人の幸せを喜べない時の、罪悪感のような苦しさ。どう向き合う?
「わいわいと楽しそうな写真を友人がSNSにアップしていた」、「会社で同期が昇進した」、「知人に新しい家族ができていた」、はたまた、「好きな芸能人が結婚していた」など―― 他人の喜ばしいニュースを見聞きしたとき。
“喜ぶべきこと”のはずなのに、なぜか相手の幸せを素直に喜べない気持ちが沸いてしまって、苦しく感じてしまうことってありませんか?
そんなとき、「私って性格が悪いのかな」「そんな自分、人として嫌だな」と自分への嫌悪感を抱いてしまうことも。繊細さんは特に、珍しいことではないことと思います。
今回はそんな苦しい感情との“上手な向き合い方”について、考えてみましょう。
“喜ぶべきこと”のはずなのに、なぜか相手の幸せを素直に喜べない気持ちが沸いてしまって、苦しく感じてしまうことってありませんか?
そんなとき、「私って性格が悪いのかな」「そんな自分、人として嫌だな」と自分への嫌悪感を抱いてしまうことも。繊細さんは特に、珍しいことではないことと思います。
今回はそんな苦しい感情との“上手な向き合い方”について、考えてみましょう。
素直に喜んであげられない自分は、悪い人なのか
出典:unsplash.com
「人の幸せを素直に喜べない自分は、なんてひどいんだろう。悪い人間だ」なんて、自分を責めないでください。
まず、そんな状況下にある自分の心理状態を理解すること。そうすると、人の幸せだけでなく、自分の幸せとも素直に向き合えるようになります。
自分で自分を正しくケアして、心の負担を軽くしていけるように。そのためのステップをご紹介します。
まず、そんな状況下にある自分の心理状態を理解すること。そうすると、人の幸せだけでなく、自分の幸せとも素直に向き合えるようになります。
自分で自分を正しくケアして、心の負担を軽くしていけるように。そのためのステップをご紹介します。
人の幸せを喜べない心理は何が原因?まず心当たりを探ってみよう
あなたの生活で、うまくいっていないことがあるから
出典:unsplash.com
何か問題を抱えていて心が不安定になっているときに、人の幸せな姿を見るのは苦しいですよね。
自分自身が嫌でたまらない状況のとき。また、仕事や家庭などでトラブルがあると、ちゃんと人に目を向ける余裕もなくなります。
自分自身が嫌でたまらない状況のとき。また、仕事や家庭などでトラブルがあると、ちゃんと人に目を向ける余裕もなくなります。
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また、うまくいかないことがあるせいで、「私はこんなに悩んでいるのに、あの人の幸せそうな姿にイライラしてしまう」と、負の感情が湧いてくることもあるでしょう。
ひょっとしたら日常生活の中で、あなたを苦しめている何かほかの問題があるのかもしれません。
ひょっとしたら日常生活の中で、あなたを苦しめている何かほかの問題があるのかもしれません。
「人と違う自分」を受け入れられないから
『人は人、自分は自分』と頭ではわかっていても… いざ「人と違う自分」が浮き彫りになると、不安になってしまうものです。
「あの人は幸せそうなのに、私は違う」「周りの人たちと比べると、私だけ何かが違う」――。周囲と違う自分を受け入れられないから、人の幸せを素直に受け止められない、というケースもあるでしょう。
「あの人は幸せそうなのに、私は違う」「周りの人たちと比べると、私だけ何かが違う」――。周囲と違う自分を受け入れられないから、人の幸せを素直に受け止められない、というケースもあるでしょう。
無意識に、競争する心理がはたらいてしまうから
幼い頃から私たちは「競争する環境」を経験しています。
・テストであの子より良い点を取った!
・運動会の50メートル走で1番になった!
大人になってもその心理は変わりません。
明確な基準がなくても、無意識に人と競争してしまい「勝った」「負けた」と心の中で判断してしまうのです。そのため、幸せなあの人に「私は負けた」と感じてしまい、素直に喜べない可能性があります。
教育によって「勝ち負けの競争社会」へ誘われてきたことを俯瞰して捉えると、少し受け取り方が変わりませんか。
・テストであの子より良い点を取った!
・運動会の50メートル走で1番になった!
大人になってもその心理は変わりません。
明確な基準がなくても、無意識に人と競争してしまい「勝った」「負けた」と心の中で判断してしまうのです。そのため、幸せなあの人に「私は負けた」と感じてしまい、素直に喜べない可能性があります。
教育によって「勝ち負けの競争社会」へ誘われてきたことを俯瞰して捉えると、少し受け取り方が変わりませんか。
人の幸せを喜べないことが苦しい時、あなたの心を軽くする方法
《本題に入る前に》「人の幸せを喜べないのは悪いことじゃない」と心に留めて
出典:pixabay.com
人の幸せな姿を見て、素直に喜べない自分に罪悪感を抱くとき。
「なんで私は喜んであげられないんだろう」と自分を責めてしまいたくなります。「こんな性格な自分が嫌い」「冷めてるのかな」とどんどんネガティブになることもあるかもしれません。
しかし、罪悪感を抱くのは、決して悪いことではないのです。むしろ、あなたはやさしくて、繊細な人。
「なんで私は喜んであげられないんだろう」と自分を責めてしまいたくなります。「こんな性格な自分が嫌い」「冷めてるのかな」とどんどんネガティブになることもあるかもしれません。
しかし、罪悪感を抱くのは、決して悪いことではないのです。むしろ、あなたはやさしくて、繊細な人。
出典:unsplash.com
そもそも罪悪感が生じる裏側には「本当は喜んであげたい」気持ちが隠れています。
「人の幸せを喜ぶ自分になりたい」と日頃から無意識に考えている、とも言えるでしょう。
今はただ、素直に反応できない環境に追い込まれているだけ。罪悪感を持つのは、あなたが「やさしい人」である証拠なのです。
「人の幸せを喜ぶ自分になりたい」と日頃から無意識に考えている、とも言えるでしょう。
今はただ、素直に反応できない環境に追い込まれているだけ。罪悪感を持つのは、あなたが「やさしい人」である証拠なのです。
1.人と比べられるものから距離を置いてみる
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「人の幸せを素直に喜べない自分」を楽にするなら、まずは“人の情報”から目を背けてみることがおすすめ。私たちの生活では、スマホやテレビ・雑誌など、多くの場所を通して大量の情報が入り込んできます。
あなたに嫉妬心や相手を嫌いな気持ちがなかったとしても、“情報”はあなたの感情を動かしてしまうのです。情報に触れるたびに、毎回罪悪感を抱いていたら疲れてしまいますよね。
あなたに嫉妬心や相手を嫌いな気持ちがなかったとしても、“情報”はあなたの感情を動かしてしまうのです。情報に触れるたびに、毎回罪悪感を抱いていたら疲れてしまいますよね。
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そこで、あなたの心をモヤモヤさせるものからは、いったん距離を取って心を休ませてあげましょう。
SNSを半日だけ開かないで我慢してみるなど、できることからで大丈夫です。
SNSを半日だけ開かないで我慢してみるなど、できることからで大丈夫です。
2.他人の幸せを喜べない自分を、認めてあげる
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幸せを素直に受け止められない自分を、思いきって認めてあげることも大切です。
人の幸せを喜べないあなたは、少しだけ心に余裕がない状態。そこで「今、私は喜べないモードなんだな」と受け入れてあげます。
そもそも罪悪感を持つのは悪いことではありませんし、あなたの性格に問題があるから、というわけでもありません。「素直に喜べない自分」を認めてないから、つらいだけなのです。
人の幸せを喜べないあなたは、少しだけ心に余裕がない状態。そこで「今、私は喜べないモードなんだな」と受け入れてあげます。
そもそも罪悪感を持つのは悪いことではありませんし、あなたの性格に問題があるから、というわけでもありません。「素直に喜べない自分」を認めてないから、つらいだけなのです。
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そのため、自分を責めるのではなく「素直な感情を認めてあげる」「許してあげる」ことを意識してみてください。
3.「どうなったら、私も幸せになれる?」を考えてみる
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そして、人の幸せを見たら「どうしたら私も幸せになれるかな?」と自問自答してみましょう。“人の幸せ”には、あなたがどうなりたいか、何に悩んでいるかのヒントが満載です。
あなたが無意識に「この人幸せそうだな・・」と感じたなら、その他人の姿に、あなたが求めている“幸せ”のエッセンスがあるかもしれません。なりたい姿や自分の悩みが明確になると、心のざわつきも和らぎます。
幸せな自分に変わるには、次にどんな行動をしたらいいかも見えてくるでしょう。
あなたが無意識に「この人幸せそうだな・・」と感じたなら、その他人の姿に、あなたが求めている“幸せ”のエッセンスがあるかもしれません。なりたい姿や自分の悩みが明確になると、心のざわつきも和らぎます。
幸せな自分に変わるには、次にどんな行動をしたらいいかも見えてくるでしょう。
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「こんな自分は嫌だ」ではなく「こんな自分になりたい」を具体的にイメージしてみてくださいね。
《+αのアドバイス》この苦しさを、あなたが自分を変えるきっかけに
人の幸せを喜べないのは、あなたが「変わりたい」と思っているサイン
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人の幸せを喜べないのは、あなたが自分の「本当の気持ち」に気づいてきた証拠です。
そしてこのことは、あなたが昔から、自分に強いてきた「劣等感」に気づくチャンスでもあります。
「人の幸せを喜べる自分にならなきゃダメ」ということではなく、「人の幸せを喜べない自分は、現状に満足していない状態で、なにかを変えたがっている」状態であることに、落ち着いて向かってみましょう。
この苦しさを、あなた自分を変える有意義なきっかけにするのです。
そしてこのことは、あなたが昔から、自分に強いてきた「劣等感」に気づくチャンスでもあります。
「人の幸せを喜べる自分にならなきゃダメ」ということではなく、「人の幸せを喜べない自分は、現状に満足していない状態で、なにかを変えたがっている」状態であることに、落ち着いて向かってみましょう。
この苦しさを、あなた自分を変える有意義なきっかけにするのです。
心がざわつく情報からは少しだけ離れて休みつつ、あなたが幸せになる未来を想像してみてください。
素直な自分を認めて、幸せな自分をイメージできれば、心も軽くできます。
人の幸せを素直に喜べないと感じたら、自分を変えるチャンスだと捉えましょう。
素直な自分を認めて、幸せな自分をイメージできれば、心も軽くできます。
人の幸せを素直に喜べないと感じたら、自分を変えるチャンスだと捉えましょう。
終わりに
出典:unsplash.com
「人の幸せを素直に喜べない」という感情がわくことがあっても、それについて真っ向から向き合ってみるという機会は、なかなかないのではないでしょうか。
こういった感情には気づかないふりをして蓋をしがちですが、実際は、その都度、素直に喜べない自分に対してバツを付けるように、自分を責めてしまうことも。
本記事が、そんなあなたの心を癒す一助となりますように。自分で自分を大切にして、心を手当てしていきましょう。
こういった感情には気づかないふりをして蓋をしがちですが、実際は、その都度、素直に喜べない自分に対してバツを付けるように、自分を責めてしまうことも。
本記事が、そんなあなたの心を癒す一助となりますように。自分で自分を大切にして、心を手当てしていきましょう。