シェアリングエコノミーで「分け合う」生活に注目が集まっています

シェアリングエコノミー=「シェアエコ」って?

自分や自分の家族だけでは使いきれないもの、使っていないものを個人間で譲り合うサービスです。今までは「モノ・場所」を貸し借りしたり、譲ったりするサービスが中心でしたが、最近は自分の持っている「スキル」を誰かに役立ててもらうサービスも広がっています。
どうしてブームになってるの?

必要なものをなんでも買って「自分のもの」としたい所有欲が、若い世代ほど薄れていると言われています。たくさんモノを抱えて手狭に暮らすよりも、必要なときに必要な期間だけ「借りる」ほうが心地よく生活できるもの。また、自分が持っているものも「自分のモノ」だと抱え込むのではなく、使わないときには誰かに活用してもらうことで対価を得ることもできます。
「シェアエコ」のメリットって?

使う側は、リーズナブルに必要なものを必要な期間だけ利用できます。提供する側としては、自分が使わないモノが少額でもお金を生み出すことにつながります。地球全体で見れば、ひとつのものをみんなが分け合うことで、「ムダ」が出にくく、「エコ」につながっているとも言えるのです。
シェアエコにはこんな魅力的なサービスが
駐車場代も節約!車は使いたいときだけ使うスタイルに

特定の自動車を登録した会員同士でシェアする「カーシェアリング」は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。あれば便利ですが、駐車場代を含めて維持費がかかるのが自家用車の難点、をクリアできるのがカーシェア最大のメリット。お店に行って手続きをするレンタカーともまた違い、より自家用車に近い感覚で使えるのが魅力です。
空いている駐車場に確実に車を停められる!
車で出かけたものの、空いている駐車場が見つからず時間ロスすること、ありますよね。そんなとき、空いている月極駐車場や空いている住宅の駐車場を借りられたら、駐車場のオーナーもうれしいのでは? そんな「使いたい」「使ってほしい」人たちをマッチングするシェアエコサービスがあります。
旅先で、出先で、必要なときだけ乗れる自転車

出先での移動に「自転車だったらラクなのに」と思うことありますよね。ほかにも、行きは自転車がいいけど、帰りは別の移動方法がいいなどの希望を叶えてくれるのが自転車のシェアサービス。最近では自治体が主体になって行っているところも増えてきています。観光バスなどを利用するよりも、身軽に移動ができるとあって、観光地でのシェアサイクルも注目を浴びています。
重たい荷物をひきずっての観光じゃ楽しさも半減してしまうから…

人気の観光地だと、駅のコインロッカーがいっぱいということも。重たい荷物を持ったままだと行き先も限られてしまいます。そこで、お店の一角などで荷物を預かってくれるサービスが登場。事前予約しておくものなので、いざそこまで行って「空いていない!」というガッカリ感はなし。預かってくれるお店の方とのコミュニケーションで、地元情報なども聞けるかもしれませんね。
今度の仲間とのパーティ、ちょっと特別な空間はいかが?
仲間と集まり、気兼ねないホームパーティーにあこがれるけど、自宅には人を呼べるような空間がない……。そんなときは空いているスペースを貸してもらっては? 素敵なマンションの一室や、昼間は使っていないお店など、借りられるスペースは条件に合わせていろいろ。新鮮な雰囲気に、仲間との会話もいつもより弾むかも。
ビジネスは「始めたい」と思ったときがチャンスです
自分の作品や誰かの役に立ちそうなものを売る場合、ネットショップという方法もありますが、実店舗で売る良さも捨てがたいですよね。とはいえ、いきなり場所を借りて店舗を始めるのはハードルが高いもの。すでに営業しているお店の一角を借りた「ポップアップストア」はどうでしょう。いつも足を運ぶお店にいつもと違う商品が並ぶのは、お店を利用する側にとっても、場所を貸すお店の経営者にとっても、いい出会いがありそうですよね。
庭がなくても家庭菜園で土いじりができる
家庭菜園で自分で食べる野菜を自分で育てる生活、あこがれますよね。でも自宅には十分な庭がないからと、あきらめていませんか。そんな人も広い農園・菜園の一区画を借りれば、自分の好きな野菜を育てることができますよ。初心者でもスタッフにアドバイスもしてもらえたり、農具も借りることができたり、気軽に野菜づくりを始められます。利用者どうしのコミュニケーションもできるのは、シェアするからこその楽しさですよね。中には都会のどまんなかにある商業施設にある菜園も。
フードロスをなくしたい!

賞味期限の関係で、まだまだ食べられるものが大量に廃棄される「フードロス」問題に焦点があたっています。このままでは捨てられるだけの食品を、食べたい人に届けるフードシェアサービスが広がりを見せています。飲食店で作られたものを受け取りに行くサービスや、メーカーが製造している商品を通販のように購入するサービスなど、形式や対象はさまざま。いずれも定価よりお得に手に入るうえに、フードロス問題解決に役立つのがうれしいですね。
もう断捨離は必要ない?新しい服は「買う」より「借りる」で
洋服のレンタルサービスもシェアエコのひとつ。一度試してみたいと気になっている人もいるのではないでしょうか。月額制でどんどん新しいものを借りていき、基本的に自分の服は「買わない」スタイルもあれば、オケージョンドレスや浴衣など、特定のシーンに必要なファッションアイテムのみをレンタルするスタイルも。いずれにしてもセールのたびに「着るかも」と洋服を買っては断捨離するようなムダがなくなるきっかけになりそうです。
今、注目されてるのは「スキル」のシェア
自分のスキルがダイレクトに人の役に立つ!
最近増えているのが、特定の技術や特技を持っている人と、それを求めている人とのマッチングさせるサービス。形のない「スキル」もシェアするもののひとつというわけです。自分の技術や特技が誰かの役に立つのはうれしいことですよね。
探していた「その道のプロ」「技術の持ち主」と出会いやすくなります
利用する側としては、今までなら「こんなことができる人いないかな?」と身近なところで探しても出会えないまま終わっていたものが、マッチングサービスを通じて出会える確率がぐっとアップします。
「写真を撮るのが好き」「家事が得意」「料理がうまい」などが誰かに役に立つかも?

忙しくて日常の家事になかなか手が回らない人が、家事の得意な人に助けてもらうとか、「家族の記念写真を写真の上手な人に撮ってほしい」という人が「趣味でずっとカメラを続けていて、セミプロ並みの腕前」という人にお願いするとか、料理やお菓子づくりの技術を持っている人が、教室を開いてみたり食べたい人を招いてふるまってみたり。今まで出会えなかった人たちが出会って「うれしい!」が広がっていくのが想像できますよね。
「シェアエコ」を利用することで、あなたの生活の質がちょっぴり向上するかも
「こんなのあったらいいな」「こうだったらいいな」というささやかな希望が「シェアエコ」サービスによって叶えられるのが伝わったでしょうか。ささやかながらも希望が叶えば、毎日の生活にきっと笑顔が増えていくはず。昨日よりも少しでも笑顔が多い毎日が「シェアエコ」との出会いで過ごせますように。
「シェアリングエコノミー」や「シェアエコ」という言葉、聞いてことはあるでしょうか。今までの「売る・買う」や「貸す・借りる」とは少し違う「分け合う=シェアする」という発想のビジネスが広がりつつあります。