油分で、腹持ちもよく満足感があります。朝食にもおすすめ。