習慣にしたいのに続かない…どうして?
出典:unsplash.com
新年度を迎え、何かを始めてみようと思い立っている方も多いと思いますが、習い事や趣味に限らず、シェイプアップやスキンケアなど新たにスタートしても、結局続かず挫折してしまった経験はありませんか?
「飽きっぽいから…」で終わらせないで
せっかく始めたのに続かなかったとき、「私は飽きっぽいから」と自分を責めたりがっかりしたりして終わりにするのはちょっと待って下さい。「飽きっぽい」のだとしたらそれはなぜか、それとも「飽きた」以外に他に原因がないのかどうか考えてみましょう。
「結果を求める意識」が習慣化の邪魔になっている事も
出典:pixabay.com
例えば、ダイエットを始めてすぐに結果が出たら目標の所まで続けるのは案外簡単かもしれません。けれど、それだけに目を向けていると、なかなか結果が出ない場合に続けるのが辛くなる事も十分考えられます。
最初は「三日続けた自分がすごい」を目標にする
ダイエットでも勉強でも数日では簡単に結果が出にくいので、まずは「続けられた自分がすごい」という風に意識を変えてみましょう。「やってみよう」と考えても実行に移せず終わる事だって珍しくないのだから、アクションを起こせただけでも十分に頑張っています。
続かないのは「続けるのが難しい」状態である事も
自分の都合に合わせた手段を探してみる
スキルアップのための勉強をするにしても、「毎日決まった時間机に向かう」という手段が難しい場合もあります。そういうときは、「空き時間にとにかくテキストを読む」「アプリを探して利用する」など、自分の好みと生活スタイルに合った手段に変更したり、「続けやすい方法はどれか」という風に考え方を変えてみましょう。
コストがリターンを上回る状態なら「たまにやろう」にしてみても
出典:unsplash.com
続ける事にお金や労力がかかる事も習慣とするには難題かもしれません。「花を欠かさず飾るのを習慣にしたい」と思っても、お花を購入するためのお金や花が傷むタイミングでの入れ替えなど、花を飾って得られる楽しみや喜びより金銭や労力の負担が上回ると続けるのは辛い事も…。
そんなときは、「手頃な価格+ゆるい間隔で届くサブスクでお花を購入する」といったような実行にかかるコストを他の人やショップに受け持ってもらう方法にしてみたり、「気に入ったお花を見かけたときに一輪だけ買って帰って飾る」という風に頻度を下げて、金銭や心理的な負担を減らした習慣に変更するのもおすすめです。
「感覚的にダメ」で続けられない場合もある
スキンケアで「いいと聞いたから続けてみたい」と思ったのに続かない場合などは、該当の化粧品のテクスチャーや匂いなどが好みでなかったりすると結果が出るまでの期間の「習慣」が、「楽しみ」ではなく「苦痛」に近い行為になっています。この場合も「続かなかった」というより「合わなかった」が正確かもしれません。
一口に「続ける」と言っても「相性」がある
どんな事であれ、継続できるかどうかは自分とその行為との相性が大きく作用します。どんなにいい事でも「気が向かない」内容であれば続けるのは困難なので、「自分は飽きっぽい」と嘆く必要はありません。
「続けられない」事で苦しむより自分の思いがどこにあるかを考えて
出典:unsplash.com
病気治療に必須の服薬を忘れてしまうなどでなければ、習慣が続かない事で問題になる事はそれほどありません。続かなかった事で「私はダメだ」と後ろ向きになってしまうより、続かなかった原因を考えて「私はこれが苦手なんだな」と考えるヒントにすれば経験は無駄になりません。
「続けなければいけない」のに続けられないとき
出典:unsplash.com
自分の意思でやるかやらないか決められる事ではなく、家事など「どうしてもやらなければならない」事が続けられない場合、どうしたらよいのでしょうか。「アイロンがけが嫌いだけど習慣としてかけなければいけない」場合を例にして、どういう方法があるかを考えてみましょう。
頻度や方法を自分に合わせたルール付けで続けやすく
・全部は無理でも一部をクリーニングに回す
・シャツの手持ち枚数を増やして気が向いたときにまとめてやる
・アイロン中はテレビで好きな番組を見ていいルールにする
・好きな香りのリネンウォーターを使っていい事にする
これらは「頻度を下げる」「作業に向かう嫌な気分を軽減する楽しみをプラスする」事で、習慣を構成する要素を苦痛が少ない形に変えてみるやり方です。
・シャツの手持ち枚数を増やして気が向いたときにまとめてやる
・アイロン中はテレビで好きな番組を見ていいルールにする
・好きな香りのリネンウォーターを使っていい事にする
これらは「頻度を下げる」「作業に向かう嫌な気分を軽減する楽しみをプラスする」事で、習慣を構成する要素を苦痛が少ない形に変えてみるやり方です。
こちらは、衣類の香り付けやアイロンのスチーム水として使えるリネンウォーターです。南フランスのプロヴァンスの優雅な香りに癒されます。
「習慣」にするとき、合わせられる限りは自分に合わせる
ルールや方法、手段を自分にとって最良の形にカスタムする手間はとても大切です。もちろん、全てが自分に合わせて変えられる事ばかりではないかもしれませんが、可能な限りで。もし続かなかったときは、続かない理由を理解するまで考えてみましょう。その結果が増えれば増えるほど、自分がどうしたら楽なのかが見えてくるはずです。
「曖昧」だったり「大きすぎる目標」の習慣も続きにくい
習慣が続かない場合にはもうひとつ、目的が曖昧だったり無理がある内容だと実行は難しくなります。「節約を習慣にしよう」というかなり漠然とした始め方だと、「貯金するとしたらどの程度が目標か」「どこで節約するのか」という幅が広すぎて生活の中身全てが習慣の対象になってしまうため、暮らしていくのが息苦しくて続けるのが困難になってしまいます。
ぽってりとしたフォルムとちょこんと座る姿が愛らしい白くまの貯金箱。玄関やリビングにオブジェのように飾れば存在自体に癒され、毎日コツコツ貯めるのが楽しみになりそうです。
具体的かつ実行しやすい範囲での習慣を考える
こういう場合は、まず「お昼の外食は控えてお弁当にする」というような具体的でシンプルな習慣から始め、それができたら目的に合わせて「小さくて簡単な習慣を追加してみる」方法がおすすめです。
「実行するのを忘れてしまう」のが原因の場合は
続ける気持ちはあるけど「習慣づく前にやり忘れたまま一日が終わってしまう」というケースであれば、リマインダーなどを利用しましょう。スマホやパソコンが常時傍にあったりオンになっている場合は、スケジュールアプリにお知らせしてもらう方法があります。
「手書きする習慣」も同時に取り入れると達成感も
出典:unsplash.com
とはいっても、アプリからの通知を見逃したり通知を見ても実行に移せない事もあります。これはお知らせの設定をしてから時間が過ぎるとそのタスクがどんどん古い物になってしまうからです。そういうときは毎日、前夜のうちに「明日の予定」として紙に書いて机や目につく所に置く作業も並行して行うと、「新しい情報」として意識が行き届きやすくなります。また、終わったらメモに線を引いて消す事で達成感が得られるメリットも。
気持ちを前向きにしてくれる「習慣」にしよう
出典:unsplash.com
物事がどうしても続かない場合は、その習慣によって得られる物が自分にとってそれほど必要がない状態であるかもしれません。そんなときは無理をして頑張らず「間があいても気が向いたら始める」でも十分です。毎日きっちりやらないと!と自分を追い込まず、「ゆるく続ける事で目標にじわっと近づけたらいいな」くらいの気楽さで少しずつ生活を新しくしてみて下さい。