心配性というと「短所」として捉えがちですよね。けれど、ポジティブで行動力があるというイメージの「成功者」には心配性な人が多いと言われています。
成功者に心配性の人が多い理由
成功するために必要なもの、それが「心配」
アンドリュー・S・グローブ(元インテルコーポレーション会長兼CEO)は「パラノイア(病的なまでの心配性)だけが生き残る」という一説を、また、松下幸之助(パナソニック創業者)は「社長は心配するのが仕事だ」という言葉を残しています。
現代の企業は、市場やテクノロジーなどの大変化を正しく読み取り、対応する必要に迫られている。そのためには、経営者は常にあらゆる可能性を想定する「パラノイア(病的なまでの心配性)」であるべきなのかもしれない。
「成功者」と呼ばれるような人たちに心配性が多いのは何故でしょうか。それは、心配性とは短所ではなく、成功するために必要なもの、だからです。
「心配性」って一体なんだろう?
そもそも心配性とは、些細なことまで気にかけて心配する性質のことをさします。何事にも不安を感じてしまい、ときには疲れを感じることもあるでしょう。
けれど、心配性の人というのはIQ(知能指数)が高く、不安を取り除くための豊かな想像力や処理能力を持っていると言われています。これはつまり、リスクマネジメント能力が高いことの裏返しとも言えますよね。
心配性は決して短所などではなく、むしろ「才能」と呼んでもいいものではないでしょうか。不安に振り回されることなくしっかりコントロールできれば、成功へと1歩1歩近づくことができそうです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
不安をコントロールする4つのテクニック
Ⅰ あらゆる情報を遮断する
人は、気分の良いときは物事の良い面が見えやすく、気分の悪いときには物事の悪い面が見えやすくなる心理現象「気分一致効果」に左右されているそう。つまり、そのときの気分や感情に見合った情報や事柄に目を向けやすい、と言われています。
これは、情報を集めることによって不安を解決しようとすると、よけい不安が募る可能性があるということを意味しています。そんな状況を防ぐためには、情報を遮断するのが有効といわれています。
ネガティブな気持ちの時は、SNSやネットサーフィンを3日ほどやめてみましょう。不安だった気持ちもいつしか薄れ、やみくもに情報を集めたいという欲求も収まっているでしょう。
Ⅱ 物事をフラットに見る癖をつける
心配性さんは、物事を悪い方向へと考える癖があります。けれど、物事は悪い面と良い面の両方をあわせ持つことをしっかりと理解し、良い面にも目を向けられるよう努力しましょう。
先入観なしに、意識的に物事をフラットに見ることで、悪い面ばかり考え込むことを防ぎ、同時により客観的な判断ができるようになるでしょう。
Ⅲ 頭で考えるよりまずは行動してみることも大切
心配性さんはよりよく考える傾向にあります。それ自体は良いことですが、考え過ぎて実際の行動に移すまでに多くの時間を要することも。
頭で考えていたことと実際の行動が異なることって多いですよね。考えすぎる前にまずは第1歩を踏み出し、行動してみるスタンスも時には必要です。
Ⅳ 心配する必要のないこともある、と心得る
例えばお天気のように、自分ではコントロールできないものってありますよね。自分でコントロールできないものについて心配しすぎても、仕方がありません。
雨が降ったらどうしよう…と心配するのではなく、雨具などの持ち物を準備したり、予定に合わせて雨が降った場合の具体的な対策を立てておくことで、より前向きな思考ができるでしょう。
日々の暮らしに、「心配性」という才能の花を咲かせよう
仕事はもちろん日常生活においても、リスクマネジメントはとても大切なことです。心配性を自分の長所として捉え、不安を回避しながら気持ちの良い毎日を過ごせたら素敵だと思いませんか?
今日1日を思い返して、あるいはまだ見ぬ先の未来を案じて、強い不安を覚えることはありませんか?あるいは、不安はそれほど感じないけれど、もっと楽天的な自分でいられたらいいのに、と心配性の自分が嫌になることもあるでしょう。