お母さん、お父さん、最近連絡してないな・・・
そんな心配や不安を解消する方法が、遠く離れていても日常的にコミュニケーションがとれる「電話習慣」!
忙しい毎日の中で、週に1回、5分間だけでも良いのです。直接顔を合わせるとなかなか話せないことも、電話なら話せることだってあります。
遠くて近い、近くて遠い親子のコミュニケーションを習慣にしてみませんか?
離れて暮らす大人親子に「電話習慣」をおすすめする7つの理由
①:お互いに安心感を得られる
「もしもし?」と電話に出てくれただけで、「今日も変わりはないかな」とホッと安心できますよね。
毎日電話をかける必要もないですし、毎回長電話をする必要もありません。ただ「元気?」と週1回の短い電話で十分。「気に掛けているよ」というメッセージは伝えられます。遠く離れていても近くにいるような安心感を得ることができますよ。
電話の後には、心が軽く、精神的にも穏やかになってはいませんか?
②:お互いの近況を報告しあえる
気軽にコミュニケーションが取れる電話には、お互いに近況を報告し合えるメリットがあります。
実家の親の近況の確認はもちろん、自分の近況や、結婚している場合は家族の近況も話すこともできるので、親にとっては新しい刺激になるかもしれません。
やはり、親としては娘(あなた)のことはもちろんですが、お祖母ちゃん、お祖父ちゃんという立場になっている方ならかわいい孫のことは特に気にかかって仕方ないものなのです。
定期的な近況報告は、気軽に簡単にできる親孝行のひとつなのかもしれませんね。
③:親の生活サイクルを把握できる
④:声のトーンで体調の変化を察知
感情面や精神面が安定しているか、また、体調においても、話し方や声のトーンで分かることがあります。例えば、会話中に息が続かない、声が枯れている、咳き込みがあるなど、さまざまな症例の特徴に気付くこともできます。
また、忘れっぽくなったり、言葉や名称を思い出せず「あれ」、「それ」などの代名詞を多用する。また、同じ話題や愚痴を何度も繰り返すようになるなど・・・脳の異常や痴ほうの症状が出ていないか、さりげなく確認することもできます。
早めに異変をキャッチしていれば、もしもの時に慌てずに適切な対応ができるかもしれません。
⑤:何気ないおしゃべりで、ストレス発散
何気ないおしゃべりは、日常のささいなニュースや出来事を思い出しながら頭の中で整理する大切な機会でもあります。
時には愚痴を延々と聞かされることもあるかもしれませんが、どこか心が温まるような良いニュースを聞くと、離れていても一緒に嬉しくなりますよね。
親の愚痴を聞くつもりで電話を掛けたのに、いつの間にか自分の愚痴を親に聞いてもらったりすることもあります。気兼ねなく頼れて、また頼られる存在は、やはり親子ならではなのかもしれません。
⑥:親戚・ご近所さんとの人間関係や、かかりつけ医の情報を確認
実家から離れて暮らし始めると、それまで付き合いがあったご近所や親戚の情報は入りづらくなってきます。週1回の電話の会話の中で、できるだけ、それらの情報はキャッチしておきましょう。
遠く離れていると、もし実家で親が病気やケガで倒れた時、すぐに実家に帰れるとは限りません。そんな“急なもしもの時”に、まず手を差し伸べてくれるのが、親交のある親戚やご近所さんです。
電話のなかで親交のあるご近所さんや親戚の名前を確認しておくと、いざという時に連絡が取りやすくなりますよ。
そして、忘れてはいけないのが親のかかりつけ医の情報です。事前にかかりつけ医を知っていれば、親が体調を崩した時も、いち早く病状などの情報を正確に得ることができるかもしれません。
高齢になるほど医療機関にかかる頻度も高くなりますし、病気にかかる確率も高くなります。
もしもの時のために、電話のなかでさりげなく確認しておくのもおすすめです。
⑦:年齢を重ねた親夫婦の取り持ち役に
子どもが自立したら、長い年月を共に歩んできた夫婦も新しい関係を築いていくことになります。
子育てをしている間は、「夫婦」としての在り方よりも、「父親」、「母親」としても役割を最優先してきたはずです。そのため、改めて夫婦二人だけの生活が始まったら戸惑うこともあるかもしれません。
お互い一緒に年を重ねてきたからこそ理解し合える部分もある一方で、歳を重ねた分だけ、ちょっとしたすれ違いが夫婦間の大きな溝に発展してしまうことも・・・。
そんなちょっとしたすれ違いについても、電話で察知することができます。
終わりに:遠くて近い大切な存在!親子の絆をより強く
声に安心し、声で励まされ、声を通してお互いを思いやる。声のメッセージは、文字とは違う不思議なパワーを持っています。声を聞けるということは、お互いに元気である証拠であり、「親子の絆」を深める大切な時間。
最初は「実家に電話するなんて、ちょっと照れくさいな…」と思うかもしれませんが、まずは週1回の電話習慣から始めてみましょう。
進学、就職、転職、転勤、そして結婚――。人生のターニングポイントで、住み慣れた実家から出て暮らしている方も多いことでしょう。実家から遠く離れた土地で頑張っていると、つい「新しい環境に慣れるまでは心配をかけるかもしれない」と親への連絡を控えてしまうこともありますよね。
気が付けば親に連絡する回数がいつの間にか少なくなり、親と直接顔を合わせるのは年に数回だけという方も、少なくないかもしれません。