でも、いき過ぎてしまうと、しんどくなることはありませんか?
今回は、他人軸から自分軸にシフトし、本来の自分で、もっと楽にシンプルに生きれるようになるためのヒントを書いてみました。よければ参考にしてみてくださいね。
「他人軸」って何?
極端な例をあげると、「偏差値の高い学校や一流の企業で働くことは価値があること」「ずっと独身だったり離婚したり、病気になったりすることは悪い事」などでしょうか。
それは、親からのプレッシャーや期待を背負っていたり、世間体を気にしていたり、一般的な幸せはこういうことだと思い込んでいたりすることから思ってしまっていることで、つまり純粋な自分の判断ではありません。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「○○が欲しい!」から他人軸がやめられない
でも、多くの人が他人軸で生きてしまっているのはなぜでしょうか?
自分の身近にいる人、両親や友人、恋人、同僚、上司や部下、自分に関わる人達から、認めて欲しい、自分のことを好きでいて欲しい、逆に、嫌われたくない、否定されたくない、そんな気持ちが働くからだとも言えます。
つまり、誰かや何かからの「承認」が欲しいのです。
例えば、食事シーンで考えてみよう
様々な人の「承認」を求めすぎると、苦しくなったり、自分がよく分からなくなってしまうことも。例を分かりやすく、日常の食事シーンを使って考えてみましょう。
Aさん…皆の注文をとったり気配りができるあなたが好き
あなたの友人Aさんは、食事のシーンで皆の為に注文をとったり、空いたグラスにお水やお酒を注いだり、細やかに振る舞うあなたをとても褒めてくれました。あなたの「気が利くところがとても素敵」と言ってくれたとします。
Bさん…そんなあなたをよく思わない
ところが、他の友人Bさんは、逆にあなたの振る舞いが鼻についてしまい、あなたのことを悪く言いました。「○○さんって、リーダーぶっている、場を仕切りたい感じ」など、よく思っていないことがあなたの耳に入ってしまいます。
Cさん…皆の食事が揃うのを待ちたい
他の友人Cさんは、料理が一人だけこないのに、先に食べ始めるのが嫌です。全員の料理が来るまで、食べようとしません。
Dさん…料理が来たら先に食べたい
一方、友人のDさんは、料理が来たら「お先です!いただきます!」と先に食べてしまいます。
どうでしょう。どの人に合わせるのが正解でしょうか。
周りの人の「ものさし」を気にしていたら…
今ご紹介した登場人物すべてにおいて、いいも悪いもありません。それぞれの「物差し」が違うだけです。
他人軸での行動が強くなると、Aさんと一緒にいる時は、あれこれ注文をとったり気配りをして、Bさんといる時は逆にお任せする、Cさんと一緒の時は、全員のご飯が揃うのを待って、Dさんといる時は料理が来たらパクパク食べる…と、それぞれから好かれたいがために、少しずつ行動を変えることになってしまいます。
食事のシーンだけなら、合わせてしまった方が楽かもしれません。でも、人生において、ありとあらゆるシーンで、このように合わせて行動していたら大変になってしまいますよね。しかも周りにいる人は4人だけではなく、もっと多くの人やコミュニティーがあるはずです。その数だけ、周りに合わせて他人軸でいたら、どんどん自分が分からなくなっていきませんか?
「他人軸」の割合が多い人のチェック項目
ここで、他人軸の割合が多くなりがちな人の特徴をあげますので、チェックしてみてください。チェックが多ければ多いほど、他人軸の割合が高いはず。
□相手が何を望んでいるか何となく分かる
□「いい子、いい人」とよく言われる
□身近な人がいいと言っているといいように思う
□皆と同じだと安心する
□他人と争うのが苦手
□自分の言動をどうとられたかクヨクヨと悩むことが多い
□他人から言われたことに影響されやすい、落ち込んだり、喜んだりする
□他人の言動に嫉妬や焦り、不安や苛立ちを覚えることがよくある
□自分がいいと思ったことが他人もいいと思うか不安になる、否定されるとやめてしまう
「自分軸」を確立していくにはどうしたらいいの?
他人軸から抜け出し、自分軸で生きるためにはどうしたらいいのでしょうか?ここからは、本来の自分で生きる「自分軸」を確立するヒントを4つご紹介します。
①日々の小さい選択は自分の心地いい方を優先する
日常生活は様々なことを選び、選択することの連続です。些細なことでも、自分が心地いい、やりたいと思うことを選択する癖をつけましょう。
例えば、お店でのオーダー。
今日はコーヒーの気分?それとも紅茶?
アイスがいいか、ホットがいいか、ミルクの分量はどれくらいがいいのか、氷の量はどれくらいなのか…
「そんなこと?」と思うかもしれませんが、自分の心と体が何を欲しているかを確認することを習慣づけると、少しずつ変わっていきますよ。
②日常の色んなシーンで「本当はどう思っている?」と自分に聴く
他人軸の割合が高い人は、他人が目の前にくると、自分をないがしろにして、つい周りの空気や相手に合わせてしまいがちです。中には無意識にやってしまう人もいるかもしれません。
会社にいる時や友達の話を聞いている時など、色んなシーンで「今、私、本当はどう思っている?」「本当にそれやりたいこと?言いたいこと?」と自分に聴いてみましょう。
実行に移すところまでいかなくても大丈夫。他人軸で動いている時に、自分に矢印を向けるだけでも違ってきます。
③自分を労わる、褒める言葉を自分にかける
自分のような友達が目の前にいたら?と想像してみてください。必要以上に責めたり、落ち込んだりしていたら、その友達になんて声をかけますか?
労わったり、褒めたり、自分が一番の自分の味方になってあげましょう。
④毎日、今日のよかったことを3つ以上あげてみる
自分の内側に目を向けるために、まず今日のよかったことを3つあげてみてください。
どんなことが楽しかったか、幸せだと思ったか、どんな小さなことでもいいので、自分にとっての「よかった」を探してみましょう。
自分が幸せと思うことが「幸せ」なのです。小さな気づきでも毎日続けていくと、少しずつ自分との繋がりが強くなっていきますよ。
まず「他人軸」は何かということですが、ずばり、自分の中での「判断基準」「価値基準」、いわば何かを決める時の物差しが、他人基準であるということだと言えるでしょう。
「これは良いことだ」「これは凄く価値のあることだ」またその逆で「これは良くない出来事」「こんなことには価値がない」など、ものこと全てにおいて他人目線で決定しているということです。