求めすぎていませんか?ヨガ哲学に学ぶ「満足すること」で豊かになる暮らし

求めすぎていませんか?ヨガ哲学に学ぶ「満足すること」で豊かになる暮らし

焦燥感や執着、ときには嫉妬の感情や必要以上の欲望。日々何か足りないような気がして生きている人も多いのではないでしょうか。古い経典にあるヨガ哲学の「サントーシャ」の教えは、日本語に訳すと「足るを知る」という意味を持ち、『自分の心が満足していて何の不足も感じていない、現状に満足できている』そんな心の状態を指します。今回は暮らしをより豊かな時間にするために“自分の心を満たしていく”ヒントを、この「サントーシャ」に基づいてお伝えしていきます。2019年09月06日作成

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今の暮らしに満足できていますか?

求めすぎていませんか?ヨガ哲学に学ぶ「満足すること」で豊かになる暮らし
出典:unsplash.com
誰もが「幸せになりたい」と願い、人生を過ごしているのは言うまでもありません。
その「幸せ」も「苦しみ」も、外の世界にあるモノや誰かではなく、実はすべて“私たちの内側”にあるのではないでしょうか。
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今回は暮らしをより豊かな時間にするために“自分の心を満たしていく”ヒントを、ヨガ哲学の「サントーシャ(足るを知る)」に基づいてお伝えしていきます。難しいことはありません。ひとつずつゆっくり読んでいってみてくださいね。

目次

そもそも、『ヨガ哲学』ってなんだろう?

求めすぎていませんか?ヨガ哲学に学ぶ「満足すること」で豊かになる暮らし
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ヨガ哲学には曇った心をクリアにしていき、自分をもっと好きになるヒントがたっぷりと詰まっています。
時に落ち込んだり、悲しくなったりと私たちの心にはネガティブな感情が存在しています。そういった心を正しくコントロールし、精神を安定させるための方法が、ヨガ哲学には記されているのです。

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古くから伝えられてきた「サントーシャ(知足)」という生き方

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「サントーシャ」とは、ヨガの経典にあるニヤマ(心がけて実行すると良いもの)という智慧の一つ。
日本語に訳すと“足るを知る”という意味を持ちます。
「自分の心が満足していて、何の不足も感じていない」「現状に満足できている」そんな心の状態を指します。
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慌しく過ぎる日々、何か足りないような気がして生きている人も多いのではないでしょうか。焦燥感や執着、ときには嫉妬の感情や必要以上の欲望を持ってしまうこともありますよね。
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「サントーシャ」は多くを求めすぎることなく、今ここにすでにあるものや、自分が持っているものに目を向け、感謝の気持ちを思い出すことで“今この瞬間”から幸せをみつけていくことです。
あなたは今、現状に満足できているでしょうか。次の項目で自身の心の状態をチェックしてみてくださいね。

あなたの今の心の状態をチェックしてみましょう

何かが足りない…と感じる焦りやモヤモヤとした感情は、いずれも日常に隠れた原因がどこかにあるはずです。わたし?相手?環境?心をゆっくり観察して日常を振り返ってみましょう。ふと、今この瞬間に溢れている幸せを思い出すかもしれません。
出典:unsplash.com

何かが足りない…と感じる焦りやモヤモヤとした感情は、いずれも日常に隠れた原因がどこかにあるはずです。わたし?相手?環境?心をゆっくり観察して日常を振り返ってみましょう。ふと、今この瞬間に溢れている幸せを思い出すかもしれません。

《check1》「あれもこれも欲しい!」になっていませんか?

何か欲しいものを手に入れた時、心が満たされるような感覚は誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
でもしばらくすると今度はまた違うものが欲しくなる、あれもこれも…となってしまってはいませんか?
出典:unsplash.com

何か欲しいものを手に入れた時、心が満たされるような感覚は誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
でもしばらくすると今度はまた違うものが欲しくなる、あれもこれも…となってしまってはいませんか?

「欲しい」という気持ちが大きく膨らんでいけばいくほど、それは満たされない欲望の連鎖となり、苦しみの原因にもなりかねません。
出典:unsplash.com

「欲しい」という気持ちが大きく膨らんでいけばいくほど、それは満たされない欲望の連鎖となり、苦しみの原因にもなりかねません。

「欲しい」と感じることがあったら、衝動的な気持ちを落ち着かせ、一呼吸。自分がすでに持っているものを思い出しながら「本当に必要なものかな?」「求めすぎていないかな?」と十分に分析してみましょう。
出典:unsplash.com

「欲しい」と感じることがあったら、衝動的な気持ちを落ち着かせ、一呼吸。自分がすでに持っているものを思い出しながら「本当に必要なものかな?」「求めすぎていないかな?」と十分に分析してみましょう。

恋人や家族、友人など人への過度な期待も同じです。
こうして欲しい、あれをしてくれなかった、と自分中心になっていないか振り返ると同時に、今までに周囲の人が自分に対してくれた優しさや愛情に改めて感謝しましょう。
出典:unsplash.com

恋人や家族、友人など人への過度な期待も同じです。
こうして欲しい、あれをしてくれなかった、と自分中心になっていないか振り返ると同時に、今までに周囲の人が自分に対してくれた優しさや愛情に改めて感謝しましょう。

《check2》誰かの持っているものに「嫉妬」していませんか?

自分に無いものを誰かが持っていることに嫉妬してしまうときってありますよね。「いいなあ…」「私にも〇〇があれば…」と無いものねだりになってしまったり、「あの人は〇〇でずるい」と嫉妬心が大きくなったりしてしまうと、自分が本来持っている輝きから目をそらしてしまうことになってしまいます。
出典:unsplash.com

自分に無いものを誰かが持っていることに嫉妬してしまうときってありますよね。「いいなあ…」「私にも〇〇があれば…」と無いものねだりになってしまったり、「あの人は〇〇でずるい」と嫉妬心が大きくなったりしてしまうと、自分が本来持っている輝きから目をそらしてしまうことになってしまいます。

自分を含めた一人ひとりの個性や違いを認め、受け入れること。相手の好きなところを再発見できたり、改めて尊敬や感謝の気持ちが湧いてくることも。“私だからこそ持っているモノ”も、たくさんあるはずです。
出典:unsplash.com

自分を含めた一人ひとりの個性や違いを認め、受け入れること。相手の好きなところを再発見できたり、改めて尊敬や感謝の気持ちが湧いてくることも。“私だからこそ持っているモノ”も、たくさんあるはずです。

例えばノートやメモに自分の「好きなところ」「得意なこと」「できること」を書き出してみたり、他人に嫉妬してしまうような要素や欲しいと感じるものはひとつの「目標」として、どのように準備すれば今後達成できるかをポジティブな方向で見つけてみましょう。
出典:unsplash.com

例えばノートやメモに自分の「好きなところ」「得意なこと」「できること」を書き出してみたり、他人に嫉妬してしまうような要素や欲しいと感じるものはひとつの「目標」として、どのように準備すれば今後達成できるかをポジティブな方向で見つけてみましょう。

《check3》いつも「時間がない」と焦っていませんか?

「忙しい」「時間がない」と時間に追い立てられるような焦りを感じていませんか?例えば「毎日仕事が忙しい…」と感じる場合、その忙しさの先にあるゴールは何かを見つめてみましょう。
出典:unsplash.com

「忙しい」「時間がない」と時間に追い立てられるような焦りを感じていませんか?例えば「毎日仕事が忙しい…」と感じる場合、その忙しさの先にあるゴールは何かを見つめてみましょう。

大切な家族を養うこと、好きな食事や生活をしていくこと、自分の経験値や成長。忙しさという面だけでなく、それによって得られているものに気付くことで心の満足度もやりがいも、感謝の気持ちも大きくなります。
出典:unsplash.com

大切な家族を養うこと、好きな食事や生活をしていくこと、自分の経験値や成長。忙しさという面だけでなく、それによって得られているものに気付くことで心の満足度もやりがいも、感謝の気持ちも大きくなります。

でも、時間や体力、心を犠牲にしてまで忙しく頑張り続けるよりも、笑顔で穏やかに心地よく過ごす時間こそが、私たちの幸せにとって何より大切なものであり、優先すべきものかもしれませんね。
出典:unsplash.com

でも、時間や体力、心を犠牲にしてまで忙しく頑張り続けるよりも、笑顔で穏やかに心地よく過ごす時間こそが、私たちの幸せにとって何より大切なものであり、優先すべきものかもしれませんね。

《check4》「過去」と「未来」ばかり見すぎていませんか?

わたしたちの誰しもにある「過去」の経験、そして「未来」。どちらもとても大切なものですが、この2つばかりに気を取られてしまうと、つい「今この瞬間」にあるものを見失いがちになってしまいます。
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わたしたちの誰しもにある「過去」の経験、そして「未来」。どちらもとても大切なものですが、この2つばかりに気を取られてしまうと、つい「今この瞬間」にあるものを見失いがちになってしまいます。

過去にこんな失敗をしたな…とを思い出すことがあったとしても、「今この瞬間」に自分が出来ることを尽くせば、その失敗を繰り返すことを未然に防ぐことは可能です。また「今の自分」がいるのは過去の失敗のおかげ、という考え方もできますね。
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過去にこんな失敗をしたな…とを思い出すことがあったとしても、「今この瞬間」に自分が出来ることを尽くせば、その失敗を繰り返すことを未然に防ぐことは可能です。また「今の自分」がいるのは過去の失敗のおかげ、という考え方もできますね。

まだ見ぬ未来や将来のことへの計画や期待も時には必要。ですが、今日という1日に感謝し、今この瞬間を楽しく前向きに過ごすことこそが、良い未来を運ぶための一番の鍵かもしれません。まずは感謝と共に現状を受け入れることからスタートです。
出典:unsplash.com

まだ見ぬ未来や将来のことへの計画や期待も時には必要。ですが、今日という1日に感謝し、今この瞬間を楽しく前向きに過ごすことこそが、良い未来を運ぶための一番の鍵かもしれません。まずは感謝と共に現状を受け入れることからスタートです。

《check5》日々の暮らしに「感謝の気持ち」を忘れていませんか?

食べること、学ぶこと、笑うこと、寝ること、歩くこと。日々の暮らしが“当たり前にあるものだ”と感謝の気持ちを忘れていませんか?文句や愚痴の言葉より、前向きな感謝の言葉を使う人のほうが表情も明るく、内側からの美しさを感じられますよね。
出典:unsplash.com

食べること、学ぶこと、笑うこと、寝ること、歩くこと。日々の暮らしが“当たり前にあるものだ”と感謝の気持ちを忘れていませんか?文句や愚痴の言葉より、前向きな感謝の言葉を使う人のほうが表情も明るく、内側からの美しさを感じられますよね。

夜眠る前に一日の出来事を振り返りながら「ありがとう」と感謝の気持ちを思い起こしたり、日記やメモに気付いた「ありがとう」を書き綴るのを習慣にしたりしていくと、自分の心の中から自然とポジティブで優しい気持ちが育っていきますよ。
出典:unsplash.com

夜眠る前に一日の出来事を振り返りながら「ありがとう」と感謝の気持ちを思い起こしたり、日記やメモに気付いた「ありがとう」を書き綴るのを習慣にしたりしていくと、自分の心の中から自然とポジティブで優しい気持ちが育っていきますよ。

《check6》人やモノに「執着」していませんか?

わたしたちは暮らしの中でさまざまな人と関わり合い、たくさんのモノに囲まれて生きています。「執着」という言葉は“一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと”を意味します。「○○が無いと幸せになれない」と、人やモノの存在に捉われすぎてしまってはいませんか?
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わたしたちは暮らしの中でさまざまな人と関わり合い、たくさんのモノに囲まれて生きています。「執着」という言葉は“一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと”を意味します。「○○が無いと幸せになれない」と、人やモノの存在に捉われすぎてしまってはいませんか?

人やモノ、つまり自分ではない何かを思い通りにコントロールするのはとても難しいこと。執着心を少しずつ手放せるようになると、自分の内側にある幸せに目を向けることが出来るようになります。
出典:unsplash.com

人やモノ、つまり自分ではない何かを思い通りにコントロールするのはとても難しいこと。執着心を少しずつ手放せるようになると、自分の内側にある幸せに目を向けることが出来るようになります。

そのためには、落ち着いた空間の中で身の回りを清潔に整えてみたり、ずっと読みたかった本や映画鑑賞をしたり少しの間いつもの環境や人から離れて、一人で過ごす時間を少しずつ増やしてみましょう。穏やかにリラックスして過ごすことで心が満たされていくはずです。
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そのためには、落ち着いた空間の中で身の回りを清潔に整えてみたり、ずっと読みたかった本や映画鑑賞をしたり少しの間いつもの環境や人から離れて、一人で過ごす時間を少しずつ増やしてみましょう。穏やかにリラックスして過ごすことで心が満たされていくはずです。

今ここにあるモノに、感謝しよう

求めすぎていませんか?ヨガ哲学に学ぶ「満足すること」で豊かになる暮らし
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今すでに自分が持っているものに価値を見出して満足する、ヨガ哲学「サントーシャ」の教えについてのご紹介でした。
自分の内側に幸せを見出そうとすること、人やモノなど外側の世界に“求めすぎない”ことが幸せへの道かもしれません。「今ここにあるものに感謝すること」を意識して、今日もまた一日を前向きに、素敵な笑顔で過ごしましょうね。
心の声に耳をすませて。ヨガの哲学「ヤマニヤマ」で見つける、ほんとの自分
心の声に耳をすませて。ヨガの哲学「ヤマニヤマ」で見つける、ほんとの自分

ヨガの経典に記された「ヤマ」「ニヤマ」は、生きる上で守るべき指針を教えてくれるヨガの哲学です。ヨガ哲学には曇った心をクリアに、自分をもっと好きになるヒントがたっぷりつまっています。今回はご一緒に、まるで合言葉のような「ヤマニヤマ」というヨガの教えの視点から、今と未来について考えてみましょう。

ヨガ哲学について、もう一歩踏み込んで読みたい方はこちらの記事も併せてお読みください。

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