もっと美味しくトマトを食べよう！
トマトは夏野菜ですが、暑さの落ち着く秋頃に採れるものは甘味を増して美味しくなります。更に干して水分を抜くことで、甘さや美味しさは更にアップしますよ！ お家でドライトマトを作っておけば、調味料として色んな料理に幅広く活かすことが出来ます。以外に簡単に出来る「ドライ」の方法を知っておきましょう。
ドライトマトとはどんなもの？
夏の野菜であるトマトを保存食として塩をふって天日干ししたものが「ドライトマト」です。乾燥の程度によってセミドライ、ドライといった区分がされます。ドライトマトは旨味成分のグルタミン酸が凝縮して味わいが増すので、あえて生食ではなくドライトマトを調味料として使うことも多いようです。また更に日持ちを良くする為、オリーブオイルに漬けこんでから使う方法もありますよ。
お家で出来るドライトマトの作り方
オーブンで作る
トマトはミニトマトから中玉くらいの小さいものがいいでしょう。新鮮なトマトを沢山用意します。
半分に切ったトマトをオーブンの天板に並べ、塩を振ります。クッキングシートを敷いた上にまんべんなく並べて下さい。
160℃くらいの温度で1時間、もう少し温度を下げて小1時間程焼きます。半生タイプのドライトマトの出来上がりです。
焼き具合はオーブンの機種やトマトの大きさにもよるので、頃合いを見ながら好みの加減まで水分を飛ばしましょう。セミドライトマトの場合は完全に水分が抜けた状態ではないので、冷蔵や冷凍で保存して下さい。オイル漬けにして保存すれば3ヶ月程は保存可能です。
天日干しで作る
半分に切ったトマトに塩をふります。カット面に果肉が見えている方が水分が抜けやすいので、ヘタ部分を上にして横半分に切ると良いでしょう。水分が出たら、天日に干していきます。
セミドライにするには約4～5日干して置きましょう。果肉が目立たなくなったらちょうどいい干し具合です。1週間も干せばカリカリに！
漬け込むオイルに、にんにくやハーブを一緒に入れても美味しくなりますよ。保存が目的の場合、容器は殺菌した綺麗なものを使用して下さいね。
ドライトマトを使った美味しいレシピ
オイル漬け
細かく刻んだドライトマトとみじん切りにしたにんにく、オレガノやバジル等の乾燥ハーブを一緒に保存瓶に入れて漬け込みます。1ヶ月程の保存が可能ですよ。トマトの香りが移ったオイルだけでも、美味しい調味料になります。
キャロットラペ
千切りの人参とドライトマトで作るキャロットラペ。レシピではバルサミコ酢とリンゴ酢を使っていますが、酸味のまろやかな調味酢を使っても美味しく作れます。常備菜として、定番おかずに加えたい一品ですね。
味噌汁
赤味噌の味噌汁にドライトマト。意外な組み合わせに思うかもしれませんが、トマトから旨味成分が出るので、美味しい野菜出汁が溶け込んだお味噌汁になるんです。野菜が沢山食べられる味噌汁は食卓の強い味方ですよ！
炊き込みご飯
旨味の多いドライトマトは、お米との相性も抜群です。出汁として使うことで、爽やかなトマトエキスが炊き込みご飯に染み込みます。黒コショウで味を引き締めたら、パセリを添えて。
オイルおにぎり
最近話題のオイルおにぎりにも、ドライトマトの酸味と旨味をプラスしてみましょう。塩こんぶとちりめんじゃこの旨味にトマトとオリーブオイルも加わって、冷めても美味しいおにぎりになります。塩気は塩昆布の量で調節しましょう。
トマトチーズボール
白玉粉とチーズで作るモチモチボールは、スナック感覚で食べられて、おやつにも食事にもぴったりです。材料を混ぜて、こねて、丸めて焼くだけなので作り方も簡単。ドライトマトとオリーブの香りが大人っぽく、ワインなどにも合いますよ。
マフィン
セミドライトマトのお豆腐マフィン甘さと酸味があるフルーティーなセミドライトマトなら、スイーツも作れます。マフィンの生地のベースはホットケーキミックスで簡単に。お豆腐を入れてしっとり感をプラスしています。栄養もたっぷりのベジタブルマフィンです。
「ドライ」で、トマトの美味しさ新発見！
生で食べても美味しいトマトは、ドライにすることで美味しさが更に引き出されます。トマトに限らず干し野菜には旨味や栄養をぎゅっと凝縮させる効果があるので、是非お試し下さい！
家庭菜園でもトマトは人気の野菜です。生で食べるのも料理するのも美味しいですが、食べきれないぐらい取れたなら、保存の効くドライトマトにしてみましょう。