和の美しさを感じる古典的な絵柄と、華やかな色彩が魅力的な「九谷焼」の器。
同じ九谷焼の器でも作家さんによってそれぞれ異なる味があり、コレクションアイテムとしても人気の高い伝統工芸品です。
今回は日本のみならず世界中で愛されている、色彩豊かな九谷焼の陶磁器をご紹介します♪

「九谷焼」とは石川県南部の金沢市・小松市・加賀市・能美市で生産されている陶磁器を指します。1650年代の江戸時代初期頃に誕生し、現在は「JAPAN KUTANI」として海外でも人気を集めている日本の伝統工芸品です。そんな九谷焼の魅力は何と言っても、色とりどりの五彩絵具や金で描いた華やかな色絵の美しさです。呉須（ごす）と呼ばれる渋い青色の顔料で図柄を描き、赤・黄・緑・青・紫の5色の絵具で彩色をほどこした華麗な絵付けが特徴です。

現在ではそうした九谷焼の伝統的な色彩を用いながらも、現代のライフスタイルにマッチするモダンなデザインの器も数多く販売され人気を集めています。色彩を抑えたシンプルな九谷焼の器は、ナチュラルな木の器や北欧食器にも合わせやすく、和・洋どちらのシーンにも馴染んで毎日の料理をより美味しそうに引き立ててくれます。そんな九谷焼ならではの魅力がたくさん詰まった素敵な器を、さっそく見ていきましょう。

器全体に菊の花を散りばめた上品なデザインが魅力的な「染付菊花散らし」。こちらの器は石川県を拠点に活動されている陶芸作家、樋山 真弓（ひやま まゆみ）さんの作品です。白と青のコントラストが美しく、色とりどりの華やかな九谷焼とはまた一味違った、シンプルで落ち着いたデザインが魅力的です。

直径15㎝の5寸皿はメイン料理の取り皿としても、サラダやデザートを盛る器にもちょうどいい大きさです。白と青の2色で仕上げたシンプルなデザインは、和・洋どちらの食器にも合わせやすく様々なシーンに活躍してくれます。菊の花を散りばめた上品な九谷焼の器で、いつもの食卓をおしゃれな雰囲気に演出してみませんか？

「色桜絵」と名付けられたこちらの作品は、桜の花を主役にした華やかなデザインが印象的です。優しい筆跡や色の重なりなど、手仕事ならではの温もりを感じる素朴な風合いも魅力的です。可愛い花の絵付けをほどこした素敵な器があるだけで、いつもの食卓がより明るく、楽しい雰囲気になりそうです。

幅約14㎝の楕円形の器は、和え物や酢の物など副菜を盛る器としても、メイン料理の取り皿にもちょうどいい大きさです。食事以外にもデザートや果物の器にも◎。ティータイムにはこんな風にクッキーを並べて、菓子皿として使うのも素敵ですよ。

先ほどご紹介した「染付菊花散らし」とのコーディネートもおすすめです。丁寧な絵付けをほどこした美しい九谷焼の器が、普段の何気ない料理もより美味しそうに引き立ててくれます。お気に入りの作家さんの器で揃えれば、より充実した素敵な時間が過ごせそうですね。

ブルーと白の爽やかで上品な絵付けが美しい「花尽くし」シリーズ。こちらの作品を手掛けた高橋 真由美（たかはし まゆみ）さんは、伝統とモダンを融合した新しい九谷焼を提案する窯元「九谷青窯（くたにせいよう）」を代表する作家さんの一人です。メイン料理にぴったりの8寸皿は、蕎麦やうどん、パスタなどの麺類を盛るのにもちょうどいい大きさです。

こちらは8寸皿よりも一回り小さい7.5寸鉢（写真奥）と、直径約17㎝の5.5寸皿（写真手前）。7.5寸鉢は深さのあるデザインなので、煮物など汁気のある料理にもおすすめです。5.5寸皿はメイン料理の取り皿として使ったり、サラダやデザートを盛りつけたりと、様々な料理に活躍してくれます。どちらも縁の部分に描かれた、華やかな花の絵付けがおしゃれな雰囲気です。

こちらは副菜の盛り付け鉢にも、ご飯茶碗にもちょうどいい4.5寸鉢です。大きく開いた花の絵付けが可愛らしく、食卓に一つあるだけで華やかな雰囲気になります。同じ「花尽くし」シリーズの器で揃えると、より統一感のあるおしゃれなコーディネートを楽しめますよ。

今昔物語に登場する紫苑（シオン）の花をモチーフにした「色絵シオン」シリーズ。九谷焼の伝統的な技法と、モダンなデザインが融合した素敵な作品です。こちらは可憐なシオンの花が描かれた可愛いそば猪口と3.5寸皿。そば猪口は大きめサイズでアイスなどのデザートも盛りやすく、食事からティータイムまで幅広いシチュエーションに活躍してくれます。

直径約10㎝の3.5寸皿は、醤油や薬味を入れる器としても、和菓子やおつまみを盛る器にもちょうどいい大きさです。蕎麦猪口と絵皿はそれぞれ単品使いも素敵ですが、一緒にコーディネートするとよりおしゃれな雰囲気を演出できます。ティータイムには同じ色絵シオンの蕎麦猪口にコーヒーを入れて、3.5寸皿にはケーキをのせて。素敵なひとときを過ごしてみませんか？

こちらは青い小鳥がお気に入りの木のみを見つけて飛び交う様子を描いた、シンプルで可愛い「色絵木の実集め」シリーズ。両手にすっぽりと収まる小ぶりの小皿は、3羽の小鳥をアクセントにした上品なデザインが印象的です。副菜やお菓子を盛る器としてはもちろんのこと、同じシリーズの蕎麦猪口のソーサーとしても使用できます。

職人さんの手作業でひとつひとつ丁寧に作られる器は、手仕事の温もりを感じる優しい風合いも魅力的です。ナチュラルな木の器やカトラリーともコーディネートしやすく、朝食・ランチ・ティータイムと様々なシーンに活躍してくれますよ。様々なコーディネートが楽しめる素敵な九谷焼は、大切な方へのギフトにもぜひおすすめです。

北欧の人気キャラクター「MOOMIN」と、日本の人気ブランド「amabro（アマブロ）」のコラボレーションによって誕生した「JAPAN KUTANI-GOSAI-」。九谷焼の伝統柄とムーミンの世界を融合した、モダンでユニークなデザインが魅力的です。

「JAPAN KUTANI-GOSAI-」のデザインは全部で5種類あり、どの絵皿も九谷焼ならではの美しい伝統柄と鮮やかな色彩に加えて、キャラクターたちの愛らしい表情も印象的です。直径約13㎝の小皿はメイン料理の取り皿にも使いやすい大きさで、普段の食卓はもちろんのこと、お正月やお祝いの席などおもてなしシーンにも活躍してくれます。テーブルコーディネートに一つ取り入れるだけで、食卓がぱっと明るく華やかな雰囲気になりますよ◎。

赤・黄・緑・青・紫の五彩でムーミンの世界を表現した華やかな絵皿は、飾り皿としての存在感も十分にあり、インテリアのアクセントにもおすすめです。コレクターズアイテムとしても注目されている5枚セットは、ムーミン屋敷をかたどった可愛いギフトボックス入りでプレゼントにもぴったり。結婚祝いや出産祝い、新築祝いのギフトにも人気のアイテムです。

九谷焼の老舗の窯元「上出長右衛門窯」と、日本独自の技術を活かした様々なプロダクトを提案する「丸若屋」が共に立ち上げた九谷焼のブランド「KUTANI SEAL（クタニシール）」。“九谷焼をもっと身近に”という思いから誕生した数々の器は、見ているだけで楽しくなるようなポップでユニークなデザインが特徴です。こちらは可愛いイノシシをモチーフにしたおしゃれな長皿と、愛らしい表情の猫やペンギンをデザインした菊小鉢。どちらも絵柄を印刷したシールを貼って器に焼き付けるという、九谷焼の転写技術を用いて作られています。

こちらはキュートな小鳥をモチーフにした素敵な箸置きです。箸をのせると、まるで枝の上に鳥がとまっているかのよう。遊び心溢れるユニークなデザインで、毎日の食卓をおしゃれな雰囲気に演出してくれます。

長皿・菊小鉢・箸置きはそれぞれ単品使いも素敵ですが、こんなふう一緒にコーディネートするのも素敵ですよ。ポップでモダンなデザインがおしゃれなKUTANI SEALの器は、伝統的な赤・黄・緑・青・紫の五彩を用いた、九谷焼らしい華やかな色彩も魅力的です。気軽に楽しめる日常使いの器として、ぜひ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

和の美しさを感じる古典的な絵柄と、鮮やかな色彩が魅力的な「九谷焼」の器。
テーブルコーディネートに一つ取り入れるだけで、いつもの食卓がぱっと明るく、華やかな雰囲気になります。
今回ご紹介した素敵な器をヒントに、自分だけの名品として長く大切に愛用できる、お気に入りの「九谷焼」を見つけてみませんか？