お弁当でも大活躍の玉子焼き。ねぎや桜えびを入れるなどのアレンジも自在なので、基本の玉子焼きがうまくなれば自信になります。でも、うまく巻けなかったり、焦がしてしまったりと失敗が多いのも事実。そこで、玉子焼きを上手に作るコツと基本のレシピをご紹介します。
マスターしたい！基本の玉子焼き
厚焼き玉子
だし巻き玉子より簡単なのが、だしを入れずに作る厚焼き玉子。
しょうゆは味わい重視なら濃い口しょうゆ、見た目重視なら薄口しょうゆがおすすめです。
注意するのは、玉子焼き器の温度。箸で少し卵液を落として、ジュッとすぐに固まるような温度になるまでしっかり熱してから焼き始めましょう。
だし巻き玉子
だしが入る分、巻くのが少し難しくなります。でも、だしの風味が効いただし巻き玉子はやはり作れるようになりたいもの！初めはだしの量は少なめからチャレンジするのがコツです。
注意すべきは火加減。火を強くしすぎないようにしましょう。また、完全に固まってからではなく半熟の状態で巻いた方がおいしくできます。焼きあがったら、まきすに包んでそのまま3～4分置き、形を整えつつ中まで固まるようにしましょう。
作り方のポイント
卵やだしの水分を飛ばさないように焼くのがおいしさの秘訣。そのためには、火の通り具合をよく見ながら、固まりきってしまう前に手早く巻いていくのがポイント。水分を閉じ込めれば、しっとりとした卵焼きに仕上がります。
うまく巻けない、という場合は玉子焼き器の油が足りないのが原因かも。途中で油を補充できるよう、油を染み込ませたキッチンペーパーを用意しておきましょう。テフロン加工のものや、使い込んで油がよくなじんだ玉子焼き器なら、途中で油を追加しなくてもきれいに巻けます。
ただ、実際にきれいに作るには、やはり練習が必要。最初のうちはうまくできなくても落ち込む必要はありません。何回も作ってコツを覚えられるようにしましょう。
これがあれば上手に作れる！玉子焼き器の名品
ambai（あんばい）
熱伝導がよい鉄に、「ファイバーライン加工」という油になじみやすく焦げ付きにくい加工が施されています。
ベーシックな角形の他、卵1個でも上手に作れる小さめサイズもあります。
鉄は熱伝導性がいい上、保温性も高いので、卵焼きをふっくら焼き上げるには適した素材。おいしい卵焼きを作る手助けをしてくれます。
中村銅器製作所
東京下町で4代に渡って調理器具を作っている「中村銅器製作所」。この銅製の玉子焼き器は、一流料亭の板前やすし職人からも愛されている逸品。熱が均一に伝わるので、焼きムラや焦げ付きを抑えてくれます。
こんな真四角の「関東型」も。卵液を何回かに分けて入れる関西風の玉子焼きではなく、たっぷり卵を使って一度で巻く関東風の玉子焼きを作るのに向いています。
WEST SIDE 33
料亭や有名和食店でも使われる名品。熱伝導がいい銅製で、卵をふっくら焼き上げてくれます。
「鍛金工房 WEST SIDE33」の職人・寺地茂さんは京都の老舗「有次（ありつぐ）」で鍋を作ってきた方。その寺地さんのブランドとあって、プロの料理人から愛されています。お値段も有次よりもリーズナブルということで、主婦からも人気。
上手になるには練習あるのみ！
玉子焼きを上手に焼くにはいくつかポイントがありますが、大事なのはやはり何度も練習すること。失敗を重ねるうちに、だんだんコツを覚えてきれいに焼けるようになりますよ。プロの料理人からも愛される玉子焼き器を使うのも、上手に作る近道。名品の力を借りつつ、練習を重ねてくださいね。
ふわふわで優しい味わいの玉子焼き。上手に美しく作れれば、それだけで立派なごちそうに。