「ドラゴンフルーツ」ってどんなフルーツ?
ドラゴンフルーツはメキシコや中南米の熱帯雨林が原産地。サボテンなので寒さにさえ注意すれば育てやすいことから、中南米をはじめ、マレーシアやベトナム、カンボジアなどの東南アジア、また台湾、中国南部とイスラエルなど、幅広い地域で栽培されています。最近ではオーストラリアやアメリカ南部、スペイン、日本などでも栽培されています。
栄養たっぷりのミラクルフルーツ
ドラゴンフルーツは実に栄養豊富でビタミンB1・B2、葉酸、ナイアシン、ビタミンC、カロチン等のビタミン類の他に、カリウム、マグネシウム、鉄等のミネラル類が豊富に含まれています。その他にも美容に嬉しい食物繊維や、老化防止に役立つポリフェノール、アントシアニン等の抗酸化物質も含有し、さらに解毒作用をもつアルブミンも入っています。
ドラゴンフルーツってどんな味?
カラフルな色の南国フルーツで見た目は甘そうに見えますが、日本ではあまり甘みを感じないものがほとんどです。実はそれには理由があり、日本での流通品はほぼ輸入品で、日持ちをさせなければならないため未熟な状態で収穫されます。さらにバナナなどとは違い追熟しないので、収穫後の状態から糖度が増すことがないため、「甘みの少ないあっさりした果物」と認識されている方は多いのではないでしょうか。
ですが、最近では日本でも沖縄や奄美・九州で栽培されるようになったため、その周辺では糖度の高いドラゴンフルーツを食べられることもあるようです。
「ドラゴンフルーツ」は美容食!
「食物繊維」たっぷりで「低カロリー」
夏バテ防止の「カリウム」
ドラゴンフルーツには「カリウム」「マグネシウム」「葉酸」が特に多く含まれています。
ナトリウムとの相互作用で細胞の浸透圧を維持したり、血圧を下げる働きをしてくれている「カリウム」。その「カリウム」が不足しバランスが崩れると、身体が疲れやすくなり不整脈の原因にも。慢性的なカリウム不足は、夏バテの原因にもなるそうです。
イライラを防ぐ 「マグネシウム」
「マグネシウム」は骨の生成に不可欠な栄養素です。不足するとイライラし、集中力が低下します。筋肉痛がひどい時は、マグネシウム不足の疑いがあるとか。気を付けて摂りたい栄養素の一つです。
妊婦さんにうれしい「葉酸」も
「葉酸(ようさん)」は細胞の分裂・増殖を促し、流産しにくく、先天性異常を防ぐ働きがあるといわれているので、特に妊娠を望む方と妊娠前期の方が意識して摂取したい栄養素と言われています。
ドラゴンフルーツの種類
あっさりした味わいの「ホワイトピタヤ」
果皮がピンク、果肉が半透明で白い「ホワイトピタヤ(ホワイトドラゴン)」は最も多く流通している品種です。酸味がなくあっさりした味わい。種のプチプチと、果肉のサクサクした歯触りが楽しい食感です。
抗酸化物質が豊富な「レッドピタヤ」
赤い果皮に、濃厚な赤紫色の果肉の「レッドピタヤ(レッドドラゴン)」は、食感も味わいも、ほぼホワイトピタヤと同じ。この赤紫色は、抗酸化物質が豊富な証で、ベタシアニンという強い抗酸化作用をもったポリフェノールも含まれています。
一番甘みが強い「ピンクピタヤ」
果肉が淡いピンク色に染まったのは、「ピンクピタヤ(ピンクドラゴン)」といい、ドラゴンフルーツの中で一番甘みが強い品種です。人間の手による交配によって誕生しました。
酸味のない「イエローピタヤ」
黄色い果皮に、半透明白色の果肉の「イエローピタヤ」は、ホワイトやレッドよりも甘く、酸味はありません。
一番小さい「ゴールデンドラゴン」
ドラゴンフルーツの中で最も小ぶりの品種です。国内では、主にニュージーランド産の物が流通しています。味は「ホワイトピタヤ」や「レッドピタヤ」のようにさっぱりとした甘さです。
ドラゴンフルーツの基本的な食べ方
購入したらすぐに食べましょう
先述の通り、一度収穫すると追熟しないので、購入したらすぐに食べるようにしましょう。南国フルーツは冷やしすぎると美味しくなくなってしまいます。またドラゴンフルーツは、甘みが強くないので、食べる1時間ほど前に冷蔵庫に入れて冷やして食べると美味しく召し上がれます。
ドラゴンフルーツのカット方法
ドラゴンフルーツは切って、そのまま食べるのが一番美味しい食べ方です。まずは、ヘタの部分を切り取り除いた後、半分に切ります。
さらに、半分か3等分にカットし、皮の端を少し持ち上げると、皮と実がきれいに分離します。
食べやすい大きさにナイフで切ったあと、そのまま頂きましょう♪甘味が足りなかったら、蜂蜜をかけても美味しいですよ。
ドラゴンフルーツのサラダレシピ
ドラゴンフルーツサラダ
ドラゴンフルーツとチキンのサラダ
ドラゴンフルーツのハニーバルサミコマリネ
ドラゴンフルーツとトマトのサラダ 梅ドレッシング
ドラゴンフルーツのヨーグルトドレッシング
桃と無花果とドラゴンフルーツのピンチョス
ドラゴンフルーツのドリンク&デザートレシピ
ピタヤのヨーグルトバーク
ドラゴンフルーツのスムージー
色鮮やかなドラゴンフルーツスムージー。明日の綺麗のための一杯にいかがでしょうか?
▼材料
ドラゴンフルーツ半分
フローズンベリー1/2カップ
牛乳か豆乳1.5カップ
チアシード 小匙1杯
好みで蜂蜜
▼作り方
全てをミキサーに入れて撹拌するだけ。フローズンベリーを、バナナに替えても美味しいですよ。
キウイとドラゴンフルーツのフルーツビネガーウォーター
ドラゴンフルーツのジャム
贅沢なドラゴンフルーツジャムのレシピです。
▼材料
ドラゴンフルーツ1個(レッドピタヤ種、果肉約280g)細かく刻んでおく。
砂糖140g
レモン果汁1/4個分
粉ゼラチン1/4大さじ1(大さじ1杯の水でふやかしておく)なくても可。
▼作り方
1.ゼラチン以外の全てを鍋に入れて中火にかけます。
2.グツグツと煮立ってきたら弱火にして、粘度が出て来たら完成。(※ゼラチンを入れる時は、この時点で入れて、再度煮立たせて少し煮詰める)
※ゼラチンはペクチンの代用です。ゼラチンを入れると、冷めた時に粘度が増します。
ドラゴンフルーツが楽しいのは、この濃厚な色。上で紹介したジャムは、煮詰め方次第で粘度が変わります。ゼラチンを入れずに、ゆるめに仕上げれば、ピュレに。ケーキに生クリームと一緒にかけたり、アイスや朝食のヨーグルトにトッピングしても良いですね。
ドラゴンフルーツバナナシャーベット
見た目もインパクトあるドラゴンフルーツのシャーベット。どんな味わいなのか、気になります。
▼材料
レッドピタヤ 1個
バナナ(小さめなら3本)
レモン果汁 1/4カップ
レモンの皮 大さじ1(香りづけのためのもの)
砂糖 1カップ
生クリーム 1/2カップ
水 1カップ
粉末ショウガ 小匙1/2
ドラゴンフルーツのババロア
他にもいろいろ♪ドラゴンフルーツのアレンジレシピ
フォアグラとドラゴンフルーツの前菜
たらこと梅肉とピタヤのピンクな冷製パスタ
フルーツサンド~ドラゴンフルーツ
ドラゴンフルーツを食べてもっと元気に♪
さっぱりとしたドラゴンフルーツは、夏の体に取り入れたい、うれしい栄養素がたくさん!栄養素だけでなく、見た目もインパクト大なので、食卓が賑やかに、いつものメニューが彩り豊かになるのも魅力的。おいしくて、ビタミンカラーで心も体もキレイになれるドラゴンフルーツを、ぜひご自宅で堪能してみてくださいね。
誰しもこの強烈な姿を見たら忘れられないはず。「ドラゴンフルーツ」は、サボテン科の果物で英語では「ピタヤ」とも呼ばれ、果皮が龍のウロコに似ているので“ドラゴン”と言われています。インパクトあるその姿形からは想像がつかないほど、栄養豊富な果物です。