どうしたら会話が続くの?
挨拶はできるけれど、そのあとの会話が続かない。あまり親しくない人との間に流れる沈黙が気まずい。何か聞かれても気の利いた答え方ができず、会話が途切れてしまう。これらの「会話が続かない」お悩みは、コミュニケーションの苦手意識や恐怖感、不安感がじゃまをしているかもしれません。
会話を続ける4つの要素
何気ない会話を続けたり、場を盛り上げたりするために必要なのが、下記の4つの要素です。
□ 相手の話を聞こうとする傾聴力
□ 自ら話題を提供しようとする発話力
□ 話題を広げたり掘り下げたりする展開力
会話が苦手でも大丈夫!
自分は4つの要素のどれも足りない!と落ち込まなくても心配ありません。この後にご紹介する簡単な方法で、気まずい沈黙や緊張、不安感から解放されるはずです。何気ない会話や雑談など、より“スモールトーク上手”になるための方法もご紹介します。
会話が終わるNG行動
会話を続ける方法を身につける前に、気を付けておきたいことがあります。それは、会話が続かない原因となるNG行動です。思い当たる節があれば、少しの注意が必要かもしれません。
□ 質問を多用する → 自分が話すことを放棄している
□ スマホに逃げる → 相手を拒絶する態度になる
「会話が続かない」をなくすには
初対面の人やあまり親しくない人との会話では、何も込み入った話をする必要はありません。挨拶プラスαのスモールトークができれば十分です。ほんの数秒の雑談だけでも、お互いによい印象が残り、その後のコミュニケーションにおいて安心感や信頼感が得られます。
2:8の法則
自分が何か話さなければ!と焦ることもありますよね。雑談では、「話すのが2割、聞くのが8割」でちょうどいいと言われています。そう思えば、必要以上に緊張したり不安を抱いたりすることもなく、リラックスできると思いませんか。
それでも話すのが苦手という方でも、この後ご紹介する方法が参考になるはずです。
一問二答
先ほどもお伝えした通り、何かを質問されて一言で返してしまう「一問一答」は、会話が途切れてしまう原因です。質問の答えにちょっとした情報をプラスするだけで、その後の話題が広がります。それが、「一問二答」のテクニックです。
【NG例】 「出身地は?」「○○です」
【OK例】 「出身地は?」「○○です。△△なんですけど、□□が××で~」というように情報をプラスする。
相槌の5S
「2:8の法則」でご紹介したように、雑談のうちの8割は「聞く」ことになりますが、話している相手を放ったらかしにしてはいけません。きちんと話を聞いていますよ、関心がありますよという態度を「相槌」で示すことです。そうすれば、より親しみが感じられるコミュニケーションができるようになります。
【驚き】(Surprise) えっ!本当に!?
【茶化し】(Spoof) またまた~そんなこと言って!
【残念】(Sorry) それは悔しいね……
【疑念】(Suspect) そうなのかなぁ?
【共感】(Sympathy) それは本当に辛いね……
会話のきっかけ「したしきなかに」
初対面の人やあまり親しくない人と何を話せば?と迷うこともありますよね。会話のきっかけとなる話題には、「したしきなかに」が相手を選ばずおすすめ。挨拶プラスαのスモールトークにピッタリです。
【し=仕事】 どんなお仕事をされているんですか?
【た=旅・食べ物】 連休はどこかに行かれましたか?
【し=趣味】 お休みの日は何をされていますか?
【き=気候】 週末はいい天気になりそうですね
【な=仲間】 古い友人にこういう人がいて……
【か=家族】 私は○人きょうだいの△番目で……
【に=ニュース】 最近○○が話題ですよね
もっと“スモールトーク上手”になるには
挨拶プラスαの雑談ができるようになると、自然とあなたに対して好意的な人が増えてきます。何か困ったことがあったとき、助けが必要なときに、手を差し伸べてくれる人がそれだけ増えるということです。感じのいい人だな、また話してみたいなと思ってもらえるよう、“スモールトーク上手”になりませんか。
聴くスキルを磨く
よりスモールトークが上手くなるには、聴くスキルを磨くことです。聴くスキルがないと、相手に無関心な印象になり、会話が弾まなくなってしまいます。相手の話に関心や興味を持ち、適度に相槌を打ち、時おり「それってこういうこと?」などと話を要約したりするのです。
自己開示する
会話が苦手な背景には、「自分をよく見せたい」という気持ちがあります。「恥をかきたくない」「変に思われたらいやだ」と思うがために、自己開示がうまくできず、会話が途切れてしまうのです。「情報+感情」を心がけることで、自分のことを明るく楽しげに話すことができます。
相手「好きな食べ物は?」
自分「たくさんあって迷うのですが……今は○○がわたしの中でブームです。食感が△△で、□□のお店のものは絶品なんですよ」
連想ゲーム式に話題を広げる
短い会話まではできるけれど、その先がなかなか続かないという場合は、連想ゲーム式に話題を出す方法があります。相手の話の中には、キーワードがいくつも含まれており、その中から5W1Hをヒントに話題を広げるのです。
・いつ(when) 時間は?いつ頃から?
・誰と(who) どんな人?何をしている人?
・どこで(where) 場所は?そこへの行き方は?
・何を(what) どんな見た目?どんな味?
・どうして(why) きっかけは?理由は?
・どのようにして(how) 方法や手段は?コツは?
“スモールトーク上手”を目指そう
「会話が続かない」お悩みを解消する方法をご紹介しました。
挨拶プラスαのスモールトークができれば、親しみが生まれ、人間関係がスムーズになります。どんな相手であっても、リラックスして自然体で接するのが、いちばんの“スモールトーク上手”になる方法です。会話に困ったとき、言葉に詰まったとき、このことを思い出してみてくださいね。
口下手で会話も苦手という方は、自分が何か話さなければと焦るがために、言葉に詰まってしまうのかもしれません。無理なく会話を盛り上げるには? 苦手意識はどうしたらいい? 相手の気を悪くさせないためには? そんなお悩みを解消する、誰にでもできるテクニックや身につけたいスキルをご紹介していきます。