たくさん種類のあるお砂糖…どれを選べばいい?
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店頭に並ぶお砂糖の種類は実にさまざま。できれば体にやさしいお砂糖を選びたいですよね。
茶色いお砂糖は何だか体に良さそうですが、実際のところどうなのでしょう?
その代表格である「てんさい糖」について調べてみました。
茶色いお砂糖は何だか体に良さそうですが、実際のところどうなのでしょう?
その代表格である「てんさい糖」について調べてみました。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
てんさい糖とは…その特徴と成分
「てんさい糖」の原材料は、北海道でとれる「てんさい(砂糖大根)」です。
日本では明治時代から栽培が始められました。「てんさい」の根は白くて丸々としており、かぶに似ていますが、ほうれん草の仲間なのだそう。
日本では明治時代から栽培が始められました。「てんさい」の根は白くて丸々としており、かぶに似ていますが、ほうれん草の仲間なのだそう。
お腹にやさしいオリゴ糖が含まれている
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「てんさい糖」には、ラフィノースやケストースといった天然のオリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖にはビフィズス菌などの善玉菌のえさとなって善玉菌を増やす効果があり、腸内環境を整えて便秘を防いでくれると言われています。てんさい糖って、お腹に優しいお砂糖なんですね。
オリゴ糖にはビフィズス菌などの善玉菌のえさとなって善玉菌を増やす効果があり、腸内環境を整えて便秘を防いでくれると言われています。てんさい糖って、お腹に優しいお砂糖なんですね。
「体を温める効果がある」「血糖値が上がりにくい」?
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てんさいは寒冷地でとれる食材だということから、「体を温める作用がある」と言われていますが、はっきりとした科学的な根拠はまだないよう。
また、精製された糖である上白糖などに比べ、「食後の血糖値の上がり方がゆるやか」だとも言われています。がんや心臓病、白血病といったさまざまな現代病の原因に挙げられることの多い精製糖ではなく、未精製のてんさい糖を摂ることはこれらのリスク回避につながるでしょう。
ただ、お砂糖であることに変わりはないので、油断してとりすぎないようにしたいですね。
また、精製された糖である上白糖などに比べ、「食後の血糖値の上がり方がゆるやか」だとも言われています。がんや心臓病、白血病といったさまざまな現代病の原因に挙げられることの多い精製糖ではなく、未精製のてんさい糖を摂ることはこれらのリスク回避につながるでしょう。
ただ、お砂糖であることに変わりはないので、油断してとりすぎないようにしたいですね。
粒が大きめ。あっさりとしたやさしい甘さ
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粒は大きめで、グラニュー糖・上白糖などに比べると少し溶けにくさがあります。くせのないあっさりとした甘さで、料理にもお菓子にも使えます。
天然由来の色がつくので、生クリームのデコレーションケーキなどあくまで白く仕上げたいお菓子・料理には向きませんが、おおむねオールマイティに使えます。
天然由来の色がつくので、生クリームのデコレーションケーキなどあくまで白く仕上げたいお菓子・料理には向きませんが、おおむねオールマイティに使えます。
お値段はちょっと高め… 他の砂糖とどう違う?
グラニュー糖や上白糖との違い
グラニュー糖・上白糖は精製糖(分蜜糖)、てんさい糖は含蜜糖
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グラニュー糖や上白糖は、活性炭を使って不純物を原材料から取り除き、遠心分離機を使って純粋な砂糖の結晶だけを取り出した「精製糖(分蜜糖)」です。
原材料は「てんさい」「さとうきび」ですが、精製されているので、どちらの原材料を使っていても味や見た目・成分は変わりません。
原材料は「てんさい」「さとうきび」ですが、精製されているので、どちらの原材料を使っていても味や見た目・成分は変わりません。
ホクレン | てんさい糖 650g
一方、てんさい糖はグラニュー糖・上白糖を作った後の糖液を乾燥させて固め、砕いて作る未精製の「含蜜糖」です。
規制があるので、国産のてんさい糖はすべて遺伝子組み換え食品ではありません。安心して使えますね。
規制があるので、国産のてんさい糖はすべて遺伝子組み換え食品ではありません。安心して使えますね。
味・成分の違い
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上白糖やグラニュー糖の成分は97.8~99%以上がショ糖。キレのある強い甘さが特徴です。溶けやすく雑味がないので、コーヒーや紅茶・お菓子に入れても味や香りを邪魔しません。
お菓子に使う場合、上白糖は「しっとり」、グラニュー糖は「さくさく・ふんわり」の食感に仕上がる傾向があります。
お菓子に使う場合、上白糖は「しっとり」、グラニュー糖は「さくさく・ふんわり」の食感に仕上がる傾向があります。
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一方、てんさい糖にはカリウム・カルシウムなどのミネラルのほか、てんさい由来の天然のオリゴ糖が含まれています。
くっきりとした甘さの精製糖に対し、てんさい糖はまろやかでやさしい甘みが特徴です。お菓子に使うと、コクと風味を感じる仕上がりに。
くっきりとした甘さの精製糖に対し、てんさい糖はまろやかでやさしい甘みが特徴です。お菓子に使うと、コクと風味を感じる仕上がりに。
色は似てるけど…三温糖との違いは?
三温糖の茶色はカラメルの色
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実は、三温糖は「精製糖」。グラニュー糖・上白糖を作った後に残った糖液を何度も加熱し、結晶化させて作っています。
てんさい糖とよく似た薄茶色ですが、これは加熱によってついた「カラメル」の色。
一方、てんさい糖の茶色は、原材料のてんさいの色素の色です。
てんさい糖とよく似た薄茶色ですが、これは加熱によってついた「カラメル」の色。
一方、てんさい糖の茶色は、原材料のてんさいの色素の色です。
原材料と成分の違い
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三温糖の原料は「てんさい」「さとうきび」など。三温糖はグラニュー糖・上白糖と同じく精製糖なので、含まれるミネラルはごく微量です。
てんさい糖の原料は「てんさい」のみ。未精製のため、原材料の色素やミネラルなどが豊富に含まれています。
てんさい糖の原料は「てんさい」のみ。未精製のため、原材料の色素やミネラルなどが豊富に含まれています。
きび砂糖・黒砂糖との違いも知りたい!
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黒砂糖の原材料は「さとうきび」。糖液を煮つめて作られる「含蜜糖」です。
「きび砂糖」は日新製糖株式会社の登録商標で、原材料は「原料糖」と記載されています。
さとうきびは収穫後に劣化しやすいので、タイやオーストラリア・沖縄・鹿児島などの産地でいったん加工され、原料糖という形で工場に移送されるのです。
「きび砂糖」は日新製糖株式会社の登録商標で、原材料は「原料糖」と記載されています。
さとうきびは収穫後に劣化しやすいので、タイやオーストラリア・沖縄・鹿児島などの産地でいったん加工され、原料糖という形で工場に移送されるのです。
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「黒砂糖」はミネラルの豊富さではトップクラスです。「きび砂糖」もてんさい糖に比べミネラル含有量が多め!
カルシウム・カリウム・マグネシウムなどが含まれており、独特の風味とまろやかな甘みがあります。
カルシウム・カリウム・マグネシウムなどが含まれており、独特の風味とまろやかな甘みがあります。
ダイエット中・糖質制限中の場合…てんさい糖のカロリーは?
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気になるカロリーですが、てんさい糖のカロリーはきび砂糖よりは低く、上白糖・三温糖などとはほとんど変わりません。
糖質制限中の方やダイエッターさんにはハチミツや黒砂糖がおすすめですが、それほど大差はないので、どの砂糖にしても量を抑えることが肝心なのは変わらないようです。
糖質制限中の方やダイエッターさんにはハチミツや黒砂糖がおすすめですが、それほど大差はないので、どの砂糖にしても量を抑えることが肝心なのは変わらないようです。
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カロリーが高い順に並べてみるとこの通り。(※100g中のカロリーです)
きび砂糖:396kcal
グラニュー糖:387kcal
上白糖:384kcal
三温糖:383kcal
てんさい糖:380kcal
黒砂糖:356kcal
ハチミツ:303kcal
きび砂糖:396kcal
グラニュー糖:387kcal
上白糖:384kcal
三温糖:383kcal
てんさい糖:380kcal
黒砂糖:356kcal
ハチミツ:303kcal
栄養成分表を見比べて選ぼう
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もっと詳しく知りたい方・栄養成分表を見てお砂糖を選びたい方は、下のリンクにある文部科学省の栄養成分データベースから、ぜひ見比べてみてくださいね。
商品によって細かい数値は異なりますが、目安になります。
商品によって細かい数値は異なりますが、目安になります。
赤ちゃんにも食べさせて大丈夫?
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ハチミツなど、1歳以下のお子様が食べると危険な食品もあるので気になるところですが、「てんさい糖」は赤ちゃんが食べても大丈夫と言われています。
離乳食やおやつ作りにも使えます。
離乳食やおやつ作りにも使えます。
てんさい糖はこんな方におすすめ
腸活中の方
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腸内環境を整えたい「腸活中」の人に、オリゴ糖が含まれる「てんさい糖」はおすすめです。
より腸活に向く「オリゴ糖」そのものもシロップや粉末で販売されていますが、コスパや調理後の仕上がりが気になるところ。てんさい糖はそんな場合の選択肢になる存在です。
より腸活に向く「オリゴ糖」そのものもシロップや粉末で販売されていますが、コスパや調理後の仕上がりが気になるところ。てんさい糖はそんな場合の選択肢になる存在です。
くせのない味の砂糖を求めている方
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てんさい糖はあっさりとくせのない味なので、料理にもお菓子にも、コーヒーや紅茶に入れても使いやすいお砂糖です。
素材の味を活かした料理やお菓子を求めている人におすすめです。
素材の味を活かした料理やお菓子を求めている人におすすめです。
てんさい糖に向く料理・お菓子は?おすすめ料理・スイーツレシピ
手作りジンジャーシロップでジンジャーエール
生姜・てんさい糖・レモンだけでできる手作りのジンジャーシロップです。夏にはつめたく冷やして、冬にはホットで……季節毎に美味しくいただけます。
新生姜が出回る季節に作っておけば年中楽しめますね。冷えが気になる人もぜひ。
新生姜が出回る季節に作っておけば年中楽しめますね。冷えが気になる人もぜひ。
チョコとおからのドロップクッキー
材料を混ぜたら、天板に落として焼くだけのドロップクッキーです。型抜き・成形の手間もなく、手軽に作れます。
バターや卵を使わないレシピなので、アレルギーの方にも。
バターや卵を使わないレシピなので、アレルギーの方にも。
てんさい糖とサラダ油で作る、簡単ビスケット。
おうちにあるシンプルな材料でできる、さくさくのビスケットです。素朴な甘さのビスケットはおやつにぴったり。
溶け残りやすいてんさい糖をしっかり溶かす工夫も紹介されています。
溶け残りやすいてんさい糖をしっかり溶かす工夫も紹介されています。
てんさい糖で作るヘルシーはっさくジャム
爽やかな香りの八朔(はっさく)は、その酸味ゆえにそのままだと「すっぱい」と敬遠される方もいるでしょう。でも、てんさい糖を加えてジャムにすると甘酸っぱさがぐんとひきたつ美味しさに。
皮ごとことこと煮込んで作ります。
皮ごとことこと煮込んで作ります。
時短煮物!鶏肉とじゃがいものみそ煮
きつね色に焼いた鶏肉とじゃがいもをてんさい糖やみそ・醤油でこっくりと煮た一品です。片栗粉で煮汁にとろみをつけてあるので、長時間煮込まなくてもしっかり味がつきます。
賢く知って美味しくいただこう
卵焼きに煮物・照り焼き、美味しいおやつ……お砂糖は日々の食卓に欠かせません。
お砂糖には、その保水作用でお肉をしっとりと柔らかくしたり、お菓子や料理に焼き目や照り・香り付けして美味しそうに仕上げる作用もあります。
お砂糖には、その保水作用でお肉をしっとりと柔らかくしたり、お菓子や料理に焼き目や照り・香り付けして美味しそうに仕上げる作用もあります。
出典:www.instagram.com(@cotogoto.jp)
栄養価やカロリーももちろんですが、「どんなお砂糖なら自分の作りたい料理や生活、そして舌にしっくり合うか」という使用感も大切かもしれません。
知って使って、使い分けながら、美味しくいただきましょう♪
知って使って、使い分けながら、美味しくいただきましょう♪
※この記事は下記のサイトを参照して書かせていただきました。