ダージリン・アッサム・アールグレイの違いってなに?
普段何気なく飲んでいる紅茶。紅茶には、産地が限定されている紅茶と、数種類の茶葉がブレンドされたブレンドティー、香りづけされたフレーバーティーがあります。お米でいう、ササニシキとコシヒカリ、ブレンド米と炊き込みご飯のようなものです。茶葉にも旬があり、摘みとる時期によって香りや味も変わってきます。
そこで、茶葉の特徴と美味しいいれ方を紹介します。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
紅茶のシャンパン「ダージリン」
「紅茶のシャンパン」とも称されるダージリンは、中国の「キーモン(祁門)」、スリランカの「ウバ」に並ぶ世界三大紅茶のひとつ。
インド北東部ダージリン地方にあるヒマラヤ山麓、標高2,000メートルを超える高地で収穫され、昼夜の寒暖差で発生する霧が独特の香りと味を生み出しています。
春摘み、夏摘み、秋摘み、それぞれ違う特徴
ファーストフラッシュ
・茶葉:柔らかな新芽、緑色の茶葉
・水色:黄金色の明るい水色
・風味:緑茶のような爽やかで若々しい風味とほどよい渋み
セカンドフラッシュ
・茶葉:しっかりとした葉、褐色の茶葉
・水色:うすいオレンジ色
・風味:マスカテルフレーバーが際立ち、味・コク・香りのバランスがよい
オータムナル
・茶葉:厚みのある葉
・水色:深いオレンジ色
・風味:芳醇な味わいと深い甘みとコク。ミルクティーでも負けない風味
私たちが飲み慣れている紅茶「アッサム」
インドを代表する紅茶「アッサム」。アッサムの産地、北東インドのブラマプトラ河の両岸に広がるアッサム平原は、世界最大紅茶生産地。一般的なレストランで出てくる紅茶は、アッサムが多いかもしれません。
しっかりとした香りと甘み、コクのある味わいは、チャイやミルクティーに向いています。
3月〜11月が収穫シーズンで、ダージリン同様、ファーストフラッシュは味や香りが弱く、セカンドフラッシュがアッサム特有の香りと味を持ち、最良質とされています。
フレーバーティーの代表「アールグレイ」
アールグレイは、産地の名前と思いがちですが、茶葉にベルガモットで柑橘系の香りをつけたフレーバーティーなんです。すっきりした爽やかな香りは、アイスティーにも適しています。
加熱してもベルガモットの香りが損なわれないため、クッキーやパウンドケーキなどお菓子作りによく使われます。
アールグレイとは、「グレイ伯爵」という意味。1830年代のイギリス首相、第二代グレイ伯チャールズ・グレイに由来すると言われています。イギリスで人気の紅茶です。
紅茶の美味しいいれ方
茶葉を踊らせる「ジャンピング」がポイント
ジャンピングとは?
「理想的な温度の熱湯を注ぐと、半分以上の茶葉は上に浮かび、残りは下に沈む。しばらくすると底の葉は回りながら浮き上がり、上の葉は回りながら降り、対流し始める。そして3分後には、すべての茶葉が沈んでしまう。このとき茶葉の持ち味はすべて溶け出すのである」とあります。この茶葉の動きを「ジャンピング」と呼びます。
美味しい紅茶のいれ方。5つの“ゴールデンルール”
1.良質の茶葉を使う
☑︎茶葉に詳しくないときは、紅茶専門店の定員さんに相談
☑︎開封したら1ヶ月を目安に使い切る
2.フタつきティーポットを使う
☑︎ジャンピングさせるにはラウンド型
☑︎ポットの8部目までお湯を注ぐ
☑︎ポットはお湯で温めてから使う
茶葉はティースプーンで正確に計る
4.汲みたて、沸かしたての湯を使う
☑︎5円玉くらいの泡が出てくるまで沸騰させる
☑︎沸騰したらすぐに注ぐ
5.じっくり蒸らす
☑︎細かい茶葉は2分半〜3分間
☑︎大きい茶葉は3分〜4分間
パケ買いしたくなる!ギフトにぴったりな紅茶
CAMPBELL'S perfect TEA(キャンベルズ パーフェクト ティー)
HEDIARD(エディアール)
ダンデライオン・チョコレート「カカオティー」
紅茶の特徴を知って、一味違うティータイムに…
紹介した3種以外にもまだまだたくさんの種類があります。身近な紅茶でも、知識を深めてから飲む一杯は、一味違います。産地によって全く味が異なるので、色々な紅茶を飲み比べて自分好みの味を見つけてみるのも楽しいですね。
紅茶に詳しくなくてもよく耳にする、ダージリン、アッサム、アールグレイ。名前は知っていても、その違いがわからないという人もいるのではないでしょうか?