市販に頼りがちな「おせち」。難易度低めでも、オール手作りしよう
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
始めに:「おせち」オール手作りのカギは、スケジュール管理にあり
壱の重~与の重の順で、簡単おせちレシピをご紹介
それでは、壱(一)の重から、弐(二)、参(三)、与(四)の重、の順番で、おせち料理をご紹介していきます。
ひとこと縁起が良い料理の意味と、難易度レベル(最高が★三つ)も添えていますので、併せてご覧下さい。
ひとこと縁起が良い料理の意味と、難易度レベル(最高が★三つ)も添えていますので、併せてご覧下さい。
壱の重・・・祝い肴三種 (数の子、田作り、黒豆 ※)
(※)関西はたいてい、黒豆のかわりに、たたきごぼうが入ります。
祝い肴*「数の子」
≪意味≫ 子宝に恵まれるよう、子孫繁栄を願っていただきます。
難易度:★
祝い肴*「田作り」
≪意味≫ 昔はいわしが畑の肥料だったことから、「田作り」といわれます。豊年豊作を願っていただきます。
難易度:★★
祝い肴*「黒豆」 ※関東風おせち
※関西はたいてい、黒豆のかわりに、たたきごぼうが入ります。
≪意味≫ 「まめ」に暮らせますようにと、家族の健康と長寿を願っていただきます。
難易度:★★★(時間はかかるけど、工程は簡単です)
祝い肴*「たたきごぼう」 ※関西風おせち
≪意味≫ ごぼうのように、「地中にしっかりと根を深く張るように」。「家の土台がしっかりとするように、代々続くように」と願います。また、ごぼうを叩いて開くので、開運の意味もあります。
難易度:★
弐の重・・・口取リ・酢の物
口取り*「伊達巻」
≪意味≫ 鬼すだれで巻いて、巻物に見立てています。昔は、大事な文書や絵は奉書として持ち歩いていたので、学問や文化など「教養を身につけられますように」という願いがこもった卵料理です。
難易度:★★
口取り*「昆布巻」
≪意味≫ 昆布は「養老昆布(よろこぶ、喜ぶ)」にかけて、不老長寿を願っていただきます。
難易度:★★
口取り*「栗きんとん」
≪意味≫ きんとんは漢字で「金団」と書き、商売繁盛、金運、財運をもたらします。富をなすことを願っていただきましょう。
難易度:★
酢の物*「紅白なます」
≪意味≫ にんじんはめでたいことを表す「紅」、大根は神聖を表す「白」。お祝いの水引きのような色合いで、おめでたい時に、家族の平和を願っていただきましょう。
難易度:★
参の重・・・海の幸の焼き物
焼き物*「ぶりの照り焼き」
≪意味≫ ぶりは成長とともに、その大きさによって呼び名が変わる出世魚です。お正月に出世魚のぶりを食べて、出世する一年になるように願います。
難易度:★★
焼き物*「えびのうま煮」
≪意味≫長いひげをはやし、腰が曲がるまで長生きできますようにとの長寿の願いをこめていただきます。
難易度:★★★
(大きくコツは2つ・・①下処理を丁寧に。②塩茹での段階で煮過ぎてえびが硬くならないようご注意を。)
(大きくコツは2つ・・①下処理を丁寧に。②塩茹での段階で煮過ぎてえびが硬くならないようご注意を。)
与の重・・・山の幸の焼き物・煮物
焼き物*「松風焼き」
≪意味≫ 松風焼きの特徴は、表面をけしの実や青のりなどで飾っていますが、裏側、お皿についている部分は何も無いこと。
そのことから「うらがない」、「隠し事がない」という意味になり、「1年隠し事なくまっすぐに行きましょう」という想いが込められています。
そのことから「うらがない」、「隠し事がない」という意味になり、「1年隠し事なくまっすぐに行きましょう」という想いが込められています。
難易度:★★
煮物*「筑前煮」
≪意味≫ 「にんじん」「れんこん」など、最後に「ん」がつく食材を入れることから、「運」がつく縁起のよい料理です。れんこんは穴が開いていて「将来の見通しがいい」と、さらに縁起のよい食材ですね。
難易度:★★★
(コツは、いろいろな食材を予め切っておくこと。料理当日は炒めて味付けするだけでできあがります。)
(コツは、いろいろな食材を予め切っておくこと。料理当日は炒めて味付けするだけでできあがります。)
【ちなみに】「重箱」も縁起が良いものなので、用意しましょう
せっかくオール手作りするなら、ちゃんと重箱も用意しましょう。おせちを入れる重箱も、実は縁起がよいもの。「めでたいことや幸せが積み重なっていきますように」という大切な意味が込められているんですよ。
重箱の段数によって中に入る料理は変わってきますが、大きく分けて、祝い肴、口取り、酢の物、焼き物、煮物を壱(一)~与(四)の重に詰めていき、一番下の五の重は「年神様から頂いた福を入れる場所」として、何も入れずに空けておくのがよいとされています。
いかがでしたでしょうか
*画像のご協力、ありがとうございました*
年末が近くなると、時間があっという間に消えていくよう。
お子さんをもつお母さんはなおのこと、色々なことに終われ、ゆっくりと台所に立つ時間すらもてなくなりませんか。
ですが「お正月」のハレの日らしさを演出する、おせち料理は大切にしたいもの。市販ではなく“家族の味の好みにも合わせやすい”手作りにこだわって、用意してみてはいかがでしょう。